第四講「現代の古典」

雑誌で全米トップ10大学の課題図書ランキングを見て驚いたのは、それがすべて古典だったからです。1位『国家』プラトン、2位『リヴァイアサン』ホッブス、3位『君主論』マキャベリ、と続きます。古典は、いかなる時代や状況にあっても、数十年、数百年、数千年と時代を越えて読み継がれてきました。改めて考えてみたいのは、古典が何故読み継がれてきたのか、です。
　古典は私たちの人生の中で、いつか必ず出会う根源的な問題に、重要なヒントを与えてくれます。死や生、私たちが暮らす社会や国家、家族。そして、人間とはなにか？
　私たちはただ一人で立ち向かうにはあまりに大きな問題を、時代を経て、色んな人が考え、磨きあげた思考の結晶を、まるで壮大なリレーのように手渡し続けてきました。つまり、古典は昔から古典だったわけではなく、古典になったのです。
　第四講は、目の前の問題と向き合い、手を差し伸べようとしている、いま生まれたばかりの古典を紹介できないか、と専門家の皆様にお願いしました。現代の古典をお届けします。

人文コンシェルジュ　三砂慶明
 

・店頭限定で、フリーペーパーを配布しております。是非、お手にとってご覧下さいませ。
・また下記日程で、豪華ゲストをお招きしたトークイベントを開催します。

【イベント】
・「学問2.0～交錯する理系知と文系知」
　第３回 ～学問は役に立たないといけないの？役に立つの？いやそもそも役に立つってどういうこと？
・日時：2月16日14：00～
・登壇者：橋本幸士氏×伊勢田哲治氏×宮野公樹氏
・料金：1500円(税込)
・お申込み→http://real.tsite.jp/umeda/event/2019/01/20-1.html

【イベント】
・『フロムに学ぶ「愛する」ための心理学』刊行記念トークイベント　フロムの「愛」とアドラーの「勇気」に学ぶ
・日時：3月24日(日)14：00～
・登壇者：鈴木 晶氏×岸見 一郎氏
・料金：2000円(税込)
・お申込み→http://real.tsite.jp/umeda/event/2019/01/post-694.html