【フェア】vol.1『赤い黒』関智生(平面)×赤井正人(立体)       vol.2『塔と壺』西川茂(油彩)×辻村唯(陶)

フェア
2F 天平ギャラリー 2021年10月01日(金) - 10月26日(火)
ANONYMAT2021 奈良

奈良に活動拠点を構え制作を続ける実力派の美術家4人を、奈良蔦屋書店 天平ギャラリー において展示・紹介を致します。

この展覧会はGallery OUT of PLACE と奈良蔦屋書店との共同企画により、大和盆地、紀伊半島に生きる人や出来事を発掘・開拓し、土地に根ざした文化や芸術を取り上げた展覧会を企画していこうとするものです。
 
本展では特に奈良にこだわったキュレーションとし2つの企画展で構成しています。
10月1日から12日までをvol.1 として「赤い黒」と題し、関智生(平面絵画)と赤井正人(木彫・立体)を紹介します。
10月14日からはvol.2 として西川茂(平面絵画)辻村唯(陶・立体)による2人展「塔と壷」を26 日まで開催いたします。
 
総合タイトルの「ANONYMAT」とは、フランス語で「不特定な」あるいは「名前を持たない民」を意味します。
またこのアルファベットを逆から読むと「民の名」とも読むことができ、意味が逆になります。 
名声を得ながらも謙虚な姿勢を崩さない精神をこの言葉に託しています。
 
【プロフィール】
 
■関智生(b.1965)
2003年イギリスでの留学を終え帰国したのち、アジアの植生と赤い色彩にとりつかれたかのように、日本画材を西洋美術と融合し始めました。それ以降、赤のモノクローム絵画を描き続けています。2020年には名古屋での美術教師としての生活を一旦終え、高校まで過ごした奈良西大寺の地に戻り、奈良に続く長大な歴史を俯瞰しつつ現代における美術の役割について日々考察を深めています。
 
■赤井正人(b.1980)
奈良県のへそとも言える天川村洞川に生まれ、今も霊峰大峰山の麗に生活拠点を置き、日々作品制作に取り組んでいます。今回は吉野杉の大木などの素材に彫刻を施した後、表面が炭化するまで火で焼き、再度彫刻や彩色を繰り返し出来上がった黒い立体群を展示します。観る者は紀伊山地の地霊が呼び覚まされ、黒い木の魂から山の声が響いてくる様な立体群の迫力に圧倒されるでしょう。
 
■西川茂(b.1977)
約15年前に奈良に移り住み、現在は奈良市西部に生活と制作の拠点を置きながら、最近は加茂地区(京都府)にもアトリエを構え、大胆かつ静敢な西川独自のストロークに磨きをかけています。ここ5,6年は養生シートで覆われた建築物を半抽象的な表現で描いてきました。近作では電波塔や大都市の摩天楼を多く描いています。それはまるで現代の「バベルの塔」ととも捉えられ、無限に広がり高くなっていく現代の都市の未来像(結末)が養生シートによって囲まれた建物に投影されているといえるでしょう。
 
■辻村唯(b.1975)
陶芸家辻村史朗の長男として奈良市東部の山間に生まれ育ち、父の薫陶を受けながら、若くしてその才能を発揮してきました。土による大胆な造形と自然釉の魅力を独自に開拓し洗練させています。奈良に根を張りつつ、最も注目される陶作家の一人として世界を舞台に活躍しています。今回は1つが20kg を超える大きくダイナミックな作品を多数展示します。「やきものは外側以上に内側が大事」だと辻村は言います。壺の内側には作家にしか見ることのできない大宇宙が広がっているのかもしれません。
 
  • 会期 2021年10月1日(金)~10月26日(火)
  • 時間 10:00~20:00
  • 場所 2F 天平ギャラリー
  • 主催 Gallery OUT of PLACE
  • 共催・協力 奈良 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 0742-35-0600(奈良 蔦屋書店)

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