【本のBATON Vol.4】お皿の向こう側|デザインコンシェルジュ 竹岡

 お皿の向こう側
 
テレワーク期間、一日の楽しみとなったのは食事づくりでした。冷蔵庫にある食材で丁寧に作って、美味しく食べる。新入りの調味料や食器を使って、ときどき冒険もしてみる。一皿からいろんな世界が見えてくるような本を選びました。
 
『ハイパーハードボイルドグルメリポート』 上出 遼平/著 朝日新聞出版社
 
「ヤバい世界のヤバい奴らは何食ってんだ!?」を探求し、世界の危険地域で暮らす人々の食卓を取材した1冊。「台湾 マフィアの贅沢中華」「ロシア シベリアンイエスのカルト飯」など、食から見える人々の生きざまが胸を打ちます。テレビ番組の書籍本。取材者の心情が言語化され迫ってくるので、本もさらに楽しいです!
 
『料理人』 ハリー・クレッシング/著 早川書房
 
平和な田舎町にやってきたひとりの料理人・コンラッド。大地主の家に雇われ仕事を始めるが、彼の作り出す料理は美味なのはもちろん、食べ続けることで次々と奇跡を巻き起こしていく。コンラッドの料理に翻弄される町の住人たちと、その驚くべき結末。何度も読み返したくなるサスペンス小説です。
 
『シズルのデザイン』 B・M・FTことばラボ/著 誠文堂新光社
 
「シズル」とは「食品の味わいを想起させる表現を表す広告用語」のこと。シズル感のある広告は、見る人の「美味しそう」や「欲しい」感情を引き出す。本書は食品パッケージのデザインを、シズルの表現ごとに掲載。味覚や嗅覚といった個人的で形のない感覚を、デザイナーがどう表現しているか。推理が楽しい本。
 
『包 日本の伝統パッケージ、その原点とデザイン』 岡秀行+目黒区美術館/著 株式会社コンセント
 
 
2011年、東京目黒区美術館で開催された企画展「包む:日本の伝統パッケージ展」の図録を書籍化したもの。アートディレクター・岡秀行さんが魅了され収集した藁や竹といった自然素材を用いた伝統的な包装デザインが、美しい写真で紹介されています。日本の食文化とものづくりの知恵に感謝したくなる一冊です。
 
『古伊万里 IMARI ジャパノロジー・コレクション』 森由美/著 KADOKAWA
 
「うんと派手な茶碗でご飯を食べたい」と思い立ち探したところ、古伊万里の茶碗に出会いました。茶碗は透明感のある白地に色鮮やかな絵柄が細かく描かれ、その日から毎日の食卓に登場しています。モノって歴史を知るとより愛着が湧いて楽しいですね。伊万里焼の歴史や魅力が丁寧にわかりやすく紹介されている一冊です。
 
『クラタペッパー 黒胡椒』
 
三重県出身の倉田浩伸さんがカンボジアで作る黒胡椒。かつて世界一おいしいと称されながら、内戦により生産量が激減したカンボジア産胡椒。倉田さんは、その胡椒をもう一度「世界一」と呼ばれるよう現地の人々と栽培に取り組んでいます。特徴は、粒の大きさとフルーティな香り。卵かけご飯にガリっと振って、さあ、召し上がれ!
 
 
プロフィール:デザインコンシェルジュ 竹岡
1977年和歌山県海南市生まれ。大学卒業後、印刷会社の制作部を経て、出版社・ワークスコーポレーション(現、ボーンデジタル)のDTP WORLD編集部に勤務。グラフィックデザインと印刷の専門雑誌「DTP WORLD」や関連書籍の企画・取材・執筆・編集などを担当する。2012年6月より中国上海市の日系広告制作会社にて、フリーペーパーの制作やオンラインメディアの企画・運営に従事。2014年帰国後は、梅田 蔦屋書店デザインフロアのコンシェルジュとして就業中。趣味は旅行とフィットネス。毎月ひとつ以上“人生初めての経験”ができるよう暮らしています。
 
コンシェルジュをもっと知りたい方はこちら:19人のコンシェルジュたち

「本のBATON」は梅田 蔦屋書店コンシェルジュによる書籍・雑貨の紹介リレーです!
四つ目のバトンはデザインコンシェルジュがお送りしました。
次のバトンもお楽しみにお待ちください。
 
 
ご感想はこちらまで:umeda_event@ccc.co.jp
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