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【六本松の6オシ!】2023年12月 VOL.3 くらし担当者のオシ!『黒猫ノロと世界を旅した20年』/平松 謙三

当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
 
■くらし担当者のオシ!
『黒猫ノロと世界を旅した20年』
平松 謙三
            
-共に生きるとは、こういうこと。
 
その黒いボサボサは「ノロ」と名付けられた。
著者と過ごす20年の中で、彼は37カ国を旅した。
世界を渡り歩く猫なんてすごい!と思ったしノロにとってもそれは大変貴重なことだったはずだけど、
信じられる人と共に過ごしたことこそが、彼にとっての人生だった。
動物はものを言わないだけで、全てをちゃんと知っている。
ノロにとっての家とは、家族のいる場所。
それは、寝床が違うとか、日本だとか海外だとかは全く関係のないことであったのだ。
20年の暮らしを経て、ノロの最期のときのことを、著者はこう綴る。
「電池は切れているけれど、これは、僕の自慢のノロだ。」
黒いボサボサは、猫嫌いだった一人の人間の世界を変えて自慢の存在になった。
姿が見えなくなったとしても、一部として生き続けていくのだ。
共に生きるとはそういうことなんだと、この本が教えてくれた。
 
 
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