7/17(水)~7/31(水) 2階 展示スペースのご案内

2019年07月17日(水) - 07月31日(水)
7/17(水)~7/31(水) 2階 展示スペースのご案内です。

《祈る景色》

和紙を好きになってから静かな景色をつくる自分がいた。
「祈りが込められているのでは。」
昨年取材にいらした記者さんからそう伺った時は初めぽかんとしてしまった。
でもそれは、作品に込めていた無意識の部分を初めて拾い上げてもらった瞬間だった。

山奥まで訪ねて行った土佐和紙職人さんは"一に水、ニに原料、三に技術"と先代からの言葉を教えてくれた。ただでさえ半端なく難しい技術以上に美しい自然が欠かせないそう。
そんな和紙に携わる方々の、自然への深い畏敬の念と感謝、目の前の作業に対する姿勢は不思議と和紙に宿るもので、それが本当か確かめたくて出会いに行って今、私はここにいる。

時折訪れる、介入することでは解決できないような不穏。
でも、どんな時も、自分に問いただすと心の奥底はいつも風がそよぎ、穏やかな光が降り注ぎ、静寂であることを知る。
これから出会うすべての世界や人々の中にそんな景色を見出す事ができるのかわからないけれど、きっと私は問い続け、作品に託そうとする。
そしてだからこそ、大切な人たちと当たり前のように過ごす日々は、奇跡のように美しく光り輝いている。


【展示について】
今回の展示では個人の作品のほか、2つのワークショップ、また現在アーティスト・イン・レジデンスにて滞在中の茨城県大子町で出会った作家さん数名にご協力いただき土佐和紙を用いたコラボ作品の展示・販売いたします。そちらも併せてお楽しみいただけたら幸いです。
▼ ワークショップ
7/28(日)開催。土佐和紙で思い出の写真をちぎり絵にしよう ※申込締切:7/21(日)

【プロフィール】
● 竹山美紀
1988年 東京都墨田区生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
在学中から和紙に惹かれ、産地を巡りながら作品制作やデザインを手掛ける。2017年 美濃和紙一ヶ月手すき基礎スクール修了。
二人展『忘れ得ぬ風景』(赤岡町)
2018年 高知県いの町鹿敷に滞在。
個展『わしとわたし』(いの町紙の博物館)
2019年2月より大子アーティスト・イン・レジデンスにより茨城県大子町に滞在中。

 
  • 展示期間 2019年7月17日(水)~31日(水)
  • 展示場所 2階 展示スペース
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