【ギャラリー EN ウォール】⾃⾝の内⾯を独⾃の表現で柔らかく描く画家・やましたあつこの個展を、クリスマスシーズンの12⽉2⽇(⾦)より京都岡崎 蔦屋書店、銀座 蔦屋書店の2会場にて同時開催。

アート
2022年12月02日(金) - 12月25日(日)

キャプション:「Utopia」2021/油彩/F100号

 

12⽉2⽇(⾦)〜12⽉25⽇(⽇)にかけて、画家・やましたあつこの個展を京都岡崎 蔦屋書店の2店舗、銀座 蔦屋書店で同時開催いたします。

やましたがアーティスト活動を始めて以来、⼀貫して描いている「邪魔のない世界」。柔らかな筆致によって描かれる、複雑な感情の奥にある穏やかな幸せを探求するような作品は、国内外の多くのファンを魅了してきました。

物語と共に常に変化していくやましたあつこの作品。いずれの会場でもその物語の1ページを⾒られる貴重な機会となっています。⾃⾝の内に思い浮かぶ存在をキャンバスに描き起こすというやましたの、内なる世界のあたたかな温度に触れられる作品群を、2つの会場でぜひお楽しみください。

 

  • 京都岡崎 蔦屋書店「Utopia 2020-2021」

 

京都岡崎 蔦屋書店では国内未発表の「Utopia」シリーズ15点(2020-2021制作)を初公開いたします。全体的に⾚を基調とした、植物が覆う柔らかなラインの画⾯に、やました作品の主要モチーフである⾚い髪をした少⼥を配した作品群には共通して、温かさとともに少⼥たちの優しくも儚げな表情があり惹きこまれます。

このシリーズが描き始められたのはちょうどコロナが始まり、予想もしていなかった非現実な状況に世界中が大混乱のころでした。アトリエと家を行き来するだけの生活の中で連日のニュースに切迫した空気を感じていたというやましたあつこ。

一貫したテーマである「邪魔のない幸せ」の解釈として、やましたは「偏見がなく自由であること」と言います。

コロナによる大混乱の中にいた中で、理想郷(ユートピア)のような人々の逃げ場になれるような心の居場所として絵を届けたいという思いから、Utopiaシリーズは生まれました。

絵の前に立つと包み込まれるような暖かさのある作品群です。

 

 

■やましたあつこ個展|京都岡崎 蔦屋書店「Utopia 2020-2021」

期間|2022年12⽉2⽇(⾦)〜12⽉25⽇(⽇)

会場|京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール

主催|京都岡崎 蔦屋書店

協⼒|TAKU SOMETANI GALLERY

お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)

※フェア終了⽇は変更になる場合があります。

 

 キャプション:「Utopia」2021/油彩/F10号

 

 

  • 銀座 蔦屋書店「White/HER 2017-2020」

 

銀座 蔦屋書店の展⽰では「White/HER 2017-2020」と題し、学⽣時代から最新作までをアーカイブ的に展⽰、着実に評価を⾼めるやましたの活動の経過をご覧いただけます。

 

■やましたあつこ個展|銀座 蔦屋書店「White/HER 2017-2020」

期間|2022年12⽉2⽇(⾦)〜12⽉25⽇(⽇)

会場|銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前

主催|銀座 蔦屋書店

協⼒|TAKU SOMETANI GALLERY

お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp

※フェア終了⽇は変更になる場合があります。

特集ページ|https://manage.store.tsite.jp/ginza/blog/art/30013-1455321107.html

 

キャプション:「HER」2019/油彩/F8号

 

  • アーティスト・ステートメント

 

その世界は突如として、目の前に現れたのである。

 

多重人格という精神障害を知っているだろうか。

正しくは解離性同一症と呼ばれる、DSM-5にも記されている精神疾患の一つである。

小児期の虐待やいじめ、トラウマになるレベルの出来事、自分一人の器では到底受け止められない極度のストレスを与えられた時、本人(主人格)からその役目を代わりに担ってくれる人格が現れる、それは交代人格と呼ばれる。そしてストレスの種類や数が増える度に、主人格を守るように交代人格は増えていく。

彼らは主人格を守ってくれる。その間、主人格には記憶がない。

人格を一つに戻す治療をする人もいるが、共存していく人もいる。一人の人間の中に幾つもの人生と世界が存在し、バランスをとるために彼らに守られながら生きていくのだ。

 

人間の可能性は果てしなくある。

自分を守る術として、全くの人間を創造することができるのだ。

 

それは前触れもなく、ほぼ完璧に作り上げられた状態で、小学校1年生の私の目の前に現れたのだ。

もう一つの世界が、もう一つの生きている世界が。

邪魔のない幸せ、の誕生である。

子供の私は非常にすんなりと受け入れ、私はその世界(複数ある)と現実を行き来し、現実を受け入れがたい時はその世界へ足を運び、時に話し、時に彼らを眺めていた。

そして大人になった今も2つの世界で生きている。

もう一つの世界が現れた時から、私はその世界に包まれ、守られながら生きている。

私はその世界の話を絵に起こしている。

 

やましたあつこ

 

  • 作品販売について

 

【京都岡崎 蔦屋書店】12⽉2⽇(⾦)10:00より店頭・オンラインにて販売開始

【銀座 蔦屋書店】12⽉2⽇(⾦)10:30より店頭にて販売開始。オンラインは12月3日(土)10:30より開始となります。

オンラインサイト|https://oil.bijutsutecho.com/artist/1011

※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

 

  • ・アーティスト・プロフィール

やましたあつこ

1993年愛知県⽣まれ。2018年 東京藝術⼤学美術学部絵画科油画専攻卒業。 幼少期の体験に基づいて創⽣したパラレル

な世界を油彩、⽇本画材を使いながらドローイング的な柔らかい筆致で絵画に起こし、⼀貫して「邪魔のない幸せ」を描

いている。

【主な個展】

「王国のベール」(GINZA SIX 銀座蔦屋アートウォール, 東京, 2022)

「once upon a time」(NADiff A/P/A/R/T, 東京, 2021)

「Utopia」(TAKU SOMETANI GALLERY, 東京, 2020)

【主なグループ展】

「式畫廊開幕⾸展」(SAN GALLERY, 台湾, 2022)

「”Ampersand""旧像世的挽歌」 (東京画廊+BTAP|北京, 中国, 2022)

「TAION: when we talk about our world」(Spiral Garden, 東京, 2021) など多数

【主な受賞歴】

シェル美術賞2018 藪前知⼦審査員賞

第4回CAF賞⼊選

作品は愛知県美術館にパブリックコレクションとして収蔵されている。

 

 

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