【展覧会】NYを拠点に活動する93歳の前衛アーティスト、篠原有司男の個展「青春真っ只中!」を5月29日(木)より開催。

展示・展覧会
2025年05月29日(木) - 06月18日(水)
篠原有司男の個展「青春真っ只中!」を、5F エキシビションスペースにて2025年5月29日(木)~6月18日(水)の期間に開催します。
 
 
概要

篠原有司男は1969年に渡米後、現在もニューヨークを拠点として活動を続ける、日本を代表する前衛アーティストです。アートとパフォーマンスを融合させた革新的なアプローチで知られ、代表作の「ボクシングペインティング」は、1959年から61年頃にかけて、実験と実践が繰り返されました。篠原は当時、「いい絵を描こうと思って本当にいい絵を描けるわけがない。だから思考が追いつく前に素早く打つんだ」と語っています。

本展では、2000年以降に制作されたボクシング・ペインティングを中心に、新作も含めて展示します。「青春真っ只中!」というタイトルさながら、93歳の今もなお純粋なエネルギーに満ち溢れた篠原有司男による作品世界を、ぜひご高覧ください。

《White and Green on blue》2015/approx.H87×W153cm/キャンバスにアクリル絵の具 ©Ushio + Noriko Shinohara Courtesy of ANOMALY
《Orange on green》2009/approx.H98×W248㎝/キャンバスにアクリル絵の具 ©Ushio + Noriko Shinohara Courtesy of ANOMALY
 
 
 
アーティストステートメント
ルーヴル美術館のレオナルド・ダ・ヴィンチ没後五百年展。
《モナ・リザ》、《岩窟の聖母》の満員の部屋を避けながら空きの隣の部屋へ。
数あるドローイングの中、片隅にみちのべの雑草を50本ぐらい、線でサラリと表現したスケッチにぼくは魂を遥さぶられた。
スゴイ、何だろう、この感動的体験は。ダ・ビンチの人間性豊かな自然に向けられる感性の鋭さ、これに吾輩は一生かけても到達出来ない。
我が家のご近所に、イースト・リヴァー公園がある、散歩中、いきなり赤い鳥に出くわした、黄色いトサカ、くちばし、深紅の全身、大正時代に童話誌、有名な「赤い鳥」、芥川や白秋も寄稿した話もあるが、こちらはもの本の赤い鳥だぜ。飼い主から脱走、雀軍団に混じって、ピーチクパーチク、やたら人懐っこい。
コーヒーを片手にひと休み、目の前の柵の内側に何やらチラホラ灰色の生き物が木立ち、草むら、枯れ葉の間駆け回り、めまぐるしく、敏捷な動きが見ていて気持ち良い、リスたちだ。
さればと吾輩、ピーナッツのカラ付きを投げれば、スバヤクその場でパリパリ。そのうち親しみを覚えたのか、小枝を伝って、我輩の眼の前に手に持っていたピーナッツをもぎ取る様に奪って、パリパリ。こんな野生そのものの生き物と親しくなれたんだ〜とこれまた大感激の瞬間であった。
 
篠原有司男
 
 
販売について
作品は、5月29日(木)11:00より店頭にて販売します。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
 
 
プロフィール
篠原有司男(Ushio Shinohara)
略歴
1932年 東京生まれ
1952年 東京藝術大学油画科入学
1957年 東京藝術大学油画科 終了
1960年 グループ「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」に参加
1969年 ロックフェラー3世奨学金により渡米、現在までニューヨーク在住
1982年 個展開催(ニューヨーク Japan Society Gallery)
1992年 「篠原有司男展」開催(広島市美術館、徳島県立近代美術館、兵庫県つかしんホール、群馬県ハラ・ミュージアム・アークに巡回)
1998年 「ネオ・ダダ JAPAN 1958-1988」展(大分アートプラザ)に参加、オープニングでボクシングペインティング・パフォーマンス
1998年 「アクション 行為がアートになる時、1949-1979」展に参加(ロサンゼルス近代美術館、ウィーン現代美術館MAK、バルセロナ現代美術館、東京都現代美術館を巡回)
2000年 「Et l’art se met au monde: Prologue pour la Bienniale」(リヨン)に参加、オープニングでパフォーマンス
2000年 釜山市立美術館で開催「紙の変容展」で和紙のボックシングペインティングで参加、オープニングでパフォーマンス
2005年 回顧展開催(神奈川県立近代美術館鎌倉館)、オープニングでパフォーマンス
2006年 個展開催(鹿児島県霧島アートの森)
2007年 第48回毎日芸術賞 受賞
2007年 ギュウとチュウ 「篠原有司男と榎忠」展開催(豊田市美術館)、オープニングでパフォーマンス
2012年 池上裕子美学博士と富井玲子美学博士のキュレーションによる個展「Shinohara Pops!」開催(ニューヨーク州立大学 Samuel Dorsky Museum of Art)
2013年 ドキュメンタリー映画「キューティー&ボクサー」が、サンダンス映画祭で公開、監督新人賞を受賞。また、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、エミー賞受賞。
2015年 「International Pop」展(アメリカ ウォーカー・アート・センター)に「花魁」とイミテーションアートで参加。その後ダラス美術館、フィラデルフィア美術館に巡回。ダラス美術館のオープニングナイトでパフォーマンス
2017年 個展開催(山本現代)
2021年 個展開催(ANOMALY)
2024年 オリンピックのため、パリのポーランド文化センター開催する「Sport Games」に出品
 
 
展覧会詳細
篠原有司男個展「青春真っ只中!」
会期|2025年5月29日(木)~6月18日(水)
時間|11:00~20:00 ※最終日のみ18:00まで
会場|京都 蔦屋書店5F エキシビションスペース
主催|京都 蔦屋書店
協力|ANOMALY
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525(営業時間内)/kyoto.info@ttclifestyle.co.jp
 
  • 会期 2025年5月29日(木)~6月18日(水)
  • 時間 11:00~20:00 ※最終日のみ18:00まで
  • 会場 京都 蔦屋書店5F エキシビションスペース
  • 主催 京都 蔦屋書店
  • 入場 無料
  • お問い合わせ 075-606-4525(営業時間内) kyoto.info@ttclifestyle.co.jp

SHARE

一覧に戻る