『包(つつむ)』 漆 武藤久由 展

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京都岡崎 蔦屋書店 ギャラリーEN 2021年06月19日(土) - 07月18日(日)
【6/19~7/18開催】『包(つつむ)』 漆 武藤久由 展 

京都岡崎 蔦屋書店では漆とガラス破片が融合した器
「包」を制作されている武藤久由さんの展示販売を行います。
武藤さんは伝統的な仏壇の漆塗りを行なう一方で、漆そのものに魅せられ実験的な制作を開始。
そこから「包」は生まれました。

『包(つつむ)』
漆器といえば、木を芯材としたものに漆塗りを施した「お椀」などを思い浮かべると思います。
漆で麻布を重ね貼りしたものを芯材として、そこに漆塗りをする「乾漆」
という技法を使った漆器もあります。近年は、ガラスに漆塗りをした器も登場しています。
しかし、「包」は全く異なる構造の器です。
漆の部分には、木や布やガラスのような芯材はありません。
漆の部分は漆を25回以上塗り重ねることで形を作っています。
使用しているガラスは見えている部分だけ(ガラスの破片)です。
ガラス破片を漆で包み込んだ構造となっています。
凹凸による独特のフォルムは、ガラスの厚みに比べ漆部分が薄いためです。
漆だけで形成された飲み口は約1mmの薄さ。
華奢な見た目ですが、芯材のない漆にはしなやかな強さがあるため十分使用することができます。
薄さに加え、漆の優しい口当たりのために、器の硬さをほとんど感じることなく、
飲み物を楽しんでいただけます。
ガラスの破片に同じ形はないので、全てが一点ものの器となっております。
「包」に使っているガラス破片の中には、亀裂が入っているものもあります。
ガラスを割る際に生じたもので、この亀裂を「烈(れつ)」と呼んでいます。
 硬化した漆は9000年前の縄文遺跡から発掘されるほど悠久の時間を内包しています。
その反面、塗った直後の漆は硬化するのに時間がかかるため、
瞬間的に現れる漆の表情をそのまま留めることは難しいです。
一方で、ガラスの破片は形あったものが瞬間的に割れたという“刹那”を持っています。
ガラス破片と漆を融合させることで、一つの器の中で刹那から悠久へ続く時間を表現しています。
亀裂の入ったガラス破片を使用するのは、その刹那を、さら表現するためです。
烈では、漆が染み込んだものがあったり、光の反射により独特の表情をお楽しみいただけます。
※ガラス破片の周りを漆で固めていること、ガラス破片表面にコーティングを施すことで強化し、亀裂の進行を抑えています。

【作家プロフィール】
 
 
 
武藤久由
1969 愛知県生まれ
1992 父親の跡を継ぎ、仏壇の漆塗り職人となる
2005 伝統的な仏壇の漆塗りを行なう一方で、漆そのものに魅せられ実験的な制作を開始
2012 初個展
2015 マークニューソンがデザインしたアートとしての日本刀制作に参画
2015 個展
2019 漆とガラス破片を用いた製造技法の特許取得 
2020 漆とガラス破片が融合した器「包」制作開始
◉受賞歴
2013 第2回そば猪口アート公募展 入選
2018 平成30年度 全国伝統的工芸品公募展 入選
◉メディア
T B S「マツコの知らない世界」
N H K「おはよう日本〈まちかど情報室〉」
T B S「ふるさとの夢」 
朝日新聞
日経M J
枻出版社「Discover Japan」 ほか
  • 会期 6/19(土)~7/18(日)
  • 場所 京都岡崎 蔦屋書店 ギャラリーEN
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