【ギャラリーENウォール】サイトウナオコ 個展「寒くも甘い霧は虹になるんだろう」
《はじまり》和紙(⾼知⿇紙)、ミクストメディア、H145.5cm × W112cm 2023
- ・概要
物憂げな⽬線の⼥性や、寄り添う猫。サイトウナオコは、⽇々の⽣活の中から⽣まれたモチーフたちを柔らかな筆致で描いています。 決して扱いやすいとは⾔えない和紙や、⾃⾝でストックしている包装紙やノートといった、ビンテージの紙などに、アクリルやパステル、岩絵の具等の顔料を使って描かれた作品は、その素材とモチーフの出会いにより、唯⼀の存在感を漂わせています。
京都では初となる本展では、80号の作品2点を含む⼤型の新作を中⼼に展⽰いたします。まるでずっとそこにあるような佇まいで、暮らしになじみ、何でもない⽇常を特別なものにしてくれるサイトウの絵画を、冬の京都でお楽しみください。
《あなたと -drawing-》素古い紙、⽊炭、⽕鉢の灰、パステルなど 2023
- ・本展によせて
暮らし⽅や⽇々がどんなに変わっても私のモチーフは⽇常にある。
⽇々の中で感じていた空気の湿度や温度、⾔葉にできない時間たち。
それらは既視感と未視感の間のような⼼地良さとともに⾝体中に残したい今を抱えたあの景⾊として存在している。
いつかどこかで⾒たような理想や希望のそれではない。
寒い朝
顔料の粒たちが混ざったり混ざらなかったりに格闘しながらひとつの⾊を作る。
今こうして描いている作品が誰かの⽬に映ったとしてその⼈の⾝体の奥の奥のどこかにでもそっと残ってくれたなら、と願っている。
できれば⻑く。
サイトウナオコ
《曇り空》⾼知⿇紙、ミクストメディア、H103cm×W72.8cm 2023
- ・プロフィール
サイトウナオコ Naoko Saito
2003年 東京藝術⼤学美術学部⼯芸科 鋳⾦専攻卒業
2005年 同⼤学⼤学院 修了
2008 年より地元神奈川での個展をかさね、 2013 年より東京、ニューヨーク、台湾など国内外での展⽰活動を⾏う。WOWOW のドキュメンタリー番組『世界は布思議 〜布のおはなし〜』にて作画を担当。その他、家具ブランドのビジュアルイメージ作画や企画商品のデザイン、 ウインドウディスプレイ展⽰、ミュージシャンとのグッズコラボレーションなど多数。
〈個展〉- 近年開催のもの -
2023年「むしろキリンが⼈匙のカタラーナに埋もれるまでは」(vuori /神奈川)
2023年「⾦の草とありあまる花は森に滲むまま」(Cultivate Gallery /兵庫)
2022年「物語なきままあれは始まるんだろう」(ギャラリーハルジ/千葉)
2021年「聴こえる波⾳は 6 時に体温と混ざりあう 」(Galerie Floraison /東京)
2020年「春⾊と⾃慢のハナウタを聴いた⽇」( space Yuu /神奈川)
2020年「ため息はまろやかなジンジャーエールで」(Galerie Floraison /東京)
他 個展、イベント、アートフェアなど多数
- ・作品販売について
2024年1⽉20⽇(⼟)10:00より店頭販売開始
アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」では1⽉22⽇(⽉)11:00より販売開始
※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
https://oil.bijutsutecho.com/gallery/1022
- ・展覧会情報
サイトウナオコ 個展「寒くも⽢い霧は虹になるんだろう」
期間|2024年1⽉20⽇(⼟)〜2024年2⽉13⽇(⽕)
8:00〜20:00 ※初⽇のみ10:00〜20:00
会場|京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール
主催|京都岡崎 蔦屋書店
お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)
※展覧会終了⽇は変更になる場合があります。