戦後日本を代表するグラフィックデザイナーである田中一光。 彼は奈良に生まれ、京都市立美術専門学校（現・京都市立芸術大学）を卒業し、大阪でデザイナーとしての出発を果たしました。その業績は現在もなお、デザインのみならずさまざまな業界に影響を与え続けています。 「西武百貨店」の包装紙、「無印良品」や「ＬＯＦＴ」のロゴなど、誰もが日常で彼のデザインを目にしますが、実はほとんどの著書が絶版となっており、なかなか手にすることができません。海外からの需要も高く、古書も年々値上がりしている傾向にあると言われています。 今回、デザイン売場ではオープン企画として田中一光をデザイナーとしての仕事と、アーティストとしての作品という二つの軸で紹介します。普段あまり目にすることない貴重な古書や版画作品を集めましたので、ぜひその世界に触れてみてください。彼のアイデアや色彩感覚は、シンプルながらも鮮烈な印象を私たちに残すことでしょう。