【アート】ネイティビティ・イン・デジタル
加速する視覚表現へ向けて
アート
BOOK(美術) 2018年04月02日(月) - 04月30日(月)
フェア期間中、ラファエル・ローゼンダールのウェブサイト作品を展示販売するほか、十和田市現代美術館で開催中の個展カタログも販売いたします。
コンピュータやデジタル技術がもたらす未来はもっぱら人間性の喪失として、あるいはロマン主義的ノスタルジーを喚起するディストピアとして語られてきました。しかし、デジタルネイティブの作家たちは、コンピュータがアルゴリズミックに生成する画像、無限大のデータ容量、超高解像度のカメラとディスプレイ、SNSを介した画像の交換など、加速度的に進歩したコンピュータ技術がもたらす視覚環境の変化の中で、「見ること」それ自体の可能性を追求し始めています。
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デュシャンが絵筆による写実的な絵画を「知性に訴えかけることのない網膜への刺激」として棄却して以降、20世紀の芸術は脱感性化の方向へ向かい今日に至る現代アートのあり方へとシフトしていきました。
デジタル技術による強力な画像処理能力を前提とした今日のアーティストたちは、芸術の故地に取り残された「網膜的」なものを作品の中心に引き寄せるのと同時に、「人間の眼」という芸術にとって最大かつ最後の固定観念を相対化することで、アートの新たな局面を切り開こうとしています。
デジタル技術による強力な画像処理能力を前提とした今日のアーティストたちは、芸術の故地に取り残された「網膜的」なものを作品の中心に引き寄せるのと同時に、「人間の眼」という芸術にとって最大かつ最後の固定観念を相対化することで、アートの新たな局面を切り開こうとしています。
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「ネイティビティ・イン・デジタル」フェアでは、ゲルハルト・リヒターやデイヴィッド・ホックニーといった絵画本来の「目の悦び」にこだわり続けた先人たちはもとより、ラファエル・ローゼンダール、トーマス・ルフ、横田大輔らデジタル技術を積極的に制作に取り入れている今日のアーティストを取り上げ、来たるべき新たな「網膜的」アートの現在を紹介します。
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【ラファエル・ローゼンダール ウェブサイト作品】
https://www.newrafael.com/websites/
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【関連展覧会情報】
十和田市現代美術館
『ラファエル・ローゼンダール ジェネロシティ 寛容さの美学』展
会期:2018年2月10日(土)~2018年5月20日(日)
公式サイト:http://towadaartcenter.com/exhibitions/rafael-rozendaal-generosity/
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- 期間 2018年04月02日(月) - 2018年04月30日(月)
- 時間 9:00~23:30(営業時間)
- 場所 BOOK(美術)
- 主催 銀座 蔦屋書店
- 問い合わせ先 03-3575-7755