【ギャラリーENウォール】岡田杏里 個展「Cerrar los ojos, abrir las capas de la tierra como un libro / 目をつぶって、本のように 地層を開く」

アート
2024年04月12日(金) - 04月29日(月)

《蛇と女》キャンバスにアクリル / 117 x 91 cm / 2021

  • ・概要

 

日本とメキシコを拠点に活動をするアーティスト岡田杏里は、メキシコ、グアテマラへの留学や研修を経て、その土地に息づく先住民の神話や詩、非日常の風景などの文化に深く関わりながら、これまでにタブロー、壁画、インスタレーションなど、ジャンルを超えた作品を生み出してきました。岡田の作品には、同じ空間の中に原始の世界から現代社会までが共存しているような、メキシコの風土と文化からの影響が色濃く感じられます。

 

2023年6月に横浜マリンタワーアートギャラリーで同名の個展が開催され、本展はその内容に陶器や粘土作品などを多数加えた、京都で初めての個展となります。

平面作品のほか、近年本格的に手掛けている陶芸作品、そして小さめのモビールを10〜15点ほど展示します。これはメキシコの先住民・ナワ族の「空から花と歌が降ってくる」という詩のフレーズをもとに、さまざまな虫や生き物、植物、花や歌をモチーフに制作したものです。

 

自由でどこか不思議な雰囲気に満ちた岡田杏里の作品の世界をお楽しみください。

 

                                 

                                                              《Mariposa》キャンバスにアクリル/75x75 cm/2021                                                 《魔法の木》キャンバスにアクリル / 75 x 75 cm / 20 21

 

  • アーティストステートメント

 

ある日、メキシコシティで暮らしていたアパートの壁の一部が剥がれ落ち、そこから青い壁が顔を覗かせた。わたしはそこに何層にも重なっているペンキの層がまるで地層のようだと思った。昔ここにあった風景、人々の記憶がそこにある気がした。 ある日、移動中の車の中、外を見たらひらひらと小さな黄色い蝶が一頭飛んでいた。 どこからきたのか。

わたしはその時灰色の風景の中に突如現れた黄色い蝶に大いなるものを感じた。 風景が語りかけてくる。わたしはその声に耳を澄ます。

本展では、暮らしと旅のなかで記憶に残った風景、詩や言葉、神話や伝説を基に描いた作 品を、一冊の記憶の本というイメージで構成した。わたしは作品の中で、現実と幻想、現代性と土着性をテーマに、光と影、生と死など相反する事柄が交錯する世界を表現したいと思っている。

 

岡田杏里

 

《カラフル》陶器 / 2024年

 

《にんじんおじさん》石粉粘土、アクリル、針金 / 2020年

 

  • ・プロフィール

1989年埼⽟県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科を修了。

2014年に⽯橋財団国際交流油画奨学生としてメキシコ、グアテマラへの留学、2016年ポーラ美術振興財団在外研修員としてベラクルス州立大学美術研究所(メキシコ)での研修を経て、2021年吉野石膏美術振興財団在外研究員としてメキシコシティにて研修。

現在はメキシコを拠点に活動している。国内外での個展、グループ展、滞在制作のほか、2014年以降は壁画アートプ ロジェクト「ヘキカキカク」を通じてメキシコ、グアテラマ、ネパールなど世界各国でパ ブリックアートとしての壁画を制作するなど、多方面で活躍をみせる。

「現実と幻想」 「現代性と⼟着性」をテーマに、現代社会への違和感や現実世界で起こる様々な事象、訪れた⼟地の⽂化や風習、⾮日常の風景、先住⺠の神話や詩などを⾏来しながら、絵画、壁 画、インスタレーション作品の制作を⾏う。

主な近年の展示会に、「Cerrar los ojos, abrir las capas de la tierra como un libro / 目をつぶって、本のように地層を開く」(横浜マリンタワー2F アートギャラリー/2023)、 「Soñar dentro de la tierra/土の中で夢をみる」(ポーラ美術館アトリウムギャラリー/20 22)、個展「El yo y el Yo」(銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM/2020)、「房総里山国際芸術 祭いちはらアート×ミックス2020+」(月出工舎/2021)などがある。2016年杜賞受賞。

 

  • ・作品販売について

作品は、店頭およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて販売します。

店頭|4月12日(金)10:00より販売。※陶芸作品は4月18日(木)より展示・販売。

OIL by 美術手帖|4月15日(月)11:00より、4月29日(月)23:59の期間に一部の作品を販売。

https://oil.bijutsutecho.com/gallery/1022

※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります

 

  • ・展覧会情報

岡田杏里 個展 「Cerrar los ojos, abrir las capas de la tierra como un libro / 目をつぶって、本 のように 地層を開く」

会期|2024年4月12日(金)~4月29日(月) ※陶芸作品は4月18日(木)より展示・販売となります。

時間|8:00〜20:00 ※初⽇のみ10:00〜

会場|京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール

主催|京都岡崎 蔦屋書店

入場|無料

お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)

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