キャンバスに散りばめた精緻で多層的な表現の世界。⼤川⼼平個展「⼦は宙を撃ち、⿃が⾼く鳴く」
「⼦は宙を撃ち、⿃が⾼く鳴く」(2022)油彩、キャンバス/100×70㎝
京都岡崎 蔦屋書店(京都市左京区ロームシアター京都 パークプラザ1階)は、6⽉10⽇(⾦)より6⽉27⽇(⽉)の期間、⼤川⼼平による個展「⼦は宙を撃ち、⿃が⾼く鳴く」を開催いたします。東京とソウルを中⼼に国内外で活躍する⼤川の、京都で初の個展となる本展では、新作2点を含めた近作群を展⽰発表します。
- ・概要
⼤川⼼平は、記憶から呼び起こされた様々なモチーフをキャンバスに散りばめ、ファンタジックで重層的な⾵景を描くア ーティストです。2009年に東京藝術⼤学⼤学院修⼠課程油画を修了後、国内外で精⼒的に作品を発表。パブリックコレクションとして作品が光州市⽴美術館(光州市/韓国)に収蔵されたほか、近年では2021年に韓国・ソウルでの個展(GALLERY GODO)、2022年に東京での個展「通り過ぎる⼈と留まる影」(UCHIGO and SHIZIMI Gallery)を成功させるなど、東京とソウルを中⼼に活躍しています。
京都で初の個展となる本展は、「⼦は宙を撃ち、⿃が⾼く鳴く」と題し、新作2点を含めた近作群を展⽰発表いたします 。油彩による精緻な描写に⽀えられながら、記憶の中に残る⾵景や個⼈史、美術史の断⽚を多層的に表現する⼤川の世界 をどうぞご覧ください。
◆本展に寄せて ──⼤川⼼平
⼀筆⽬はいつも難しい。
⽩いキャンバスはどのようにもなり得るが、始めの⼀筆を⼊れると⼤体のことは決まってしまう。
浮かんでくるイメージはヒラヒラと画⾯に貼り付くこともあれば、⾏き場所を失ってそのまま消えていくことも多い。 浮かぶイメージを決めることはできないが、そのイメージを受け⼊れる準備はできるかもしれない。
⾏き場を失ったイメージを定着させるために、作者としてできることをいつも考えている。
最近は⼤きな紙を破くことから制作が始まる。
破いてできた形をキャンバスに写すことで、場となる空間を区切り、複数の⾵景を場として受け⼊れる⽅法を試している。
- ・アーティストステートメント
何も描いていないキャンバスはとても広い。その時々で浮かんでくるイメージの断⽚を拾いあげて、即興的に描いていく 。
⼀つ⼀つは⾒たことのあるもので構成されるが、その時点では何故それが選ばれているのかがわからない。
描き進めていくと、どこからか浮かんでくるイメージに⽅向性があることに気がつく。
そしてそれが他の記憶と結びつくことで加速度的に絵は進み、⾃分の想像を超えた⾵景がそこに現れる。
- ・販売について
京都岡崎 蔦屋書店 店頭にて6⽉10⽇(⾦)10時より販売を開始いたします。
また、オンラインアストア(OIL by 美術⼿帖)でも同期間に販売いたします。
https://oil.bijutsutecho.com/gallery/1022
※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売終了することがあります。
- ・プロフィール
⼤川 ⼼平
画家。1983 年東京都⽣まれ。⾵景の中に残されたイメージを喚起させる 断⽚と、記憶の中に残された個⼈史、美術史の断⽚とを組み合わせ、多⾓ 的な作品をつくる。2007 年に東京芸術⼤学美術学部絵画科油画専攻を卒 業、2009年に同⼤学⼤学院美術研究科油画修了。国内外で開催される個展やグループ展に参加。帝京⼤学(東京)、光州市⽴美術館(光州市/韓 国)にパブリックコレクションとして作品が所蔵されている。
●RECENT EXHIBITIONS
2022年 個展(UCHIGO and SHIZIMI Gallery/神保町、東京)
2021年 個展(GALLERY GODO/ソウル、韓国)
2020年 個展(NICHE GALLERY/銀座、東京)
2019年 ⼭下裕⼆の隠し球展(⽇本橋三越本店/⽇本橋、東京)
2016年 個展(SEED ART GALLERY、松社本店/鄭州、中国)
- ・展⽰詳細
⼤川⼼平個展「⼦は宙を撃ち、⿃が⾼く鳴く」
期間|2022年6⽉10⽇(⾦)〜6⽉27⽇(⽉)
会場|京都岡崎 蔦屋書店 ギャラリースペース
主催|京都岡崎 蔦屋書店
協⼒|和⽥画廊
お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)
※イベント終了⽇は変更になる場合があります。
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/magazine/26968-1431190601.html
「点滅する道を踊るように歩け」(2022)油彩・キャンバス/72.7×91㎝