【展覧会】KOHEI NAWA | Sandwich「Cell Field」
彫刻家・名和晃平と、名和が2009年に京都・伏見に創設したクリエイティブプラットフォーム「Sandwich」による展覧会「Cell Field」を開催します。
名和晃平が主宰する京都・伏見のクリエイティブプラットフォーム「Sandwich」からは日々、無数の作品とプロジェクトが生まれています。多様な専門分野を持つアーティストやスタッフ、学生たちが行き交う「場」そのものもまた、名和と分かち難く結びついたひとつの作品と言えるかもしれません。
本展では、油絵具を用いた数ヶ月間かけて変化するペインティング《Cell Field》や、物理シミュレーションによってセルの状態をあらわした版画シリーズ、UVプリントを用いた《Ray》《Lens》などの作品が並ぶほか、複数の小立体作品とテストピース、マテリアルサンプル、スタジオで普段使用されるクロッキー帳などの各種グッズも展示され、スタジオの空気感を会場へと滲ませています。
また本展に合わせ、Sandwichが営まれてきた14年間を濃縮した初のスタジオブックも出版。多分野にまたがる活動の記録を編集し、識者やクリエイターといった名和とSandwichに縁深い4名がテキストを寄せるなど、数多のモノ・コト・ヒトの流動によって絶え間なく刺激され、成長・増殖を続けるSandwichの一端を体感できる一冊となっています。
名和晃平/KOHEI NAWA
1975年生まれ。
京都を拠点に活動。
2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程 彫刻専攻修了。
2009年「Sandwich」を創設。
名和は、感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・ 粒)という概念を機軸として、2002年に情報化時代を象徴する《PixCell》を発表。
生命と 宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマに、重力で描くペインティング《Direction》や シリコーンオイルが空間に降り注ぐ《Force》、液面に現れる泡とグリッドの 《Biomatrix》、そして泡そのものが巨大なボリュームに成長する《Foam》など、彫刻の 定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。
近年では、アートパビリオン《洸庭》など、建築のプロジェクトも手がける。
2015年以降、 ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品 《VESSEL》《Mist》《Planet [wanderer]》の三部作を制作。
2018年にフランス・ルーヴル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品《Throne》を特別展示。
2023年、フランス・セーヌ川のセガン島に高さ25mの屋外彫刻作品《Ether (Equality)》を恒久設置。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
- 会期 2023年10月17日(火)~11月7日(火)
- 時間 11:00~20:00 ※最終日のみ18時閉場
- 会場 京都 蔦屋書店 5F エキシビジョンスペース
- 主催 京都 蔦屋書店
- 入場 無料
- お問い合わせ 075-606-4525(10月17日のOPEN後から/営業時間内) kyoto.info@ttclifestyle.co.jp