【銀座 蔦屋書店5周年】【フェア】漫画原稿と漫画制作の未来を考えるー生原稿の保存・管理/創作の三次元・実体

日本文化
BOOK売場(マンガ・コミック) 2022年04月01日(金) - 05月08日(日)
銀座 蔦屋書店は「漫画は日本の誇るべきアートの一つ」と捉え、2017年のオープン以来、いちジャンルとしてコミックの売場を展開しています。
老若男女問わず、未知の漫画との出会いをお客様に体験して頂きたいという想いのもと、様々なフェアをこの5年間で開催してきました。
今回、6年目の皮切りとなる本企画では、漫画を漫画たらしめる「創作背景」にスポットを当て、「漫画原稿」と「漫画制作」、それぞれの未来を考える試みをしていきます。
 
「漫画原稿の未来」では、エ☆ミリー吉元さんキュレーション・制作のもと、紙の漫画原稿の保存・管理について考える展開をします。
近年、漫画制作の手法においてはアナログからデジタルへ移行する作家も多く、全ての情報が紙に直筆で描きこまれた、完成形としての「生原稿」が生まれること自体、減ってきているのが現状です。
しかし、全てがアナログで描かれていた時代の漫画原稿も、当時の管理不足や生原稿に対する社会的価値観の相違など、様々な理由から散逸してしまったものも多数あり、一方で、現存する漫画原稿に対しては、それらの保存・管理に苦労される漫画家、そのご家族や関係者の方々も多い現状があります。
この度の企画では、資料的価値の高い貴重な漫画原稿を、今後どのように管理していくか、未来に残していくかという課題に今まさに直面している、劇画家・バロン吉元の長女であり、自身もアーティスト、キュレーターとして活動するエ☆ミリー吉元さん構成・制作のもと、漫画家の親を持つ特殊な環境での様々な出来事を、資料や解説と共に展開致します。
 
「漫画制作の未来」では、デジタル画作品の増加やAIによる作品の誕生のほか、WEBメディアや漫画アプリなど、紙媒体以外にも連載・発表先が増え、作品発表の方法が多様化している現在において、漫画制作の未来を考えてみます。
技術の進歩によって創作ツールが大きな変化を遂げペーパーレス化が進んでも、創作の起点が“作家(の身体)”である限り、創作は常に三次元下で行われ、そのプロセスには必ず“実体”が伴います。WEB漫画サイトであるトーチWEB協力のもと、文学・音楽・映画など多くのクリエイターたちに大きなインスピレーションをもたらした斎藤潤一郎『死都調布』を例に、形のない漫画制作の実体を探ります。
 
[プロフィール]
エ☆ミリー吉元

1993年 東京都出身。女子美術大学付属高等学校・中学校を経て女子美術大学洋画専攻へ入学。
在学中にスクール・オブ・ヴィジュアルアーツ(ニューヨーク、アメリカ)、ラフバラ大学(レスター、イギリス)へ留学、アートマネジメントを学ぶ。
卒業後は自身の創作活動と並行し、2015年から父・バロン吉元のプロデュースを始める。
主な企画展「バロン吉元/寺田克也 バッテラ[BATEIRA]」(アツコバルー/東京、高台寺/京都、Wrong Gallery/台北)、「Baron Yoshimoto GEKIGACORE」(GR2 Gallery/LA)、「男爵芋煮会」(VOID/東京)、「バロン吉元の脈脈脈」(トーキョーワンダーサイト本郷/東京)。
参加展示「手塚治虫文化祭 キチムシ」(2016〜2018、2021)、「キチレコ」(2017〜2021)、「シブカル祭。」(2014)他。
Twitter:https://twitter.com/_emilioemily_
 
斎藤潤一郎(さいとう じゅんいちろう)

1980年 東京生まれ カリフォルニア育ち。
2010年 セミ書房刊 漫画雑誌 架空2010年6月号でデビュー。
2017年夏『死都調布』でメジャーデビュー(トーチweb)。
2018年夏『死都調布』刊行。
2020年春『死都調布 南米紀行』刊行。
2021年秋『死都調布 ミステリーアメリカ』刊行。
2022年春 フランスLezard Noir社より『死都調布』仏語版『SHIT CHOFU』刊行。
現在「トーチweb」で『武蔵野』連載中。
「POPEYE」「縄文ZINE」での雑誌連載をはじめ、小説の挿画やレコードのアートワークなども手がけている。趣味はエアガン、怪談、ラップ。得意料理はタコス。
 
トーチWEB
 
「トーチ」はリイド社が運営するwebサイト上にある辺境の観光地です。
「トーチ」のプロジェクトは『オルタナティヴな表現』と『自分たちの老後への道筋』を探し、光をあてる(発信する)ことを目的に始まりました。(2014年8月吉日)冒険や知的探究を始めることに、早い遅いはありません。通勤通学、休み時間などのちょっとした空き時間に「トーチ」を観光してもらい、何か現実にフィードバックできるようなものを持ち帰ってもらえたら…日常から一歩踏み出したり、自分たちの老後や未来を考えていくための道具として機能するような表現を集めて、発信していきたいと思っています。
楽しく一緒に年老いていきたいですね。
 
[販売について]
店頭では、2022年4月1日(金)より販売開始いたします。
オンラインストアでの販売は、詳細が決まりしだい本ページにてお知らせいたします。
 
  • 会期 2022年4月1日(金) - 2022年5月8日(日)※終了日は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 場所 BOOK売場(マンガ・コミック)
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
mail

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