【展示】村上仁美個展「浮⽣」

アート
2021年11月13日(土) - 12月03日(金)
美術家・村上仁美個展「浮⽣」を開催いたします。期間は11⽉13⽇(⼟)〜12⽉3⽇(⾦)、インフォーメーションカウンター前スペースにて。
 
村上仁美は、セラミックを⽤いた彫刻・うつわ作品を制作する美術家です。
本展では、村上作品のアイコニックともいえる、彫刻と陶芸の融合よって制作された⼥性像の彫刻作品9点が並びます。
 
村上がつくりだす⼥性像は、⾝体が⽋けていたり、もしくは頭部、乳房などの⾝体の⼀部のみなど、どこかに「不在」の存在を感じさせます。さらには、陶磁器の「器」という本来的な役割や、宿命的な構造である空洞を隠すことなく、それさえも包含し、観るものの前に差し出します。そこには、村上独⾃の「⼥性」、また⽣命そのものについての追究が⾒て取れるのではないでしょうか。
 
いまにも動き出しそうな⼥性たちの肌には、草葉や蔓、花、根などの植物や⾍が這います。それは輝く⽣命の芽吹き、あるいは死をはらんだ儚い⽣の⼀時を表しているのかもしれません。
村上仁美がかたちづくる「浮⽣(はかないこの世)」をぜひ会場にてご体感ください。
 
[作品詳細]
泡沫の⼀碗 2019
 
泥濘  2018
 
[アーティストステイトメント]
過去も未来でさえも儚い幻でしかなく、泡沫の⽣命に執着することこそが苦悩の源であると⾔われています。しかし、頭ではわかっているはずの道理でも、腑に落ちた理解には私は未だ⾄っていません。出会いの喜びも別離の悲哀も、花⼀輪分さえ無かったことにしたくないと願わずにいられないからです。

美しい花の咲き朽ちていく様⼦に⼈の⼼と⾝体の移ろいやすさを重ね⾒る感受性を私たちは育んできました。腐り果ててなお花を背負わされた⼥の姿は痛ましいでしょうか。或いは安寧の在処に⾒えますか。

奪い与えられ⽣かされている命に意味があるとするならば、⾵⾬に散らされようとする⼈の尊厳をいつか掬い上げる⽇の為なのかもしれないと⼟に向かう⽇々の中で考えます。その望みによって⽣じる苦しみならば、それは本当の幸いへの⼀⾜ずつだと信じています。

村上仁美
 
[アーティストプロフィール]
村上 仁美(むらかみ・ひとみ)

1990年⼤阪府出⾝。2013年愛知県⽴芸術⼤学美術学部美術科彫刻専攻卒業、2016年愛知県⽴瀬⼾窯業⾼等学校セラミック陶芸専攻科卒業、2017年愛知県⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科彫刻領域修了。
主な受賞に2013年愛知県⽴芸術⼤学彫刻専攻優秀学⽣賞受賞、同年公益財団法⼈堀科学芸術振興財団主催 第⼀回H/ASCA展最優秀賞受賞、同年株式会社アーバネットコーポレーション主催 第⼗三回⽴体アートコンペAAC2013最優秀賞受賞、2017年愛知県⽴芸術⼤学修了制作 優秀作品賞受賞など多数。
2013年より個展、グループ展及び海外アートフェアにて作品発表。2020年村上仁美個展「Signals from far away.」他多数。
 
[作品の販売について]
銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて11⽉13⽇(⼟)12:00より販売開始。
 
\オンラインストアで購入する/
11⽉13⽇(⼟)12:00~販売開始
 
  • 会期 2021年11⽉13⽇(⼟)〜12⽉3⽇(⾦)※終了⽇は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 会場 銀座 蔦屋書店 アートエディション前
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • ⼊場 無料
  • お問い合わせ 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
mail

メールマガジンで、イベント·フェア情報をいち早くお届けしています。ぜひご購読ください。

メルマガ登録はこちら

SHARE

一覧に戻る

RELATED EVENT

RELATED ITEMS

STORE LIST

ストアリスト