【イベント】『写真の物語 イメージ・メイキングの400年史』(森話社) 刊行記念トークイベント 打林俊×おおうちおさむ×飯沢耕太郎

アート
蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース 2019年 08月05日(月)
写真史家・打林俊氏の『写真の物語 イメージ・メイキングの400年』の刊行記念トークイベントを開催します。
進展するデジタル・テクノロジーが私たちの社会文化に深く入りこんでいる今日、「わたしたちが描く“写真”なるものの輪郭が、わたしたちがこれまで思い描いてきたものと合致しなくなってきているのではないか。あらためて「写真」とは何だろう」と、打林氏は問いかけます。
 
写真の発明から180年余。一般に、1839年が公式の「写真の発明」とされ、その前後にわたり西欧各都市の様々な開発プロセスとストーリーが語られてきました。ところが『写真の物語イメージ・メイキングの400年史』では、写真には“プレ物語”があちこちに潜んでいて、それを「イメージ・メイキング」という視点を導入して打林氏はとらえ直しました。
 
デューラーやフェルメールら多くの偉大な画家たちが、光を平面に投影し観測するカメラ・オブスクラをどのように扱ってきたのか。遠近法、透視画法はイメージ・メイキングの技法にもつながります。「写真」と「アート」が融合する今日、打林氏の語るイメージ・メイキングの400年余にわたる「地層」について、そして写真技法の変遷と表現の関係性への理解は極めて有効になると思われます。
 
写真とかかわらずに生活することがもはや不可能な時代、写真の歴史について考えてみましょう。いったい「写真の登場」にはどんな必然性があったのでしょうか。
 
今回の鼎談には、世界中の写真集と写真展を誰よりもみつづけてきた写真評論家・飯沢耕太郎氏と、『写真の物語』のブックデザインを手掛け、KYOTOGRAPHIEの会場デザインを担うアートディレクター、グラフィックデザイナーのおおうちおさむ氏がイメージ・メイキングの現場から語っていただきます。この機会でしかない鼎談をどうぞお見逃しなく!

■書籍紹介
打林俊『写真の物語 イメージ・メイキングの400年』(3,456円/税込)
978-4-8640513-9-2
出版社:森話社
頁数:488ページ(うちカラー口絵8P)
判型:四六判変形
仕様:並製カバー装

 
【参加条件】
代官山 蔦屋書店にて、いずれかの対象商品をご予約・ご購入頂いたお客様がご参加いただけます。
 
【お申込み方法】
以下の方法でお申込みいただけます。
(1)代官山 蔦屋書店 店頭 (2号館1階 アートフロア)
(2)お電話 03-3770-2525 (代表番号 担当:アートフロア)
(3)オンラインストア
 
【対象商品】
・『写真の物語 イメージ・メイキングの400年』(3,456円/税込)
・イベント参加券(1,080円/税込)

※書籍はイベント当日のお渡しとなります。配送はございませんので、ご注意くださいませ。
 
【ご注意事項】
*書籍1冊、もしくは参加券1枚でお一人様がご参加いただけます。
*イベント会場はイベント開始の15分前から入場可能です。
*当日の座席は、お越しいただいた先着順でお座りいただきます。
*参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承くださいませ。
*止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
 
【プロフィール】
打林 俊(うちばやし・しゅん)
美術史家・写真史家/エッセイスト
1984年生まれ。
2010年〜11年パリ第I大学大学院招待研究生、2013年日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。2016年度〜18年度日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は写真と美術を中心とした視覚文化史。
おもな著作に『絵画に焦がれた写真−日本写真史におけるピクトリアリズムの成立』(森話社、2015)、 “A Forgotten Phenomenon: Paul Wolff and Formation of Modernist Photography in Japan”, Dr. Paul Wolff & Tritschler: Light and Shadow−Photographs 1920-1950 (Kehrer, 2019)、「アンリ・マティスの写実絵画不要論における写真をめぐって」 (『イメージ制作の場と環境』中央公論美術出版、2018) 、展覧会監修に「幕末明治の写真家が見た富士山:この世の桃源郷をともめて」(富士フイルム写真歴史博物館、2017)、「大竹省二:ある写真家のアンソロジー」(KKAG、2018)など。

おおうちおさむ
アートディレクター/グラフィックデザイナー
nano/nano graphics代表
1971年生まれ。
多摩美術大学を卒業後、田中一光に師事し、無印良品、資生堂、サルバトーレ・フェラガモ、などのグラフィック・空間デザインなどに携わる。
2003年に有限会社ナノナノグラフィックスを設立。
写真関係のデザインを多く手がける。土門拳、入江泰吉、植田正治、ロベールドアノー、イジス、エドワードスタイケン、アンリカルティエブレッソン、マルクリブー、リリアンバスマン、荒木経惟、深瀬昌久、石川直樹、アーノルドニューマン、アルバート・ワトソン、レイモンドゥパルドン、フランク・フォーバット、ロバート・メープルソープ、ソールライター等の写真集・ポスターや展覧会会場をデザイン。
2013年から現在まで、KYOTOGRAPHIEの会場デザインを手がけている。
 
飯沢 耕太郎(いいざわ・こうたろう)
写真評論家
1954年、宮城県生まれ。
1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。『「芸術写真」とその時代』(1986年)を著わした後、日本の写真研究の第一人者として写真評論をつづける。
1990年、季刊写真誌『deja-vu』を創刊(編集長)、1992年、写真新世紀「ひとつぼ展」設立時から審査員として参加。自身のコレクションでもある約5000冊の写真集が棚に詰まった「写真集食堂めぐたま」(東京・恵比寿)では、「飯沢耕太郎と写真集を読む」のイベントや写真家のゲストトークなどが毎月開催されている。
主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『増補 戦後写真史ノート』(岩波現代文庫 2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『現代日本写真アーカイブ:震災以降の写真表現2011-2013』(青弓社 2015)、『キーワードで読む現代日本写真』(フィルムアート社 2017)、『月読み』(三月兎社 2018)。きのこ文学研究家でもある。


  オンラインショップでの受付は2019年8月3日(土)午前9時の受注分までとさせていただきます。
  ※配送の無い商品(*1)のオンラインショップでの受付は、クレジットカードでのみ承っております。
   代金引換でのご注文はキャンセルとなりますのでご注意ください。
    *1 参加券のみ及び店頭にてお渡しの商品は配送がございません。

  • 会期 2019年8月5日(月)
  • 定員 60名
  • 時間 19:30~21:00
  • 場所 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
  • 主催 代官山 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3770-2525
    (代表番号 担当:アートフロア)

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