【展示】中国生まれの作家、林 銘君(Lin Mingjun)の個展「常常」を10月7日(火)より開催。日常に潜む平凡と不安を水墨画で表現する。
展示・展覧会
2025年10月07日(火) - 10月27日(月)
林 銘君の個展「常常」を、2025年10月7日(火)~10月27日(月)の期間に 6F アートウォールにて開催します。
▼概要
▼展示詳細
概要
林 銘君(Lin Mingjun)は中国・北京の中央民族大学で美術を専攻し、その後留学した多摩美術大学大学院で日本画に出会い、魅了されました。現在は、伝統的な水墨画の技法を軸にカタツムリとカラスを象徴的なモチーフとして描いています。
カタツムリは人間のメタファーとして描かれ、内と外の境界や自己と他者との関係性を象徴します。安全性と束縛の両方の性質を併せ持つ「殻」を背負いながら、画面内で屏風の内外をゆっくりと行き来している様子は、囚われと解放の両方の状態を表しています。また、殻の部分は黒く塗りつぶし、胴体は白く写実的に描くことで、見かけ上の個体差を排除し、内面を強調しようとしています。
一方、抽象的に描かれたカラスは、来日した当初に暮らしていた語学学校の寮に吊るされていたカラス避けの「紙のカラス」からインスピレーションを受けて生み出した独自のモチーフです。作家はカラスの印象を、故郷である北京においては侵略的な力を持つ存在として、活動拠点の東京では孤独や制約を感じさせる存在として捉え、強い恐怖心を持っています。作品には、本物への恐怖と同時に、自身で作り出した偽物への恐怖にも怯えるという矛盾が表現されています。
本展では、墨を用いた黒と白の画面を通して、内と外の流動、個と集団の緊張といった、日常に潜む平凡と不安の気配を描き出します。

《澪標(みおつくし》910×910mm 雲肌麻紙、墨、胡粉 2025年
カタツムリは人間のメタファーとして描かれ、内と外の境界や自己と他者との関係性を象徴します。安全性と束縛の両方の性質を併せ持つ「殻」を背負いながら、画面内で屏風の内外をゆっくりと行き来している様子は、囚われと解放の両方の状態を表しています。また、殻の部分は黒く塗りつぶし、胴体は白く写実的に描くことで、見かけ上の個体差を排除し、内面を強調しようとしています。
一方、抽象的に描かれたカラスは、来日した当初に暮らしていた語学学校の寮に吊るされていたカラス避けの「紙のカラス」からインスピレーションを受けて生み出した独自のモチーフです。作家はカラスの印象を、故郷である北京においては侵略的な力を持つ存在として、活動拠点の東京では孤独や制約を感じさせる存在として捉え、強い恐怖心を持っています。作品には、本物への恐怖と同時に、自身で作り出した偽物への恐怖にも怯えるという矛盾が表現されています。
本展では、墨を用いた黒と白の画面を通して、内と外の流動、個と集団の緊張といった、日常に潜む平凡と不安の気配を描き出します。
《澪標(みおつくし》910×910mm 雲肌麻紙、墨、胡粉 2025年
アーティストステートメント
常常とは、日々が繰り返し積み重なること。
安定したリズムのなかで、平凡と不安が静かに入り混じっている。
その持続はありふれて見えながら、決して避けることはできない。
黒と白の冷静な画面には、かすかな不安と焦燥が潜んでいる。
作品はまさにそのような、日常に潜む言葉にならない状態を語りかけている。
安定したリズムのなかで、平凡と不安が静かに入り混じっている。
その持続はありふれて見えながら、決して避けることはできない。
黒と白の冷静な画面には、かすかな不安と焦燥が潜んでいる。
作品はまさにそのような、日常に潜む言葉にならない状態を語りかけている。
林 銘君
アーティストプロフィール
林 銘君(Lin Mingjun)
1995年 中国生まれ
2019年 中央民族大学 美術学専攻卒業
2023年 多摩美術大学大学院日本画専攻修了
2025年 東京藝術大学博士課程日本画専攻在学中
1995年 中国生まれ
2019年 中央民族大学 美術学専攻卒業
2023年 多摩美術大学大学院日本画専攻修了
2025年 東京藝術大学博士課程日本画専攻在学中
主な個展、受賞歴
2022年 夢美エンナーレ 準大賞(22’、24’)(夢美術館)
2022年 第9回 未来展 グランプリ(日動画廊 )
2022年 第57回 神奈川県美術展 特選賞
2022年 多摩美術大学 特別優秀顕彰奨学金
2023年 日本の絵画 2022 大賞(永井画廊 )
2023年 第49回春季創画展 春季創画賞
2024年 第59回 昭和会展 昭和会賞(日動画廊 )
2024年 第三回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展 大賞
2025年 第8回宮本三郎記念デッサン大賞展 優秀賞
2022年 夢美エンナーレ 準大賞(22’、24’)(夢美術館)
2022年 第9回 未来展 グランプリ(日動画廊 )
2022年 第57回 神奈川県美術展 特選賞
2022年 多摩美術大学 特別優秀顕彰奨学金
2023年 日本の絵画 2022 大賞(永井画廊 )
2023年 第49回春季創画展 春季創画賞
2024年 第59回 昭和会展 昭和会賞(日動画廊 )
2024年 第三回三越伊勢丹・千住博日本画大賞展 大賞
2025年 第8回宮本三郎記念デッサン大賞展 優秀賞
個展
2022年 「カラダになり」(美の舎/東京)
2023年 「重重」(Yu harada/東京)
2024年 「霧」(新⽣堂/東京)
2024年 「林銘君展」(永井画廊/東京)
2024年 「ART FAIR ASIA FUKUOKA 個展」 (靖雅堂 夏⽬美術店/福岡)
2025年 「夏の心美展」林銘君新作展(ピサ ロイヤル店ギャラリー)
2025年 「空空」(Yu Harada/東京)
2022年 「カラダになり」(美の舎/東京)
2023年 「重重」(Yu harada/東京)
2024年 「霧」(新⽣堂/東京)
2024年 「林銘君展」(永井画廊/東京)
2024年 「ART FAIR ASIA FUKUOKA 個展」 (靖雅堂 夏⽬美術店/福岡)
2025年 「夏の心美展」林銘君新作展(ピサ ロイヤル店ギャラリー)
2025年 「空空」(Yu Harada/東京)
販売について
会場展示作品は、10月7日(火)10:00より販売を開始します。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
アートのECプラットフォーム「OIL」では、2025年10月10日(金)10:00~10月27日(月)20:00の期間に販売します。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
アートのECプラットフォーム「OIL」では、2025年10月10日(金)10:00~10月27日(月)20:00の期間に販売します。
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展示詳細
林銘君 個展「常常」
会期|2025年10月7日(火)~10月27日(月)
時間|10:00~20:00 ※最終日のみ17:00閉場
会場|京都 蔦屋書店 6F アートウォール
主催|京都 蔦屋書店
協力|Yu Harada
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525(営業時間内)/kyoto.info@ttclifestyle.co.jp
会期|2025年10月7日(火)~10月27日(月)
時間|10:00~20:00 ※最終日のみ17:00閉場
会場|京都 蔦屋書店 6F アートウォール
主催|京都 蔦屋書店
協力|Yu Harada
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525(営業時間内)/kyoto.info@ttclifestyle.co.jp
- 会期 2025年10月7日(火)~10月27日(月)
- 時間 10:00〜20:00 ※最終日のみ17:00閉場
- 会場 京都 蔦屋書店 6F アートウォール
- 主催 京都 蔦屋書店
- 協力 Yu Harada
- 入場 無料
- お問い合わせ 075-606-4525(営業時間内) kyoto.info@ttclifestyle.co.jp