【展覧会】グループ展「時代の一片/Piece of the times」

アート|GINZA ATRIUM
2022年12月03日(土) - 12月14日(水)
国内外のアートシーンで注目度を高めている現代アーティスト5名にスポットを当てたグループ展「時代の一片/Piece of the times」を、12月3日(土)から12月14日(水)の期間開催いたします。
 
活動歴、活動の場もそれぞれでありながら、その勢いにいま目が離せない5名の現代アーティストたちの近作群をご紹介します。コマーシャルのシーンでも人気が高く、街や日々の生活でクリエイティブを目にする機会もある作家たち。時代の空気が直に感じられる作品、人間の心理にフォーカスした抽象画など、表現はさまざまな形ながら「いま」を切り取った作品を集めました。

本展において、小泉 遼は新たに大型作品を出品。仲 衿香は本展のためだけに制作したマルチプル立体作品の展示・販売を予定しています。にいみ ひろきは音楽やファッションのアートディレクションもマルチに手掛ける期待の新鋭。山口 真人は香港・台湾で開催した個展が大好評のうちに終了、今回の日本での凱旋展示では大型の新作3点と初の彫刻作品を発表いたします。YISLOW (イスロ)は今回唯一の韓国人アーティスト。出品作は3分類を予定しており、ひとつめは画面の中にテキストが含まれた10号の作品。そして2つめは代表作のひとつ「Friends Friends」。3つ目の作品「間隔」においては、会場内でのライブペインティングで完成するパフォーマンスを計画しており、現場でYISLOWが感じた内容も作品に盛り込まれる予定です。
 
[アーティスト紹介]
●小泉 遼(こいずみ・りょう)
小泉は2016年よりカリグラファーとして活動し、2019年にカリグラフィーの基本線を円状に連続的に描く “enso” シリーズを絵画として発展させました。小泉は原始的な記号を繰り返し反復させることで、抽象と具象が曖昧になっていく私たちの世界感を示しているようにも見えます。小泉は2021年より "Halo"(後光、光輪)シリーズの制作をはじめました。"Halo" シリーズでは色彩の偶発性を取り入れ、空中に見える光の純粋な視覚イメージを抽象画としてキャンバスに存在させました。"Halo" シリーズは “enso” シリーズから継承される東洋的な神秘性を秘めながら、光の力に溢れた小泉の新たなレベルを表現した作品です。小泉は光を絵画に閉じ込め、人々に力と温もりを伝えようとしているようにも見えます。かつて庭師としてのキャリアのある小泉の作品には抽象表現の強さを持ちながら独自の東洋的な個性を感じさせます。2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」題字を担当するなどカリグラファーとしても活躍しています。
 
●仲 衿香(なか・えりか)
仲は断片的なロゴや自然風景、身近な日常生活の事物などを視覚的な要素として絵画空間に落とし込み、抽象的な意味を可視化させた図形を再構築しています。絵具を支持体に厚塗りにのせて描くとき、絵具が自身の予想を超えた動きをする瞬間があるといいます。自身と支持体の間に“ズレ”が生まれ、思い通りにならないそのズレに仲は魅力を感じています。絵画の可能性を探求し続け、伝統的な絵画形式を打ち破り、「瞬間性」と「偶然性」を直接的に表現できる若手アーティストです。主体性を排した画面の絵具の厚さや積み重ねられたグラデーション、柔らかくクリーミーな質感は強い視覚的なインパクトを与えるだけでなく、無限の好奇心と想像を掻き立たせます。
 
 
 

●にいみ ひろき /NIIMI HIROKI
多摩美術大学卒業後、アートディレクターとして広告や、音楽、ファッションのアートディレクションを行いつつ作家活動を開始。にいみは今日の大量消費社会、とりわけ、そこにおけるクリエイティビティの消費をテーマにした平面作品を制作しています。大量に生産され、供給され、そして時には廃棄される衣服や食品たちがある一方、現代はユーザーに消費を促すためにクリエイティブをも大量に生み出し、そして使い捨てています。シュヴィッタースのメルツ絵画などの先行例を参照しながら、そこに現代の産業と広告の関係性を持ち込み、消費されるクリエイティブたちを擁護するために描かれています。社会から捨て去られた、あるいは時代によって使い古されたロゴやキャラクターを引用し、そして消費を象徴する最も現代的なアイコンとしてバーコードをフロントに登場させ、終わることのないクリエイティブの消費へのアイロニーとして描き出すことがにいみの作品のミッションであり、同時にこの時代に対するステートメントでもあります。

 
 
●山口 真人 (やまぐち・まさと)
90年代東京の音楽・ファッション・デザインの影響を受けアーティストとして活動をしています。「トランスリアリティ(現実の向こう側の現実)」をテーマに、SELFY(自撮り)をするクールキュートな女性を描き現実とは何かを問い続けています。アパレルブランドReZARDやX-girlとのコラボレーションを行うなどボーダレスな活動をしています。主な個展に"SELFY:完整版"( Honkkong 2022 )、"stay pixelated" x MAKERS SPACE (Tokyo 2022)、"SELFY"(Tokyo 2021)があります。
 
YISLOW Friends Friends 8 2022 キャンバスにアクリル 60.6 × 72.7 cm
●YISLOW (イスロ)
1987年、韓国ソウル市生まれ、 弘益大学/デジタルメディアデザイン専攻 卒業。韓国の若者に熱狂的な支持を受けており、韓国にある有名ドーナツデザートカフェ「Cafe Knotted」のメインキャラクターである 「シュガーベア」を誕生させたことでも高い人気を得ています。また、ファッションブランド「SLOWCOASTER」や人気K-POPガールズグループ 「OH MY GIRL」のミニアルバム「Dun Dun Dance」のアートビジュアルを担当し、多くの注目を浴びています。他の現代アーティストと同様に、YISLOW は、ゲーム、漫画、テレビ シリーズ、アニメーションなど、さまざまなメディア キャラクターやポップ カルチャーから大きな影響を受けてきました。さまざまな形状が作品のなかで互いに関係を結んで埋められていく、独特の作品スタイルにご注目ください。
 
[販売について]
銀座 蔦屋書店 店頭にて、12⽉3⽇(土)11:00より販売します。
※作品はプレセールスの状況により会期前に販売が終了することがあります。
 
[マルチプル作品の販売について]
 
本展のために仲 衿香が制作したマルチプル立体作品の展示・販売をいたします。
※全て1点ものにつき、作品によって細かなサイズ、色彩が異なります。
※掲載作品はモチーフ作品になります。実際のマルチプル作品とは素材、仕様が異なります。

作品名|カルちゃん_edition
エディション数|35
作品サイズ|高さ14.5cm
素材|アクリルレジン
制作年|2022

●マルチプル作品のエントリー方法
12月3日(土)11:00より、展覧会場(銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM)にて受付を行います。
※先着受付ではございません。
※申込時、エントリーシートの記載を会場にてお願いしております。
エントリー受付期間|12月3日(土)11:00~ 12月11日(日)20:00
 
  • 会期 2022年12月3日(土)~12月14日(水)
  • 時間 11:00~20:00 ※最終日のみ、18時閉場
  • 会場 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
  • 入場 無料
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 協力 SH GALLERY
  • お問い合わせ 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
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