【展示】陶芸家・⻄久松友花と漆芸家・河合桂による2⼈展「漂う境⽬」を1⽉15⽇(⽉)より開催。古くから現代に伝わる漆や陶磁器と対峙することで、⾃⼰というあいまいな存在の輪郭を確かめる。
展示・展覧会
2024年01月15日(月) - 02月01日(木)
京都 蔦屋書店では、2024年1⽉15⽇(⽉)〜2024年2⽉1⽇(⽊)の期間、6F アートスクエアにて⻄久松友花・河合桂2⼈展「漂う境⽬」を開催します。
▼概要
概要
陶芸家・⻄久松友花と漆芸家・河合桂は、ともに京都市⽴芸術⼤学⼤学院を修了、現在は京都を拠点に制作を続けています。
⻄久松の作品は、歴史⽂化的背景を持つ象徴物の形や装飾を⼟で象形することで再構築・再解釈しています。⼟のゆがみや釉薬の化学変化など窯で焼成することで⽣じる現象に神秘を感じており、緻密で⾊鮮やかな作品には祈りの対象のようにも感じさせます。
河合は、⽇本古来から⼈々の⽣活を⽀えてきた漆の可能性を引き出すため試⾏錯誤しています。塗りと研ぎを繰り返すことで⽣まれる独特の艶を纏う表層と、漆特有の加飾技法による蒔絵や螺鈿などの模様で、作り⼿に潜む奥底の想いや根源的な部分を描き出します。
同じ学び舎で過ごし、素材は違えど美しい加飾が特徴的な作品、制作活動に祈りのような感覚を持っていることなど、共通点の多い⼆⼈。お互いに通じるものを感じており、今回⻄久松の誘いで⼆⼈展が実現しました。本展では、展⽰に合わせて特別に⼆⼈のコラボレーション作品も発表。それぞれの確固たる作品世界観が時に交わり新たな視点を⾒出すような展⽰となります。
⻄久松の作品は、歴史⽂化的背景を持つ象徴物の形や装飾を⼟で象形することで再構築・再解釈しています。⼟のゆがみや釉薬の化学変化など窯で焼成することで⽣じる現象に神秘を感じており、緻密で⾊鮮やかな作品には祈りの対象のようにも感じさせます。
河合は、⽇本古来から⼈々の⽣活を⽀えてきた漆の可能性を引き出すため試⾏錯誤しています。塗りと研ぎを繰り返すことで⽣まれる独特の艶を纏う表層と、漆特有の加飾技法による蒔絵や螺鈿などの模様で、作り⼿に潜む奥底の想いや根源的な部分を描き出します。
同じ学び舎で過ごし、素材は違えど美しい加飾が特徴的な作品、制作活動に祈りのような感覚を持っていることなど、共通点の多い⼆⼈。お互いに通じるものを感じており、今回⻄久松の誘いで⼆⼈展が実現しました。本展では、展⽰に合わせて特別に⼆⼈のコラボレーション作品も発表。それぞれの確固たる作品世界観が時に交わり新たな視点を⾒出すような展⽰となります。
展示コンセプト
古来より⼈類にとって他者との関わりは⽣存に不可⽋であった。
集団⽣活を通じて⽣命を繋ぎ、歴史・⽂化を継承してきた。
現代の流動的で情報過多な社会は⼈間関係を希薄にし、⾃⼰と他者との境界線を曖昧にする。個としての存在感が薄れ、代替可能で不確かな存在であるという感覚に陥ってしまう。
集団⽣活を通じて⽣命を繋ぎ、歴史・⽂化を継承してきた。
現代の流動的で情報過多な社会は⼈間関係を希薄にし、⾃⼰と他者との境界線を曖昧にする。個としての存在感が薄れ、代替可能で不確かな存在であるという感覚に陥ってしまう。
漆や釉薬を塗ることによって表層を多い、⽂様や装飾を施す事で外的なものから⾃⼰を護り、結界のようなものを作っているのかもしれない。
漆や陶磁器という古来から現代に伝わる素材と対峙し、ものを⽣み出す事は、⾃⼰というあいまいな存在の輪郭を確かめ、不安や恐怖から⾃⼰を解放し縋る対象を追求するための⾏為へと繋がっている。
⻄久松 友花、河合 桂
アーティストステートメント
私はこれまで現代へと残る伝世品、歴史⽂化的な背景を持つ象徴物の形態や⾊彩を装飾的な観点から関⼼を持ち、それらを⼟で象形し再構築する試みを続けてきた。
それは、時代や暮らしが変化しても変わることのない普遍的な価値観の再考や再構築の試みでもある。
時代や⽂化が異なる対象同⼠をドローイングによって部分的に抽出して構成し、陶という素材に変換する。
表⾯に釉薬を纏い焼成を経て⽣まれた作品は、最初に⼿掛かりとした元の姿の印象はどこか残しつつも、全く別の造形物となっている。
⼿の中で⽣まれた形の中に宿る“何か”が依代となり、形のないものに形を与え、⾃⾝が縋れる偶像のような存在を視覚化したい。
未知や不可視なものへの恐怖から解放するための、縋り祈る対象としての作品を追求している。
それは、時代や暮らしが変化しても変わることのない普遍的な価値観の再考や再構築の試みでもある。
時代や⽂化が異なる対象同⼠をドローイングによって部分的に抽出して構成し、陶という素材に変換する。
表⾯に釉薬を纏い焼成を経て⽣まれた作品は、最初に⼿掛かりとした元の姿の印象はどこか残しつつも、全く別の造形物となっている。
⼿の中で⽣まれた形の中に宿る“何か”が依代となり、形のないものに形を与え、⾃⾝が縋れる偶像のような存在を視覚化したい。
未知や不可視なものへの恐怖から解放するための、縋り祈る対象としての作品を追求している。
⻄久松 友花
私は⽇本古来の素材である漆を使って、存在をテーマに制作している。
現代において⼤量の情報が渦巻く中で、あらゆる情報が⾃分の中に⼊ってくるようになった。
それは、⾃分と他者との境界を曖昧にし、個としての存在が薄れていく感覚を覚えた。それと同時に、⾃分とはなにか、⼈間とはなにか、といった根源について考えるようになった。
私はそんな漠然とした不安や危機感から、漆の特徴である、塗ることで外的なものから護り、強固なものにする役割や、⽂様や装飾を施すことで、そのものの存在を際⽴たせようと試みている。
それは⾃分という曖昧な存在の輪郭を確かめるための、⾏為につながっている。
河合 桂
販売について
展⽰作品は、店頭とアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売します。
店頭|1⽉15⽇(⽉)10:00より販売開始
OIL by 美術⼿帖|1⽉22⽇(⽉)10:00〜2⽉1⽇(⽕)18:00の期間に販売
店頭|1⽉15⽇(⽉)10:00より販売開始
OIL by 美術⼿帖|1⽉22⽇(⽉)10:00〜2⽉1⽇(⽕)18:00の期間に販売
※オンラインでのお取り扱いは⼀部作品のみとなります。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
西久松友花の作品はこちら
河合桂の作品はこちら
アーティストプロフィール
⻄久松 友花/Nishihisamatsu Yuka
1992年 京都⽣まれ
2018年 京都市⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科修⼠課程⼯芸専攻陶磁器 修了
1992年 京都⽣まれ
2018年 京都市⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科修⼠課程⼯芸専攻陶磁器 修了
〈個展〉
2022年 化⽣(芝⽥町画廊/⼤阪)
〈グループ展〉
2022年 とどまるもの、とどまらないもの(真⾔宗御室派総本⼭仁和寺/京都)
2023年 美の予感2023-⽣彩-(⾼島屋/東京、京都、名古屋、⼤阪)、循環の合図(Marco gallery/⼤阪)、Slow Culture #kogei(京都市⽴芸⼤ギャラリー@KCUA/京都)、空中幽泳(ギャラリーヒルゲート/京都)
〈受賞歴〉
2017年 Kyoto Art for Tomorrow-京都府新鋭選抜展2017 NHK京都放送局賞
2018年 京都花⿃館賞奨学⾦ 最優秀賞
2023年 ART & CITY AWARD presents シエリアタワー中之島 グランプリ
河合 桂/Kawai Kei
1996年 神⼾⽣まれ
2022年 京都市⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科漆⼯専攻 修了
〈個展〉
2022年 河合桂個展-迂華の間-(ギャラリー⽩/⼤阪)
〈グループ展〉
2023年 国際漆展・⽯川2023(⽯川)、IAG AWARDS 2023(東京)
2022年 第6回ファーストパトロネージュプログラム(東京)、丹波篠⼭まちなみアートフェスティバル(兵庫)、Art Continuation Project 第1〜4回まで毎回出品(阪神梅⽥本店)
2021年 あいづまちなかアートプロジェクト2021(福島)、漆ふたり、(京都)
2019年 クラフトandアート丹波篠⼭「いらか」2019(兵庫)
〈受賞歴〉
2023年 国際漆展・⽯川2023 ⼊選、LAG AWARDS 2023 ⼊選
2022年 京都市⽴芸術⼤学作品展 ⼤学院市⻑賞
2020年 京都市⽴芸術⼤学作品展 漆⼯奨学賞
展覧会詳細
⻄久松友花・河合桂2⼈展「漂う境⽬」
会期|2024年1⽉15⽇(⽉)〜2024年2⽉1⽇(⽊)
時間|10:00〜20:00 ※最終⽇は18:00まで
会場|京都 蔦屋書店 6F アートスクエア
主催|京都 蔦屋書店
会期|2024年1⽉15⽇(⽉)〜2024年2⽉1⽇(⽊)
時間|10:00〜20:00 ※最終⽇は18:00まで
会場|京都 蔦屋書店 6F アートスクエア
主催|京都 蔦屋書店
協⼒|YUMEKOUBOU GALLERY
Instagram:@yumekoubou_gallery
お問い合わせ|075-606-4525(営業時間内) kyoto.info@ttclifestyle.co.jp
- 会期 2024年1⽉15⽇(⽉)〜2024年2⽉1⽇(⽊)
- 時間 10:00~20:00 ※最終⽇は18:00まで
- 会場 京都 蔦屋書店 6F アートスクエア
- 主催 京都 蔦屋書店
- 協⼒ YUMEKOUBOU GALLERY
- ⼊場 無料
- お問い合わせ 075-606-4525(営業時間内) kyoto.info@ttclifestyle.co.jp