【第2回】音楽コンシェルジュのレコードレコメンド『荒井由実/14番目の月』
音楽コンシェルジュ・松尾宗能が不定期でお届けするレコードセレクション。
松尾ならではのコメントともに是非お楽しみください!
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■荒井由実/14番目の月
人気のユーミン初期「荒井由実」時代最後の4thアルバム。J-POP/シティポップ・クラシックの「中央フリーウェイ」収録。どこをとっても聴きどころ満載のアルバムです。
1st[ひこうき雲」から「MISSLIM」「COBALT HOUR」まではキャラメルママ(ティンパンアレイ)をバックに繊細な音作りが聴きどころでしたが、このアルバムでは、ドラムにマイク・ベアード(エアプレイ、ジャーニー他)を起用、そしてベースにはあのリーランド・スクラー(ザ・セクション、ジェームス・テイラー、ジャクソン・ブラウン他)を起用するなど、ウェストコーストのでっかいリズムが荒井由実の世界を一回り大きくしているようです。
1976年リリースという時代性もあり、ユーミン史上もっともAORに近づいたアルバム。
1976年リリースという時代性もあり、ユーミン史上もっともAORに近づいたアルバム。
PS.「中央フリーウェイ」「天気雨」のリー・スクラーの、ふわっとちゃちゃっとやっつけちゃいましたみたいなベースが最高ですのでそこにも注目していただきたいです。このリラックス感は簡単には出せません~。
音楽のコンシェルジュ・松尾宗能