【展示】井上大輔「ほうろう」

日本人にとって身近な動物でありながら漠然とした概念である"たぬき"を再解釈し"TANVXI"として描くシリーズを主に制作するアーティスト、井上大輔の新作を含む作品展示 「ほうろう」を、2023年4月22日（土）〜5月12日（金）の期間に開催いたします。
 
井上大輔は、北方ルネサンスを技術的標榜としつつ日本や中央アジア、コーカサスを中心にユーラシアの文化や世界観を混ぜ合わせて自己の表現としています。
驚くほど細かい描写や、静穏でありながらなにか含みのあるような目線の描写は、初期フランドル派の特徴でもあり、彼が多くのヒントを受けたことがわかります。

自分がたぬきである事を思い出すように、井上大輔の作品世界に没入し一体となる感覚をお楽しみください。

 

 

「さすらう」 300×300mm、シナベニヤパネルに油彩、樹脂テンペラ、2023
 
[アーティストステートメント]
自分が見た事、感じた事。子供の頃行った場所、本で読んだ世界。
摂取して自分の内でぐちゃぐちゃになった現実を、絵具を重ねて再構築したい。絵を描く事は辛いけど堪らなく楽しい。キャンバスに対して、くだらなくて無意味なデミウルゴスとして世界を緻密に創造したい。方舟としての、分霊としての作品、エヴァンゲリオンとしての絵画。
たのしいたぬきでありたいし、ほかのひとにもそうあってほしい、ので今は「たぬき」を描く。
井上大輔

 

[アーティストプロフィール]
井上大輔(いのうえだいすけ)

 

1989年　生まれ。
2007年　予備校にて初めて油絵を描く。
2016年　武蔵野美術大学油絵科入学。
2019年　Twitterでピカチュウの絵が28万いいねでバズる。
2020年　武蔵野美術大学（油）卒業（2019年度）。
2021年　「elaboration」トライセラギャラリーにてグループ展。
「ECHO」 the blank galleryにてグループ展。
「この世のほか」Gallery美の舎にて企画グループ展。
「100人10」東京ミッドタウンにて選出、参加。
「D O U B L E _ E N T R Y 」HASHIVA Gallery。
2023年　「-ANIMALS -」Gallery美の舎にて企画グループ展。
「STA Exhibition 2023」+ART GALLERYにて企画展。
「study：大阪国際芸術祭、アートフェア2023」Satelites ART LABより参加。
あおぞら銀行本店、あおぞらギャラリーにて展示。
「D- art ART2023」大丸東京店にてD- art ART2023より参加。
「Sync」GALLERY DALSTONにてグループ展。
東京堂書店カフェスペースにて展示。
 

[販売について]
作品は銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて4月22日（土）10時30分より、販売いたします。
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。