【展覧会】荻野夕奈の個展「Interweaving Presence」を12月19日(金)より開催。花と人物をモチーフに、時間と存在の痕跡を表現する。
展示・展覧会
2025年12月19日(金) - 01月12日(月)
荻野夕奈の個展「Interweaving Presence」を2025年12月19日(金)~2026年1月12日(月・祝)の期間に5F エキシビションスペースにて開催します。
▼概要
概要
荻野夕奈は、2007年に東京藝術大学大学院美術研究科を修了後、身近な植物を描き重ねるスタイルの油彩作品群を日本やアジア各地で発表してきました。2018年からは活動の幅を広げるため、インドネシアやアメリカに滞在。それまで日常を眼で観て描くことに徹していた絵画は、異なる文化の中での経験を通して、アイデンティティや内面をより深く見つめ直す絵画へと発展していきました。その後、バングラデシュ、シンガポール、アメリカなどでの作品発表を経て、花のモチーフは次第に自己の象徴(メタファー)となり、女性が持つ美しさや強さと重ね合わせながら、肉体や骨格の躍動感を植物で表現するようになりました。2020年以降は、人物をモチーフとした半抽象的な表現にも取り組み、命の存在、感情、儚さの中に潜むエネルギーを描いています。筆の痕跡や絵具の層が織りなす画面には、繊細さや儚さを保ちながらも、大胆なストロークや重ね塗り、削り、拭き取るといった物質的な行為を通して、時間と記憶の層と、描く対象の存在そのものが生み出されています。
本展では、写真やドローイングを交え、花や人物をモチーフにした近作の油彩作品を展示します。

《p-220425》2025/h810×w810mm/Oil on panel

《p-170725_1》2025/h300×w300mm/Oil on canvas

《p-220425》2025/h810×w810mm/Oil on panel

《p-170725_1》2025/h300×w300mm/Oil on canvas
アーティストステートメント
私が描く花や身体は、自然や個人の姿を起点にしながら、時間と記憶の堆積を可視化するための媒介です。筆を重ねるうちに、像は揺らぎ、ほどけはじめ、鮮やかな色や厚く塗られた筆致へと変容していきます。その画面は日々を描き残す空間として息づきはじめ、心の奥に残る微細な感覚や、過ぎ去った時間の余韻をも抱え込んでいきます。
油絵の具を重ね、削り、拭き取り、また描く― その反復は、表象と非表象、存在と不在の間を往還する作業です。そこに立ち現れるものは、身体のジェンダー的規定や花の象徴性を超えた存在そのものを探る試みでもあります。
販売について
作品は、12月19日(金)11:00より店頭にて販売開始。
アートのECプラットフォーム「OIL」では、2025年12月23日(火)12:00~2026年1月12日(月・祝)20:00の期間に販売します。
アートのECプラットフォーム「OIL」では、2025年12月23日(火)12:00~2026年1月12日(月・祝)20:00の期間に販売します。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
\オンラインストアで購入する/
- 日時 2025年12月19日(金)~2026年1月12日(月・祝)※1月1日(木・祝)・2日(金)は全館休業日です。
- 時間 11:00~20:00 ※12月31日(水)・最終日は18:00までとなります。
- 会場 京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース
- 主催 京都 蔦屋書店
- 協力 MIZUMA ART GALLERY
- お問い合わせ 075-606-4525(営業時間内) kyoto.info@ttclifestyle.co.jp
