現代美術家・田代敏朗 最新作品展/作品集刊行特別記念展 同時開催

フェア
2F 天平ギャラリー 2021年05月18日(火) - 06月03日(木)

本展は今年1月1日に出版された田代敏朗氏の25年間にわたる作家活動の集大成となる作品集「Toshiaki Tashiro ArtWorks1995-2020/FLASH AND PAIN」の特別記念展と、それを経て新たに大きく変化した最新作品群「The new sun is rising」の二つの流れを併せた展示となります。

 

同氏は、TOYOTAやひよこ本舗など多数の企業コラボレーションや、2017年にはNYブルックリンでの展示も成功させた新進気鋭の現代美術家である。

 

1980年生まれの佐賀県出身。幼少のころから数々の絵画コンクールで入選、史上最少年の16歳で佐賀県展洋画の部でグランプリ、県知事賞、山口亮一賞を受賞。

大阪芸術大学へ進学したものの中退、後に上京し舞台芸術などの勉強を経て本格的に画家としての活動をスタート。

 

日比野克彦、村上隆らが審査員を務めた六本木ヒルズ森アーツセンター「Artist byArtists」出展(2003)、上野の森美術館大賞展入選(2011)、トーキョーワンダーウォール入選(2011)、トーキョーワンダーシード(2012)などの経歴をもちます。

 

展示ごとに大きく画風が変わる傾向があり、初期の憂いのあるポートレートを主とした作品群から、2010年代はカラフルでポップな画風へと大きく変化したり、アルファベットとデザインを融合したコンセプチュアルな作品群「New Language, NewCommunication」を発表したりとカメレオンのように表情を変えていくことが特徴的です。

 

これらの作品の流れをみるとファッショナブルでかつ繊細、そして時代を先取りするかのように飄々とした勢いも感じることができるが、こういった見解を大きく覆す内容がこの作品集「Toshiaki Tashiro Art Works 1995-2020/FLASH AND THE PAIN」の中で綴られています。

 
 
「Toshiaki Tashiro Art Works 1995-2020/FLASH AND THE PAIN」

本書における作品の変貌を考察するにあたりふたつの時期に注目したが、その根底にはやはり家族を取り巻く事象が自らに影を落としていた青年期がある。15歳の田代は40歳になった自身をどう見ているのだろう。25年の時を経て生まれる作品は窓辺から差し込む日の光に照らされている。 ______田中今子(中村キース・へリング美術館学芸員)
 
 
同氏は15歳の時に最愛の家族が自殺未遂をはかる現場を目撃、そのあと後遺症で苦しむ家族を見送る機微を経験する。
それに伴う自身の中で起こるフラッシュバックや精神状態の変化、、、これまで絵を描いてきたすべての理由が最愛の家族の死だったということを初めて公表した。
当作品集はこれまでの事象を全てカミングアウトし、自身が募るクラウドファンディングによる支援で刊行。
目標額を大きく上回り制作された作品集です。
 
これまでの作品と共に、自身の手記も多数掲載された非常に興味深い一冊であり、200部限定のエディション版は原画作品を分断し製本された特殊な作品集となっております。これまでの25年がひとつのマスターピースとして表現された、一つとして同じものがない特別な書籍として注目されています
 
本展はこれら作品集の販売と併せ、これまでの代表作品などのオリジナルグッズ、そして新境地となる最新作品「The new sun is rising」を展示販売致します。
是非これまでの「痛みと光」そして変化を遂げた新しい「光」を同時にご鑑賞下さい。
 
■田代敏朗(タシロトシアキ)プロフィール
 
1980年3月1日佐賀県生まれ。現在東京と長野にスタジオを構える。
佐賀県立佐賀北高校芸術コース美術学科卒業、私立大阪芸術大学芸術部映像学科中退。
高校在学中に出品した佐賀県展洋画の部において史上最年少16歳で主席(県知事賞、山口亮一賞)受賞。
大学中退後、本格的に画家としての活動を開始。

2003年日比野克彦氏、村上隆らの選出により六本木ヒルズ森アーツセンター「Artist by Artists」出展。
2010年上野の森美術館大賞展入賞。
2011年トーキョーワンダーウォール入選(2012年トーキョーワンダーシード出展)
2011年東北大震災のボランティアをきっかけに開始した「5000円プロジェクト」により、原画作品が3年の期間に700点以上が購入される。
2014年ひよこ本舗100周年記念として新しく誕生したブランド「DOUX` DAMOUR」の全パッケージのデザインの元となるアーティストに抜擢。
2015年言葉とゲシュタルト崩壊をテーマにした「New Language, New Communication」を発表。初の作品集「New Language, New Communication(Wooly Arts)」を出展。
2017年初となるニューヨークブルックリンでの展示「wooly in blooklyn」にメイン作家として出展。
同年、福岡六本松蔦屋書店のグランドオープン記念としてのアーティストとして抜擢、個展「THE VERY END OF DAWN」を開催。
個展のたびにさまざまなコンセプトやステイトメントを展開させている。
2019年より、アートシンキング、カウンセリング、セラピーやヒーリングなど様々な方面から解釈し独自に構築したアートワークショップを開催。
現在300名以上の受講者を超え、年間10回のオンラインワークショップも行っている。
2020年最愛の家族を自殺により亡くしていること、それに伴う自身の様々な経験や想いが創作のコンセプトとなっていることを公表。
集大成となる作品集を作るために自身初のクラウドファンディングにて資金を募りプロジェクトが成功。
画家人生25年の集大成となる作品集「Toshiaki Tashiro Art Works 1995-2020」を2021年にリリース。
  • 会期 2021年5月18日(火)~2021年6月3日(木)
  • 時間 08:00~23:00
  • 場所 2F 天平ギャラリー
  • 主催 奈良 蔦屋書店
  • 共催・協力 田代敏朗
  • 問い合わせ先 0742-35-0600

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