【フェア】新野 洋 展

アート
2F 天平ギャラリー 2022年03月05日(土) - 03月17日(木)
WUNDERKAMMERー森の思想ー

 
この度奈良 蔦屋書店ではArt7ten(アールテッセン)との共同企画として現代美術家の新野洋の個展「WUNDERKAMMER (ウンダーカンマー)ー森の思想ー」を開催致します。

京都の自然豊かな環境で生まれ育った新野の作品は、幼い頃より植物やそこで生息する虫たちに触れ、それらを敬い真摯に向き合ってきた彼の心情が反映されています。一見すると本物と見違える様に精巧に形作られた”いきもの”は、日々自然と向き合い研究者のごとく制作してきた新野ならではの表現といえます。
展示タイトルである「WUNDERKAMMAER」とはドイツ語で「脅威の部屋」「不思議の部屋」と訳され、15ー18世紀頃のヨーロッパの貴族たちが様々な土地で収集した珍品を展示していた部屋は、現在の博物館の原型とされています。
本店では植物の採集・観察・収集という過程を通して制作してきた新野の世界観を感じていただける空間となっております。自然界は我々にとって当然身近なものでありながらも未知の世界、人々の探求の形でもあります。細部にまで潜んだ驚きを作り出すこの空間を是非お楽しみ下さい。
 
 
 
 
 
植物の造形や色彩は誰かが美意識をもって創り上げたかのような見事な姿をしています。私は生物がどのように自らの体をかたちづくるのか自然の摂理を知りたいという好奇心から日々の自然観察を基に作品を制作しています。
作品は自然物を採取するところから始まり、型取り、樹脂成型して標本化、その後これらを複製、分解、再構築することで基の生物とは異なる「いきもの」へと姿を変えていきます。実在しないその「いきもの」の創出は単なる架空の生物の制作ではなく、自然がつくる形態の普遍性を探り出し、生命の根源的なかたちを顕在化させるための自然との対話です。
自然の造形が凝縮され、かたちになったその「いきもの」は採取した地域性を色濃く映し出すだけではなく、人の手ではつくりだせない記憶をも内包し、不思議と命あるもののように感じるのです。

~新野 洋 Hiroshi  Shinno~
 
 
 
【作家プロイフィール】
■新野 洋(Hiroshi Shinno)
現代美術家
1979年京都府生まれ。
京都造形芸術大学卒業。ウィーン美術アカデミー修了。
帰国後、京都府南山城村を拠点に制作活動を続けている。
2014 「夏休み!いきもの図鑑」群馬県立館林美術館(群馬)
2015 「VOLTA NY」(ニューヨーク・米)
2016 「APMoA Project, ARCH vol.19 新野洋 月日の江」愛知県美術館(愛知)
2018 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」(新潟)
 
ホームページ:http://hiroshishinno.com/
 
■内田 千恵(Chie Uchida)
Art7tenディレクター/運営
大阪芸術大学卒業。
ロンドンメトロポリタン大学院アートマネジメント専攻終了。
帰国後、コマーシャルギャラリー勤務。
アートシーンリサーチのためフランスに1年間滞在。
現在は奈良県を拠点に日仏を中心とした若手美術家を紹介するべく活動中。
2016 「ある視点」TEZUKAYAMA GALLERY(大阪)
2017 「1.Certains Regards」(パリ・仏)
2017 「しぜんとわたしと/Et la Nature et moi」瑞雲庵(京都)
2019 「奈良町にぎわいの家 つくし二階アート企画」(奈良)
 
ホームページ:https://art7ten.art/
 
  • 会期 2022年3月5日(土)~2022年3月17日(木)
  • 時間 10:00~20:00
  • 場所 2F 天平ギャラリー
  • 主催 Art7ten
  • 共催・協力 奈良 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 0742-35-0600(奈良 蔦屋書店)

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