8月2日(月)より先行販売開始|没後30年記念復刊『芝木好子小説集 新しい日々』(書肆汽水域)

梅田 蔦屋書店では2021年8月2日(月)に、芥川賞作家・芝木好子の没後30年を記念して復刊された『芝木好子小説集 新しい日々』(書肆汽水域)の先行販売を開始します。
 
本作は、梅田 蔦屋書店の店長 兼 文学コンシェルジュの北田博充が主宰するひとり出版社「書肆汽水域」の5冊目の作品として、新進気鋭の造本家・新島龍彦さんが造本を手がけており、発売日である8月25日(水)は、芝木好子さんの没後30年の節目の日となります。
 
 
  『芝木好子小説集 新しい日々』について
 
 

 

芝木好子さん(1914年-1991年)は、1942年に『青果の市』で第14回芥川龍之介賞を受賞し、その後も女流文学賞や日本文学大賞など多くの文学賞を受賞された、戦後を代表する女流作家です。『湯葉』『隅田川』『丸の内八号館』の自伝三部作をはじめ、『洲崎パラダイス』『雪舞い』『群青の湖』など、読み応えのある優れた中編・長編小説を書かれていますが、限られた紙幅で豊かな小説世界を構築する短篇小説も数多く書かれています。

この度刊行する『芝木好子小説集 新しい日々』は、芝木好子さんが書かれた短編小説の中から花が登場するものを8篇選んで収録した小説集です。装幀には写真家・馬場磨貴さんの花の写真を使用し、4種類の表紙をご用意しました(収録作品は同じです)。スリーブケースには職人さんが一つ一つ手作業で箔押しを施しています。花の移ろいと人生の移ろいが重なる、滋味豊かな本に仕上がりました。
 
現在、芝木好子さんの著作はすべて絶版か品切れ・重版未定となっており市場流通していません。
梅田 蔦屋書店で店長を務める北田博充は、価値ある文学作品が絶版・品切れになり、読者に届かない現状を少しでも変えたいと思い、ひとり出版社「書肆汽水域」を立ち上げ、10年・20年単位で長く読み継がれる文学作品を本にしています。

 

<書誌情報>
(01) 書名   芝木好子小説集 新しい日々
(02) 発行日  2021年8月25日
(03) 著者   芝木 好子
(04) 発行所  書肆汽水域
(05) 発行者  北田 博充
(06) 造  本 新島 龍彦
(07) 装幀写真 馬場 磨貴
(08) 仕  様 丸背・上製本・B6変型判・272頁・スリーブケース入り
(09) 発行部数 2,000部
(10) 販売価格 2,200円(税込)
(11) ISBN     978-4-9908899-5-1

 
<収録作品(底本)>
(01) 十九歳   (新潮文庫『冬の梅』1994年)
(02) 冬の梅   (新潮文庫『冬の梅』1994年)
(03) 白萩    (講談社文庫『紫の山』1988年)
(04) 晩秋    (講談社文庫『紫の山』1988年)
(05) 遠い青春  (集英社文庫『女の庭』1986年)
(06) 新しい日々 (集英社文庫『女の庭』1986年)
(07) 脚光    (集英社文庫『別れの曲』1991年)
(08) 老妓の涙  (集英社文庫様『花霞』1989年)
 
戦後の女流文学を代表する作家・芝木好子の小説集を没後30年の節目に刊行。梅、牡丹、菖蒲、白百合、白萩、都忘れなど、芝木作品の中で印象的に描かれている「花」に焦点を当てた小説集です。花の移ろいと人生の移ろいとが重なり合い、女性として生きる苦悩や喜びが行間から漂ってくる滋味豊かな一冊。
 

 
限定20部 豪華特装版も刊行
 
 
芝木好子さんの作品の中には染色をテーマにしたものがいくつかあり、この度の表題作「新しい日々」も24歳の家出娘が染色工房に住み込みで働く日々を描いた青春小説です。
芝木好子さんは生前、染色家の志村ふくみさんと交流があり、その時の様子がエッセイ集『折々の旅』にも記されています。それを読んだ造本家の新島龍彦さんは、「草木染めの色で、女性の一生を感じられるような本を作ることができないだろうか?」と考え、染色家・志村ふくみの哲学を継承するアトリエシムラを訪ねました。そして、アトリエシムラ制作の草木染めの織物を使用し、新島龍彦さんが一点ごとに手製本で制作する特装版の企画が立ち上がりました。
この特装版には、通常版に収録された8 つの作品に加え、染色家を主人公とした短編「染色」を収録しています。
 
(01)    販売価格  49,500 円(税込)
(02)    受注生産  限定20 部
(03)    受注期間  202年8月15日~9月15日
(04)    著者    芝木 好子
(05)    発行者   北田 博充
(06)    発行所   書肆汽水域
(07)    造本        新島 龍彦
(08)    制作    有限会社篠原紙工
(09)    仕様    丸背・上製本・B6変型判・草木染めの織物を使用・夫婦箱入り
 

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出版社「書肆汽水域」について
 
書肆汽水域(しょしきすいいき)は、梅田 蔦屋書店で店長 兼 文学コンシェルジュを務める北田博充が、自分の売りたい本を、自分の手でつくって売る「ひとり出版社」です。これまでに2016年『これからの本屋』(北田博充 著)、2018年『落としもの』(横田創 著)、2019年 『多田尋子小説集 体温』(多田尋子 著)、2020年『ののの』(太田靖久 著)と4冊の本をつくり、今回刊行するのが5冊目の本です。
 

ほんの少し朝の光が満ちはじめた夜明け前の繁華街、
夢なのか現実なのか判然としないまどろみからの目覚めの瞬間、
通じているかどうかもわからない猫との会話。
僕は何かと何かが混ざり合う境界線が好きです。

朝と夜、大人と子ども、人間と動物、空想と現実、過去と未来、男と女、私とあなた。
その「あいだ」にはどんなものがあるのでしょうか。
書肆汽水域は、そんな好奇心を結実させるために本をつくります。
作り手と売り手の「あいだ」であり、売り手と読み手の「あいだ」である、
ひとりの本屋として。

http://kisuiiki.com/
https://twitter.com/shoshikisuiiki

 
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