【展覧会】森山大道「THE FOSSILIZATION of LIGHT」

写真
2021年06月19日(土) - 06月30日(水)
森⼭⼤道の個展「THE FOSSILIZATION of LIGHT」を2021年6⽉19⽇(⼟)〜6⽉30⽇(⽔)の期間、中央イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催いたします。
森⼭は1938年、⼤阪府に⽣まれ、写真家・岩宮武⼆、細江英公に師事したのち、1964年にカメラマンとして独⽴します。

前衛的な写真表現の先陣となり、⽩と⿊の⾊調の差が⼤きいハイコントラストの写真や、被写体の輪郭がぼやけていたり、粗かったりする写真は「アレ・ブレ・ボケ」と呼称され、写真界にインパクトを与えました。
 
銀座 蔦屋書店での森⼭作品の⼤規模な展⽰企画は、昨年の「DAIDO MORIYAMA COLLECTION」に続き2回⽬となります。
今回の展覧会では、森⼭の作品の中でも⼈気の⾼いモチーフによるシルクスクリーン作品を選び、公開いたします。森⼭は写真家として知られていますが、本⼈は従来からシルクスクリーンによる制作に取り組んでおり、アンディ・ウォーホルからの影響が⼤きいと述べています。
 
今回は、作品を初めてご覧になる⽅もすでにファンの⽅でも、カメラによって切り取った被写体を通して、森⼭が何を伝えようとしているのかを感じていただく機会になれば幸いです。
 
[アーティストによるステートメント]
僕のシルクスクリーンによる制作の試みは、1969年まで遡ります。在⽇アメリカ⼤使館が使⽤していたクリスマスカードを複写し、シルクスクリーン作品に置き換えたのが始まりでした。これは、アンディ・ウォーホルの影響が⼤きかったと思います。初めてウォーホルの作品に出会った時、写真が持つポテンシャルを強く意識しました。
 
僕は⼀般的に写真家として知られているかもしれませんが、ゼラチンシルバープリントの展覧会より前に、シルクスクリーンでの展覧会を開催しています。1976年に、実物⼤のハーレーダヴィッドソンを、巨⼤なシルクスクリーンキャンバスにして展⽰したのを初めとし、それ以降も国内外を問わず⼤きな展覧会では必ずシルクスクリーン作品の展⽰を⾏ってきました。昨年、東京都写真美術館で開催された展覧会では、全体の1/3が、⼤型のシルクスクリーンによるインスタレーションでした。
 
何故、シルクスクリーンが好きかと⾔うと、カメラによって写し取られたイメージが、キャンバスに定着され、“時間の化⽯“というオブジェとなることを感じるからです。インクが持つ物質性や暴⼒性といったもの、シルクスクリーンの版を通して抽象化される過程など、様々な要因がその効果をもたらすのです。
ゼラチンシルバーもシルクスクリーンも、僕にとっては、イメージを表出する技法として違いはありません。それぞれ異なる特徴を持った技法であって、その時々でイメージの効果を最⼤化する⼿段として使い分けています。もちろん、コンストラストや⾊調などは、シルクスクリーンの特徴を⽣かした調整をします。シルクスクリーンは、サイズやインクの⾊など選択の⾃由度が⾼いため、作品はより多⾊に、そしてより⼤きくなっています。
 
今回の展⽰に当たり、銀座という場所性も鑑み、ファッションと⼥性を意識した“唇"と“タイツ"といったモチーフを中⼼に選びました。インクの艶めく官能性、⽴ち上る匂い、オブジェとなったイメージを堪能して頂けたら幸いです。
 
森⼭⼤道
 
[アーティストプロフィール]
森⼭⼤道 (もりやま だいどう)
 

1938年⼤阪⽣まれ。写真家・岩宮武⼆、細江英公のアシスタントを経て1964年に独⽴。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で⽇本写真批評家協会新⼈賞受賞。1968-70年には写真同⼈誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒⼦画⾯の作⾵は“アレ・ブレ・ボケ"と形容され、写真界に衝撃を与える。
 
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も⾼く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞⽣涯功績部⾨を⽇本⼈として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの⼆⼈展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2⼈の競演は世界を席巻した。2016年パリ・カルティエ現代美術財団にて2度⽬の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年フランス政府より芸術⽂化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。2020年朝⽇賞受賞。
 
[作品の販売について]
店頭・オンラインストアで販売を⾏います。
店頭:6⽉19⽇(⼟)〜販売
オンラインストア(OIL by 美術⼿帖):6⽉19⽇(⼟)正午〜販売オンラインストア
※6⽉18⽇(⾦)に予定しております招待者限定プレビューでも販売を⾏います。
 
\オンラインストアで購入する/
 
 
  • 会期 2021年6⽉19⽇(⼟)- 6⽉30⽇(⽔)※会期は変更になる場合もございます。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 会場 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
  • ⼊場 無料
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • お問い合わせ 03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp
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