命を描き続けている舘野鴻さんの絵本が、この夏2冊刊行されました。
すずめばちの一生を描いた『すずめばち』（福音館書店）、戦争の記憶を無垢な存在をとおして描いた『うさぎのしま』(世界文化社)。
この絵本の刊行を記念して舘野鴻さん、『うさぎのしま』共著の近藤えりさんをお招きして２つのイベントを開催いたします。

 

■舘野鴻さんトークイベント■
～命を考える～

 

この夏刊行した２冊の絵本『すずめばち』（福音館書店）、『うさぎのしま』(世界文化社)、これらの絵本をとおして描かれた命のお話をしていただきます。
また、『うさぎのしま』の絵本製作にかかわり、「奈良のシカの起源を解明し、大久野島のうさぎの遺伝解析を担当した」お二人の研究者をおまねきします。

 

登壇者：絵本作家　舘野鴻さん
　　　　絵本作家　近藤えりさん
ゲスト：福島大学　兼子伸吾さん
　　　　神戸女学院大学　高木俊人さん
　　
【日時】

8月30日（土）14時～15時半

 

1500円

 

30名

 

電話予約

 

※イベント終了後、サイン会を行います。                                
                                
■プロフィール■
たてのひろし（舘野鴻）
1968年、神奈川県生まれ。画家・絵本作家。幼少期より、熊田千佳慕氏に師事。『つちはんみょう』（偕成社）で小学館児童出版文化賞、『ねことことり』（世界文化社）・『どんぐり』（小峰書店）で日本絵本賞を受賞。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『がろあむし』（偕成社）、『うんこ虫を追え』（福音館書店）、「３びきのあまがえるシリーズ」（世界文化社）など、読み物に『ソロ沼のものがたり』（岩波書店）などがある。

 

近藤えり
1972年、神奈川県生まれ。絵本作家・イラストレーター。舘野鴻氏に師事し、絵本制作を学び直す。『なきごえがじまんのきつね』（仏教伝道協会）で、こころの絵本大賞を受賞。月刊絵本の作品に、『ほしのなるきゆらゆら』『ハロウィンのたからもの』『すなばあそび』（至光社・こどものせかい）、『ライオンとうさぎ』『のらねこのクー』（鈴木出版・こどものくに）などがある。                                
                                
■ゲストプロフィール■
兼子伸吾
福島大学共生システム理工学類教授。専門は分子生態学。「その生き物がどこでどんな相手と繁殖をしてきたか？」をDNA解析で調べている。ニホンジカの研究のほか、鳥に食べられて運ばれるナナフシや、福島の帰還困難区域に生息するイノシシ、絶滅した植物の標本を用いたDNA解析などにも取り組んでいる。

 

高木俊人
神戸女学院大学生命環境学部専任講師。専門は分子生態学。野生生物を対象とした遺伝解析を通じて、何十万年という進化の歴史から親子のような血縁関係まで、多様なスケールにおける野生生物の「生きざま」を明らかにする研究を行っている。また、環境教育など、科学の面白さを多くの人々に伝える活動にも取り組んでいる。