【展覧会】京都芸術大学大学院「大庭ゼミ」ゆかりの作家19名の絵画が章として響き合うグループ展、「Interwoven Chapters」を3月6日(金)より開催。

展示・展覧会
2026年03月06日(金) - 03月27日(金)
19名の作家によるグループ展「Interwoven Chapters」を2026年3月6日(金)~3月27日(金)の期間、店内6F ギャラリーにて開催します。
 
 
概要
「Interwoven Chapters」は、かつて京都芸術大学大学院の「大庭ゼミ」で学び、現在はそれぞれ作家として活動する17名と、大学において彼らを導き、自らも作家として活躍してきた大庭大介氏、椿昇氏を含む19名が、それぞれの現在地を示す1作品ずつを展示する特別企画展です。かつて京都の地で互いに学び、切磋琢磨した作家たちの歩みを、春の門出の季節に、さまざまな視点からご覧ください。
 
●本展に寄せて――大庭大介(画家)
この展覧会に並ぶ19の絵画は、それぞれが独立した章でありながら、師弟、先輩後輩、そして同じ時間を過ごした仲間たちとの目に見えない思考の糸で結ばれている。
芸術において、作品はしばしば「個」の表現として語られる。しかし、ここにある絵画は、孤立した声ではなく、対話や沈黙、時にすれ違いや衝突をも含んだ複数のまなざしの交錯から生まれている。それは一方向の影響や単純な模倣ではなく、響き合い、重なり、ずれながら続いていく、断ち切ることのできない思考の連章である。私たちはしばしば、個を際立たせるあまり、歴史や関係の地続きを見失いがちである。この展覧会は、目に見えない関係の網目を静かに浮かび上がらせる。
創造とは、他者との関係から切り離された純粋な「自己表現」ではなく、見えない継承や記憶、共に過ごした時間から編まれていくものなのである。絵画もまた、孤立した表象ではない。他者との関係において立ち上がり、思考が連なり、響き合う場として開かれている。
19人の作家が描いた19の章は、互いの影を映し合いながら、新たな問いを投げかける。
 
●「それじゃダメなんだよ」――椿昇(現代美術作家)
芸術⼤学という場で指導する⽴場の僕たちと、指導を受ける学⽣たちの関係には実に多様なパターンが存在する。それは⽂部科学省が⼀応のガイドラインを⽰してはいるが、⽂化遺伝⼦の伝達経路と考えて、彼らがそれを緻密に編んで来たかといえばいささか⼼許ない。⽣物学的な遺伝情報が、「科学」という厳格な再現可能性の元に⽇々アップデートが繰り返されている事と⽐べ、⽂化の遺伝⼦は「教育」という使い古された伝達システムに依存したままだ。それは、明治期に導⼊されたシステムに駆逐されたはずの「徒弟」や「⼝伝」などという亡霊よりも明らかに開明的であり、優れているという幻想の元に継承されているが、果たしてそうだろうか。故に、この場に集まる若いアーティストたちとその作品が、「教育」という場から⽣まれたのかと問われれば、その⼤半は「出席」という退屈なルールの外で成されたに違いない。昼夜を問わず相談に乗り、筆を取って⽅法を伝え、居酒屋やカラオケを梯⼦し、着任前に卒業したOBたちにもオンラインで熱⾎指導を厭わない。何かが⽣まれる時、そこには確かな意志を持って⾏動する先達と、その情熱に⼼を開き、厳しい指導を受け⼊れる学び⼿が常に存在したのだ。「教育」や「制度」が束になってかかっても「徒弟」と「⼝伝」の威⼒は決して消えることはない。さあオープニングが終わったら、またもや「酒宴」が待っている。
 
 
作家紹介
※作家は50音順/京都造形芸術大学は2020年4月より京都芸術大学に名称変更しています。
 
赤松加奈 (Kana Akamatsu)

《夏のあさ、鶏の声》 2025年/赤松加奈
 
1990年生まれ 奈良県在住
2013年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 洋画コース卒業
2015年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

印象に残った風景を抽出し、コラージュとデジタル再構成によって複数の視点が同居する絵画を描く。大学で問われた「絵画とは何か」という問いは、生活の只中にある今も続いている。私的な出来事を翻訳し、異なる要素が同時に成立する構造を描き出そうとしている。
 
■個展 (2023~2025)
2026奈良ゆかりのアーティスト交流プログラム「真ん中と端っこのわたしたち」(なら
歴史芸術⽂化村/ 奈良)
2025年 「虫の目とおやの目」(ギャラリーヒルゲート/ 京都)
2025年 「こんにちは、 」(奈良県立美術館 ギャラリー/ 奈良)
2023年 「土の声を聞き、風とあそぶ」(NEUTRAL/ 京都)
 
■グループ展 (2025)
2025年 「Oh Deer」(南城美術館/ 沖縄)
2025年 「 はじまりの部屋 - 京都芸術大学 2024年度卒業制作セレクト展」
( 康耀堂美術館 / 長野 )
2025年 「CAPS:Contemporary Art Practice | Studio - CAPS 2025 展」
( 高島屋大阪店/ 大阪)
2025年 「voices 京都芸術大学大学院修了生選抜展2010-2015 展」(Galerie Aube/ 京都)
 

東慎也(Shinya Azuma)

《Terrible Man》 2022年/東慎也

1994年 大阪府生まれ
2018年 京都造形芸術大学 油画コース卒業
2020年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

自分の頭の中に蓄積された違う文脈を出自とするイメージ(例えばテレビから流れてくる戦争の映像、美術館で見た巨匠の作品、テレビゲームの画面、鏡に映る自分のだらしない体 etc...) から発展したイメージを絵画にすることで自分が存在している世界の輪郭を捉え直している。
 
個展 (2023~2025)
2025年 「身体突破」Bao Room by Bao Foundation 上海
2024年 「夜露死苦」Galerie Marguo フランス
2023年 「テレポーテーション: ザナルカンド⇆レストルーム」rin art association 群馬
 
主なグループ展 (2024~2025)
2025年 「明るい豊作」HEIGEN / KOGEN 愛知
2024年 「幸ーHAPPYー」COHJU contemporary art 京都


新井碧 (Midori Arai)

《silhouette #まばたきのシノニム 11》 2025年/新井碧

2015年 東京造形⼤学 造形学部 美術学科 絵画専攻 卒業
2022年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了
2025年 多摩美術⼤学大学院 博士後期課程 美術専攻 在籍

無意識的な動作によるブラッシュストロークを重ね、痕跡としての絵画を制作。身体性─身体と時間の関係、その有限性─について、思考を促すことを意図としている。
 
■個展 (2023~2025)
2025年「palette」、ニーシング銀座、東京
2025年「Refle; fraction」、GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE、東京
2024年「ボーダー・ストローク」WALL_shinjuku (東京)
2024年「AVOWAL」、TOKYO INTERNATIONAL GALLERY、東京
2023年「持続する線」、FOAM CONTEMPORARY、東京
 
■グループ展 (2025)
2025年「NADA Miami」、Ice Palace Studio
(GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE)、フロリダ
2025年「ほどく かさねる きずかれる部屋」、C.A.P. KOBE STUDIO Y3、兵庫
2025年「Women in Abstraction」、GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE、東京
2025年「7 Sceneries」、大丸東京 、東京
2025年「Art Busan」、BEXCO (Seojung Art ) 、プサン
2025年「ART OnO Seoul」、SETEC (GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE ) 、ソウル
2025年「SHIBUYA STUDIO」、PARCO MUSEUM TOKYO、東京


飯田美穂(Miho Iida)

《ぐらんど・おだりすく La Grande Odalisque, Ingres》 2018年/飯田美穂

愛知県生まれ
2016年 名古屋芸術大学 美術学部 美術学科 洋画2コース 卒業
2018年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

ヒトが価値あるものとして意図的に遺してきたものの意味と、それを引き継ぐことの意味を起点に、絵画とは何か、なぜ人は絵を描くのかという問いを基軸として制作している。近作では名画をモチーフとした制作を背景に、光や視点の変化、時間差を含む層を手がかりとして、絵画をイメージではなく一つの物質的現象として捉え直す試みもおこなっている。
 
■個展/歴(2023~2025)
2025年 個展・dot / ·/ てん(LDK/韓国・ソウル)
2024年 個展・surface(Gallery Valeur/愛知)
2024年 個展・あなたと絵の話、交差点 (The only thing I did)
(千總ギャラリー ギャラリー2/京都)
2024年 個展・YOLOs art focus #3 飯田 美穂(YOLOs/京都)
2023年 個展・絵とフレーム(窓)(Artglorieux GALLERY of TOKYO/東京)
2023年 個展・m, △, 連続体(京都 蔦屋書店 6F ギャラリー/京都)

■グループ展 (2025)
2025年 Anniversary Editorial Exhibition 2022-2024
   (千總ギャラリー ギャラリー2/京都)
2025年 「doors」biscuit gallery farewell exhibition in Shibuya (biscuit gallery/東京)
2025年 GROUP SHOW | OIL SELECTION(六本木 蔦屋書店/東京)
2025年 Cross-Cultural Expression Nusantara&Nippon
   (Galeri Shah Alam/シャーアラム・ マレーシア)

 
■井上七海(Nanami Inoue)

《SUHU_27(i) 》 2025年/井上七海

1996年 愛知県生まれ
2019年 名古屋芸術大学 美術学部 美術学科 洋画2コース 卒業 
2021年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

「線を引く」という行為の反復により「何かを描く」 というイメージの呪縛から絵画を解放させることを試みる。機械的にも見える身体的な反復は精度を増すほど機械との違いを絵画のイメージ内に痕跡として残す。その差異はデジタル化が進む世界の中で「0」から「1」を生み出すことを求められる時代に、「0」と「1」との間には「無限」があることを気づかせてくれる。
 
■個展 (2023~2025)
2024年「忘れ水」anonymous studio(愛知/ ⽇本)
2024年「魚は水を知らない」KOTARO NUKAGA(東京/ ⽇本)
2023年「|||||||||||」biscuit gallery karuizawa(長野/ ⽇本)
2023年「アキレスと亀」M5 GALLERY (東京/ ⽇本)
 
■グループ展 (2023~2025)
2025年「コレクターズVI – トリガーと鏡」福岡市美術館(福岡 / ⽇本)
「ゴミと鉛筆とアート展」UNKNOWN HARAJUKU(東京/ ⽇本)
2024年「Inaugural Group Exhibition」niso gallery(ロンドン/ イギリス)
2023年「カンサイボイス vol. 2」nichido contemporary art(東京/ ⽇本))


今西真也(Shinya Imanishi)

《Structure object 09》 2019年/今西真也

1990年 奈良生まれ
2015年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

現在、奈良と京都を拠点に国内外で活動。幼少期、深夜の参道で闇に溶ける感覚を体験したことで、「見る」ことの本質に関心を持つ。東洋哲学を背景に、油絵具を分厚く塗り重ね筆で引っ掻くように削る行為や紐など身近な素材を用い、イメージと行為、偶然性や共通認識の揺らぎを探求し、絵画として提示している。

■個展(2023~2025年)
2025年「踊り場に鈴」 anonymous studio KYOTO/京都
2025年「ひろがってゆくイマージュ」nca | nichido contemporary art / 東京
2025年「あした、しらない、いき」 moment / 奈良
2025年「吸って、吐いて」奈良県立美術館ギャラリー/ 奈良
2024年「SHINYA IMANISHI」 anonymousbuilding / 東京
2024年「キラキラと曖昧」 nca | nichido contemporary art / 東京
2023年「GLIMMERING」 THE BRIDGE / 大阪
2023年 今西真也 anonymous collection ZeroBase / 東京

■グループ展(2023年~2025年)
2025年「ゴミと鉛筆とアート展」UNKNOWN HARAJUKU/東京
    「Voices展」Galerie Aube/京都
2024年「東 京都 展」 WHAT CAFE / 東京
2024年 新収蔵品展 豊田市美術館/ 愛知
2024年 anonymous art project「collective 2024」
    OMOTESANDO CROSSING PARK / 東京
2023年「カンサイボイスvol.2」 nca | nichido contemporary art / 東京


大上巧真(Takuma Oue)

《yet untitled》 2025年/大上巧真(photo Kenji Takahashi)

2000年 大阪府生まれ
2023年 京都芸術大学 美術工芸学科 卒業
2025年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

小さな伝話や物質文化と、自身の身体智を制作や思考の中で擦り合わせ続け、縒り合うポイントを探している。ペインティングや立体、言葉遊びなどをしりとりのように順繰りに制作を行う。

■展覧会歴(2024~2025)
2025年「Tokyo Gendai 58 min」 Tokyo 8分(東京)
2025年「マーク・メイキング」 タカ・イシイギャラリー 前橋(群馬)
2025年「Up_03」MtK Contemporary Art(京都)
2024年「ひたしとく」GALLERY GARAGE(京都)
2024年「常⾏三昧」 A-lab(兵庫)
2024年「東 京都 展 The Echoes of East Kyoto」WHAT CAFE (東京)


大澤巴瑠(Haru Osawa)

《onomatopoeia》 2024年/大澤巴瑠

1997年 東京都生まれ
2020年 多摩美術大学 絵画学部 油画科 卒業
2022年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了
2025年 ドイツ・ライプツィヒ LIA-Leipzig International Art program 参加中

コピー機にインクを垂らし印刷をかける。印刷物を肉筆で複製することで大量生産に一回性を持たせ、コピーとオリジナルの価値の曖昧さを作品に仮託し、可視化する作品を制作している。
 
■個展 (2022~2025)
2025年 銀座 蔦屋書店 アートウォール 「『いま』『ここ』にしかない」
2024年 ART OSAKA 2024 biscuit gallery 『DISCHARGE』
2023年 GALLERY ROOM・A 『光』
2022年 MtK contemporary Art(.S 店舗内)『mtk+vol.10 大澤巴瑠』
2022年 MEDEL GALLERY SHU『ERROR』
 
■グループ展 (2022~2025)
2024年 WHAT CAFE 『東 京都 展 The Echoes of East Kyoto』
2023年 biscuit gallery 大澤巴瑠× 岡田佑里奈× 仲衿香『幻像のラプソティー』
2023年 Tokyo International Gallery 『Reflection&Repetition』
2023年 『ARTIST’ FAIR KYOTO 2023』
2022年 代官山ヒルサイドフォーラム 『二次元派展』
2022年 東京都美術館 KUA ANNUAL 2022『in Cm¦ ゴースト、迷宮、多元宇宙』
 

大庭大介(Daisuke Ohba)

《M》 2019年/大庭大介

1981年 静岡県生まれ。画家。
2007年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画分野修了。

絵画を「光の場」としてとらえ、視るという行為や像の構造に揺さぶりをかけながら、知覚の制度に染み込んだ前提や認識の枠組みを解体し、編み直す実践を続けている。光、空間、関係性、偶然、行為といった要素が交錯する中で、「視る/見られる」という出来事の構造を問い直し、像が立ち現れる刹那に生じる撓(たわ)みにふれながら、絵画そのものを、感覚の限界に微かな歪みを生じさせる媒質としてとらえている。

近年の主な展覧会に、2024年「Flare」(Tiger Gallery/ロンドン)、2023年「センス・オブ・ワンダー:感覚で味わう美術」(静岡県立美術館/静岡)、同年「AWT FOCUS『平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで』」(大倉集古館/東京)、2020年「New Paintings from Kyoto」(LOOCK Galerie/ベルリン)などがある。国内外の美術館やギャラリーで継続的に作品を発表している。また、クリスチャン・ディオールによるアーティストプロジェクト「DIOR LADY ART #6」に参加し、同ブランドのアイコンバッグを再解釈。「House of Dior Ginza」ではエントランス壁画を手がけ、店内には作品も所蔵されている。さらに、2023年に開業した虎ノ門ヒルズ ステーションタワーには、大型絵画2点が恒久的に設置されている。


川村摩那(Mana Kawamura)

《ESSAYS》 2025年/川村摩那

1995年 兵庫県生まれ
2018年 早稲田大学文学部 日本語日本文学コース 近代文学専攻 卒業
2023年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

自身で書き綴った詩や散文、日本の近代文学作品などをもとに、文章の中に立ち現れる情景や文字そのものをモチーフにした絵画を制作している。言語というものが世界を知覚する手段でありながら、同時に世界を変容させる力を持つことに関心を寄せ、言葉に依拠しつつも、言葉だけでは捉えきれない感覚や印象を、絵画という視覚表現の中で探求している。

■主な個展
2024年「mtk+ vol.18 / 川村摩那」MtK contemporary art .S店舗内(京都)
2023年「そうして明くる日も明くる日も」haku kyoto(京都)

■主な展示
2025年「群馬青年ビエンナーレ2025」群馬県立近代美術館(群馬)
2025年「COURTYARD ARTIST BOOKSHELF」コートヤードHIROO(東京)
2025年「Intricate Iconology」京都 蔦屋書店(京都)
2025年「ゴミと鉛筆とアート」UNKNOWN HARAJUKU(東京)
2025年 川村摩那・木津本麗 二人展「波とFrame」GALLERY ROOM・A(東京)
2024年 川村摩那・木田陽子 二人展「6文字」Alternative Space yuge(京都)
2023年「カンサイボイスvol.2」nca | nichido contemporary art(東京)
 

木津本麗(Rei Kizumoto)

《Floating Memories》 2025年/木津本麗

1998年 滋賀県生まれ
2021年 京都市立芸術大学 美術学部 油画専攻卒業
2023年 京都芸術大学大学院芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

カラーフェルトに絵の具を重ね、それをランダムに切ったものをモチーフとして描いている。木津本にとってフェルトという素材は、幼少期に母親が作ってくれたままごとのおもちゃの経験と結びついており、身体に沈んでいる“手触りの記憶”を呼び起こす存在である。キャンバスやフェルトに色を乗せる行為は、時間や空間を押し込む作業でもあり、素材、色、自分自身と対話しながら作品を制作している。
 
■主な個展
2025年「そこにあること」KOTARO NUKAGA(東京 / ⽇本)
2024年「あたたかさのコミュニケーション」N project (大阪 / ⽇本)
2024年「Rei Kizumoto Solo Exhibition」anonymous bldg(. 東京 / ⽇本)
2023年「A trail of stardust」MEDIA SHOP gallery2(京都 / ⽇本)
2023年「mtk+ vol.16 木津本 麗 / Rei Kizumoto」Café .S(京都 / ⽇本)
2023年「 SOLO SOLO SOLO Vol. 5 ‘星が光るとき」biscuit gallery(東京 / ⽇本)
 
■グループ展 (2025年)
2025年「GROUP SHOW|OIL SELECTION」六本木 蔦屋書店(東京 / ⽇本)
2025年「Prismatic Shadows / プリズマティク・シャドウズ」
2025年 阪急メンズ大阪 コンテンポラリーアートギャラリー(大阪 / ⽇本)
2025年「波とFrame」GALLERY ROOM・A(東京 / ⽇本)


倉敷安耶(Aya Kurashiki)

12《九相図》 2023年/倉敷安耶

1993年 兵庫県生まれ。茨城県在住。現在は東京と関西を拠点に活動。
2018年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻 修了
2020年 東京藝術大学大学院 修了

公益財団法人佐藤国際⽂化育英財団 第26期奨学生
公益財団法人クマ財団 第3期奨学生
VIVA AWARD 2021 アソシエイツアーティスト
アーティスト・コレクティブSISOUL.Sメンバー

主な受賞歴に⼊選「シェル美術賞2020」、グランプリ受賞「WATOWA ART AWARD 2021」、秋元雄史賞「KAIKA TOKYO AWARD 2024」、⼊選「群馬青年ビエンナーレ 2025」、VOCA佳作賞「VOCA 2026」など。

一貫して、他者との距離について制作を行ってきた。宗教・ジェンダー・死・身体等の巨視的な領域から、職業・家族等に至る身近な領域まで、共同体とケアをモチーフにしている。転写技法を用いた平面作品を主軸にした他、共食をテーマとした儀式的なインスタレーションやパフォーマンスなどを行う。

■個展 (2023~2025)
2025年「祖母は屋敷にひとりで住んでいた。」Live Art Gallery(東京)
2025年「ショーケース SHOWCASE UENO #15. 倉敷安耶」東京藝術大学(東京)
2025年「おまえの骨が軋むとき」ARTDYNE(東京)
2024年「ショーケース SHOWCASE directed by Ozawa Tsuyosh #43. 倉敷安耶」
藝大食堂(茨城)
2024年「Breast」KUMA GALLERY(東京)

■グループ展 (2025年)
2025年「Art group exhibition “STRIDE 1.0” by Art-Hack」EAT PLAY WORKS 3F(東京)
2025年「観の輪郭」MEDEL GALLERY SHU(東京)
2025年「群馬青年ビエンナーレ2025」群馬県立近代美術館(群馬)
2025年「Intersection」HWA’S GALLERY(上海)
2025年「WHAT A PAINTING WANTS」BONDEDGALLERY(東京)


熊谷亜莉沙(Arisa Kumagai)

《Say yes to me》 2023年/熊谷亜莉沙

1991年 大阪府生まれ 現在大阪府在住
2013年 京都造形芸術大学 洋画コース卒業
2015年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

遊郭街の裏にてハイブランドを扱うブティックを営む家庭に育つ。極めてパーソナルな体験を起点としながらも、生と死、愛憎、貧富といった表裏一体の感情を、人間社会の縮図とも言える普遍的なテーマへと昇華させる。近年は、カトリック教会で学んだ罪や贖罪、宗教に絡み合う美と権力といった、より根源的な人間の諸相を追求している。

■個展(2022~2025)
2025年「天国泥棒」ギャラリー小柳(東京)
2023年「神はお許しになられるらしい」ギャラリー小柳(東京)
2022年「私はお前に生まれたかった」ギャラリー小柳(東京)

■グループ展
2025年「Voice」ギャルリ・オーヴ(京都)
2025年「ゴミと鉛筆とアート展」UNKNOWN HARAJUKU(東京)
2024年「ハレの⽇に」SCÈNE(東京)
2024年「ONE SINGLE BOOK」ギャラリー小柳(東京)
2024年「東 京都 展 The Echoes of East Kyoto」WHAT CAFE(東京)
2024年「Collection #08」rin art association(群馬)
2024年「Observation」YUKIKO MIZUTANI(東京)
2023年「MtK satellite Vol.3」MtK satellite(愛知)


白井桜子(Sakurako Shirai)

《つらなっておもて》 2025年/白井桜子

2024年 京都芸術大学 美術工芸学科 油画コース 卒業
2026年 京都芸術大学大学院芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

見ることと見られることの関係をファッションにおける装うという行為を手がかりに、絵画における視線の構造を探っている。布を支持体に差し込むなどの操作を通して、内と外、表と奥がゆるやかに反転し合う状態を立ち上げる。ずれや反復のなかに、視覚が定まる前の不確かな感覚を見出そうとしている。

■展示歴
2026年「京都芸術大学 卒業展 大学院修了展」京都芸術大学(京都)
2026年「DEGREE SHOW/CAPS2025」京都芸術大学(京都)
2025年「Ringo Banana Kiwi」studio dami(京都)
2025年「HOP/CAPS2025」
2025年「SPURT2025」京都芸術大学(京都)
2025年「CAPS:Contemporary Art Practice | Studio CAPS 2025」
    なんば高島屋(大阪)
2025年「ARTISTS' FAIR KYOTO 2025」京都国立博物館明治古都館(京都)
2025年「Skeptically Curious -価値の変成をめぐる複数の試み」
    みずほ銀⾏京都支店(京都)
2025年「OPEN STUDIO2024」京都芸術大学(京都)
2024年「HOP展」京都芸術大学(京都)
2024年「A-LAB Artist Gate’24」alab(兵庫)
2024年「Explore Kyoto vol.2」宝ヶ池公園(京都)
2023年「JOHNAN STUDENTS’ ART AWARD」京都芸術大学(京都)


椿昇(Noboru Tsubaki)


《アッタ》 2008年/椿昇

1953年 京都市生まれ。京都市立芸術大学美術専攻科修了。京都芸術大学教授。

1989年サンフランシスコ近代美術館で開催され全米を巡回した「AGAINST NATURE: JAPANESE ART IN THE EIGHTIES」に《Fresh gasoline》を出品。展覧会のタイトルを生み、その後の⽇本のコンテンポラリーアートの方向性に多大な影響をもたらした。45回ベネチア・ビエンナーレ「アペルト」に出品(1993)。横浜トリエンナーレ2001では、巨大なバッタのバルーン《インセクト・ワールド−飛蝗(バッタ)》を発表。 “Parergon: Japanese Art of the 1980s and 1990s”, LA, BLUM&POE(2019)。個展に9.11以後の世界をテーマにした「国連少年展」水戸芸術館(2003)。「椿昇2004-2009 :GOLD/WHITE/BLACK」京都国立近代美術館(2009)、「椿昇展“PREHISTORIC_PH”」 霧島アートの森(2012)。一貫してユーモアあふれる巨大な玩具を主にバルーンを用い、現代社会の抱える危機的な状況への警告を内包させている。
地域再生のアートプロジェクトのディレクターも努め、瀬戸内国際芸術祭では、「醤+坂⼿プロジェクト」(2013)、「小豆島未来プロジェクト」(2016)のディレクターとして大きな経済的成功をもたらした。AOMORI トリエンナーレ(2017)ディレクター。長年にわたってアート教育にも携わり、京都芸術大学美術工芸学科の卒展をアートフェア化、内需マーケット育成のためにアルトテックを創設。2018年よりARTISTS’ FAIR KYOTOのディレクターも務め、アートを持続可能社会実現のイノベーションツールと位置づけている。OCA TOKYO やユニバーサルミュージック本社、DMG 森精機などのコーポレートコレクションディレクターも兼務している。


椿野成身(Narumi Tsubakino)

《visions diagram #52》 2025年/椿野成身

大阪府生まれ
2018年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 油画コース 卒業
2020年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻 修了

視覚の揺らぎや曖昧さを主題に風景を描いている。自身が撮影した異なる場所の断片を組み合わせ、重ねることで時間や空間が交錯するイメージを構築する。記憶は視界の隅に残る残像のように不確かであり、その曖昧さを手がかりに風景を立ち上げる。こうして生まれる像は見知らぬものでありながら既視感を伴い、鑑賞者の内面に新たな空間や連想を喚起する表現を探求している。

■個展/グループ展(2023~2025)
2026 「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2026」京都国立博物館
2025 スターバックス京都BAL店 常設 / アートディレクションSANDWICH
2025 「What I am」mikke gallery
2025 「明るい豊作」名古屋芸術大学 HEIGEN / KOGEN
2025 「路傍のオデッセイ」阪急メンズ大阪 Contemporary Art Gallery
2024 「東 京都 展」WHAT CAFE
2024 「覚えてるか −いや、覚えてない。」yuge alternative space
2023 「conversation」 haku kyoto
2023 「MITSUKOSHI Art Selection MIRAI」日本橋三越本店
2023 「mtk+ vol.15」dot.S
2023 「five展」日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー



高橋知裕(Tomohiro Takahashi)

《Animism》 2026年/高橋知裕

1996年 大分県生まれ。
2019年 京都芸術大学美術工芸科 卒業
2021年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

現代日本で徐々に姿を消しつつあるプラスチック玩具や、万物に神が宿るというアニミズムの感覚を起点に、歌舞伎や文楽に由来する舞台的ストーリーテリング、アニメーションに通じる精霊的気配、1990年代のシミュレーショニズム、そして村上隆が提唱したスーパーフラットの系譜を横断する制作を行っている。

 ■個展
2023年    「NUZU」 MAHO KUBOTA GALLERY
2024年    「東 京都 展 The Echoes of East Kyoto」WHAT CAFÉ、東京
2024 年    FRIEZE SEOUL  MAHO KUBOTA GALLERY

長沢楓(Fu Nagawsawa)

《nameless pictures》 2025年/長沢楓(Photo by Kenji Takahashi)

1999年 高知県生まれ
2022年 武蔵野美術大学造形学部油画学科版画専攻 卒業
2025年 京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

蚤の市で見つけた民芸品を参照に、世俗的な文化の中で育まれてきた「工芸」や「民藝」の形(かた)を取り入れた絵画を制作。漂流物のように現れるイメージとの巡り合わせを降り重ねながら、視覚表現を探求する。

■展覧会歴(2024~2026)
2026年 「残丘」タカ・イシイギャラリー前橋
2026年「⭐︎(Book Mark)」COHJU
2025年 「 ̶(̶ s̶u̶b̶l̶i̶m̶i̶n̶a̶l̶ ) pre-player」
    アートかビーフンか白厨
2025年 「Second Signal」biscuit gallery
2025年 「ARTISTS' FAIR KYOTO 2025」京都国立博物館
2025年 「マーク・メイキング」タカ・イシイギャラリー前橋
2024年 「Artificial - Natural」COHJU


吉岡寛晃(Hiroaki Yoshioka)

《Untitled》 2022年/吉岡寛晃

1993年 兵庫県生まれ
2017年 京都造形芸術大学大学院芸術研究科 修士課程 芸術専攻 修了

「絵画」という現象が生起する過程に焦点を当て、一連の作品群を制作している。肌理の荒い麻布の型を取り、絵具層が満ちるまで筆致を施す。この支持体の複製は、創造的過程と「オリジナル」を指し示す。また、作品のあり方に意識を向ける意図で、作家はその多くを無題として扱う。

■展覧会歴
2023年 「東 京都 展」WHAT CAFE /東京
2022年 「New Look of the paintings by Haruna Shinagawa and Hiroaki Yoshioka」
    EUKARYOTE /東京
2020年 「カンサイボイス-A journey through painting today-」
    nca | nichido contemporary art /東京
2019年 「Hiroaki Yoshioka Exhibition」KOKI ARTS /東京

 
作品販売について
会場展示作品は、3月6日(金)11:00より販売を開始。
プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
 
展覧会詳細
「Interwoven Chapters」
会期|2026年3月6日(金)~3月27日(金)
時間|11:00~20:00 ※最終日のみ18時閉場
会場|京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
主催|京都 蔦屋書店
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525(営業時間内)/kyoto.info@ttclifestyle.co.jp

オープニングレセプション|3月6日(金)18:00より開催します。どなたでもご参加いただけます。
 
  • 会期 2026年3月6日(金)~3月27日(金)
  • 時間 11:00~20:00 ※最終日のみ18時閉場
  • 会場 京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
  • 主催 京都 蔦屋書店
  • 入場 無料
  • お問い合わせ 075-606-4525(営業時間内) kyoto.info@ttclifestyle.co.jp

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