【ギャラリー EN ウォール】谷田一郎個展「青蓮華」

アート

2023年12月27日(水) - 01月16日(火)

《泥中の蓮（⻘蓮華）》mixed media on canvas,H194×W130.3cm（2023）

・概要

⾕⽥⼀郎は、1980年代後半よりイラストレーター、グラフィックデザイナー、CG クリエイター、CMディレクターなどさまざまなクリエイティブの分野で活躍をしてきました。2022年11⽉に開催した個展にて"画家宣⾔"を⾏って以降は、現代美術家として新たな境地を切り開いています。

画家としての活動をスタートして以降、作品の主題としているのは「南無阿弥陀佛」。その⽂字を⾃⾝でデザインしたオリジナルの書体「南無阿明朝体」を画⾯全体に描いていた以前の作品と⽐較すると、近作ではより抽象度を増した、勢いのある筆致が⾒られます。

また、関⻄初個展となる本展で発表する新作では、敢えて「消す」⾏為によって浮かび上がる表現にも着⽬しています。

進化を続ける⾕⽥⼀郎のペインティングをぜひ京都にてご覧ください。

《⻘い華 6（⻘の阿弥陀佛）》Acrylic and paint marker, and spray paint on canvas,H80×W100cm（2023）

・アーティストステートメント

私のペインティングは南無阿弥陀佛を描いてから不要な部分を消し、⽌まっている部分を流し、流れすぎている部分を⽌めます。それはどちらかと⾔えば描く⾏為よりも消す⾏為の⽅に重きが置かれています。描くことは次に繋がるための作業であり消した部分が絵として残っている場合が多いと思います。いつでも良い絵が描きたいと思っていますが、やはり良い絵にしたいと成功を狙って描くことは煩悩になる場合が多いです。それを描き留めると次にやりたいことが出てきますが、気になる部分を描き直すのではなく消していきます。するとそこに新しい形が現れ全体の絵へと繋がっていきます。消すことによって描くことが⽣ずるその⾏為は「縁起」を連想させます。

⾕⽥⼀郎

・アーティストプロフィール

⾕⽥⼀郎（たにた・いちろう）

現代美術家。1980年代後半よりイラストレーター、グラフィックデザイナー、CG クリエイター、CM ディレクターなど様々な分野で活躍の場を広げ、2022年 Akio Nagasawa Gallery にて現代美術作家としてデビュー。 2023年12⽉7⽇〜2024年2⽉3⽇⾕⽥⼀郎個展「蓮華 / RENGE」Akio Nagasawa Gallery Aoyama にて開催。

1986年⾕⼝広樹⽒に師事

1987年ヒロ杉⼭と Neo-Art Group 結成

1992年タイクーングラフィックス（宮師雄⼀、鈴⽊直之）デザインの "ID-JAPAN" に参加

1994年 TOWA TEI "TECHNOVA" の CG 制作（演出：中野裕之）

1996年 John and Jane Doe Inc. を設⽴

2004年佐藤可⼠和と ART DESIGN 結成

2008年佐内正史と mini DVD 結成

2018年 VJ TECHNOVA としての活動を始める

2022年 Akio Nagasawa Gallery にて初個展。現代美術家としてデビューする。

【個展】

2022年11⽉「GRAFFITI BUDDHA」展 Akio Nagasawa Gallery Aoyama

2023年7⽉「GRAFFITI BUDDHA BEGINS」展 @btf