【ギャラリー EN ウォール】⼯藤玲 作⽥優希 森綾乃 3⼈展「ナニカの気配」

アート
2023年06月10日(土) - 07月04日(火)

▲左から、作⽥優希「だんだん遠く、遠くなる」405×265mm/キャンバスに油彩(2023)、 森綾乃「はハサ、な、ホほ」900×900mm/パネルに布、アクリル絵の具(2023)、 ⼯藤玲「We the people」1167×1167mm/パネル、アクリル絵の具、ネオン(2023)

 

 

  • ・概要

2015年より稼働する京都伏⾒のシェアアトリエ「スタジオハイデンバン」にて、⽇々制作に励んでいる3名のアーティスト、⼯藤玲、作⽥優希、森綾乃のグループ展を開催いたします。

 

⼯藤玲は、思春期にみた地元の⾵俗街の光や、⻘年期に訪れたラスベガスの街のネオンサインの輝きに衝撃を受け、ネオン管をメインの素材とした制作を続けています。

作⽥優希は、樹⽊や草花などの植物を主なモチーフとして絵画作品を描いています。伸びやかで律動的な筆致は、植物の⽣⻑とともに作家の⾒る物語の広がりにも重なります。

森綾乃は、⽊枠にオーガンジーなどの布を重ねては描画することを繰返して作品を制作。幾層ものレイヤーによって繊細に⾊が溶け合う画⾯は、柔らかな透明感を⽣み出し奥深い空間を感じます。

 

同じアトリエで豊かな才能を交差させ、互いに切磋琢磨しながら⽣み出された作品の彩りをぜひご⾼覧ください。

 

  • アーティスト紹介

●⼯藤玲/Ray Kudo

⾼知県出⾝。アジアを中⼼にアメリカやヨーロッパで、数年間にわたりネオンサインの写真を撮り続ける。アメリカとウクライナでネオンサインの制作に携わった後、現在は京都を拠点に作品を制作している。 

 

ーー思春期に⾒た地元の⾵俗街の光や、⻘年期に訪れたラスベガスの街のネオンサインの輝きは私の魂に電撃のような衝撃を与えた。ネオンの光を通して世界を覗くことを学び、夢と現実の境界線の曖昧な世界を今⽇も彷徨い続ける。私のアートは闇夜を彩る輝きの世界を通じて、⾔葉にならない浪漫を紡ぎ出す冒険です。(⼯藤玲)

⼯藤玲

 

●作⽥ 優希/Yuki Sakuta 2020

京都市⽴芸術⼤学⼤学院 美術研究科 修⼠課程 絵画専攻(油画) 修了

2018 名古屋芸術⼤学 美術学部 美術学科 洋画コース 卒業

〈個展〉

2023 個展 CONCEPT STORE SEE?(神⼾)

2022 個展 ギャラリー芽楽(名古屋)

2022 個展 ギャラリー恵⾵ (京都)

2022 個展 ギャラリー芽楽(名古屋)

2020 個展 ギャラリー恵⾵(京都)

〈受賞歴等〉

六甲ミーツ・アート芸術散歩 2021 FM802賞、2019年度 京都市⽴芸術⼤学作品展 奨励賞、第23回ふくい⾵花随筆⽂学賞⼊賞(U30賞)、平成 30 年度 京都銀⾏美術研究⽀援制度 奨学⽣

 

ーー⽿に残る⾔葉、ずっと昔に聞いた物語や神話、⼩説・⾳楽などに綴られる原⾵景を出発点に、⾃分が感じた記憶の違和感や解釈を取り込み作品を構築する。それは物語中のキャラクターの記憶を追体験する感覚に似ている。でも記憶は完璧に共有できない。歪んで曖昧模糊な記憶の映像を、無作為に⽣⻑する植物のシルエットに託している。タイトルには⼩説の⾔葉や歌の歌詞、昔話や神話の登場⼈物の名前を付けているものもある。意味の知らない⾔葉、何かの含みを持たせた⽂章、語られる登場⼈物達の隠れた感情、持ち物なども要素として拾い集め、多数の⾊彩に乗せて絵画独⾃の時間・空間表現を⽬指す。(作⽥ 優希)

作⽥ 優希

 

●森綾乃/Ayano Mori
1990 ⼤阪府⽣まれ
2012 ⼤阪芸術⼤学 芸術学部 美術学科油画コース 卒業
2014 多摩美術⼤学⼤学院 博⼠前期課程 美術研究科油画専攻 修了
〈個展〉
2023 「ハナせらソ」KAZE ART PLANNING(⼤阪)
2022 「ユイゆシス」galleryMain(京都)
2018 「結び」 Lights Gallery(名古屋)
2017 「はさぶらん」ギャラリー⾵(⼤阪)
2016 「絡まりあえば」 ギャラリー⾵(⼤阪)
2016 「温感」 ギャルリー東京ユマニテbis(東京)
2015 「呼応するとき」ギャラリー⾵(⼤阪)
2014 「解放される場所」ギャルリー東京ユマニテbis(東京)
〈受賞歴等〉
2017「Independent TOKYO 2017」⼭本美知⼦賞(Shonandai MY Gallery)、房彦⽂賞(G.Gallery)
〈作品設置〉
2022 株式会社河合電機製作所(愛知)
2020 アトールテラス鴨川(京都)/翔⾵館(愛知)

 

ーーいつまでも完成しないように、あるいは完成したくないように描かれる開放的な表現、完成を拒絶するその⾃由闊達な画法をゴヤ⾵に⾔うと"ロス・カプリチョス"

 

気のむくままにの精神のいかにも現代的な表明にほかならない。
空間に魅せられて その⼤きな存在の、何気ない気配と向き合う時間を⼤切に刻々と流れる⼀瞬の息づかいを静⽌画として、切り取るようにキャンバスに描き留めます。
絡まり、ぐちゃぐちゃ、もつれる、とぎれる、きえる、であう、つながる、なびく、かさなる、こぼれる、ふしだらな、気まぐれ。

 

描くのではなく触れたい
布をレイヤー状に何層にも重ねては描き、繰り返す

 

偶然と必然の狭間に揺れるもの、そっとすくいとるように そうやって空間と向き合い、追いかけています。
それ⾃⾝が主張するのではなく、感じてほしい
いい意味で向き合わない絵画
⼀呼吸おいて、また触れてみる

 

ありのままの、のびやかにだらしなく 理屈やことばを超えたずっと奥深くまで潜り込みたい
どこまでも媚びない⾃由な空間を(「のびやかにだらしなく」 森綾乃)

森綾乃

 

  • ・スタジオハイデンバンについて

スタジオハイデンバンは古い鉄⼯所を改装したシェアアトリエ。“バン”には様々なアート・場所・⼈へと繋げるという意味を込め、三つの漢字を託している。
“盤”:交流の⺟体としてジャンルを超えて繋がっていくこと。
“板”:わたしたちの制作原点が平⾯性にあること。
“版”:創作を社会へ刷り出すこと。
24時間365⽇、絶えず作品制作の⾳が響き、現在9名の作家が個々の表現を模索している。それぞれの制作場所に篭りつつ、外の⽣活⾳や四季折々の変化など常に何かの気配を感じながらアートと向き合う⽇々を過ごしている。


今回の展覧会では、3名の作家が“ハイデンバン”という場所で⽣み出した作品を発表する。
https://studiohaidenban.studio.site/

 

  • ・販売について

2023年6⽉10⽇(⼟)10:00より店頭販売開始いたします。
※アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」で同時に販売開始
※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

https://oil.bijutsutecho.com/gallery/1022

 

  • ・展覧会情報

⼯藤玲 作⽥優希 森綾乃 3⼈展「ナニカの気配」
期間|2023年6⽉10⽇(⼟)〜2023年7⽉4⽇(⽕)
8:00〜20:00 ※初⽇のみ10:00〜20:00
会場|京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール
主催|京都岡崎 蔦屋書店
協⼒|スタジオハイデンバン
お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)

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