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【六本松の6オシ!】2023年11月 VOL.6 文学担当者のオシ!『幽玄F』/佐藤究

当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
 
■文学担当者のオシ!
『幽玄F』
佐藤究
 
-空を支配する重力Gに憑りつかれた戦闘機パイロットが、超音速の先に見たものは?直木賞受賞後第1作!
 
冒頭の易永透という名前にハッとした人はこの作品に魅了されること必至。
天才的技術を持つ戦闘機パイロット易永は、訓練中、超音速の世界で初めて恐怖を味わい、あるものを目にします。
彼は自衛隊を辞し、異国で民間機のパイロットになりますが、運命のように彼の前に戦闘機が・・・
浮世離れした易永という主人公の泰然とした様子は、達観した僧侶のようでもあり、超音速の戦闘機と幽玄。相反するこの2つの要素が見事に融合する様は、圧巻です。
「ふるまひをやさしく。幽玄に心をとめよ」作中に出てくる一文がこの作品にもたらす絶大な効能が何であるのか。「『金閣寺』で主人公が憑りつかれた金閣寺の美を、F‐35B(戦闘機)に置き換えるとわかりやすい」とは著者の弁。
三島由紀夫へのオマージュ溢れる、しかし佐藤究にしか書けない渾身の最高傑作誕生。

 

 
 
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