このイベントはオフライン(代官山 蔦屋書店内)とオンライン同時開催イベントです。
浦川通さんの『AIは短歌をどう詠むか』（講談社現代新書）は、短歌AIの開発をされていく中で、人が何かを感じて、言葉で表すことのできないものをあえて言葉にしていく行為の貴重さ、AIとの付き合い方を探りながら、自分らしい短歌をつくること、また人間と言葉の関係について考えていく一冊です。
古田徹也さんの『言葉なんていらない？ 私と世界のあいだ』（創元社）は、『言葉の魂の哲学』（講談社メチエ）をはじめとする著作で言葉をめぐる議論を展開してきた古田さんの最新刊。言葉は、私と人々/世界をつなぐ「メディア」なのか、それとも「バリア」なのか。この問いを深く掘り下げることを通じて、言葉を紡ぐとはそもそも何をすることなのかを明らかにし、現代を生きる私たちが言葉とどう付き合っていけばよいのかを説く、10代以上のすべてのひとに向けた本です。
浦川さんの取り組みと古田さんによる探求は全く異なるアプローチのようでいて、実はともに、「しっくりくる言葉」を探し、言葉の豊かさの楽しみを探る営みのようです。そんな「言葉」と向き合うお二人が初対談。「しっくりくる言葉・わたし/あなたならではの短歌」を探すことと「言葉を楽しむ」ことについて、現代社会を生きる私たちの言葉とAIとの付き合い方などについて、じっくりお話いただきます。