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【六本松の6オシ!】2024年3月 VOL.6 文学担当者のオシ!『乱歩殺人事件‐悪霊ふたたび』/芦辺拓

当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
 
■文学担当者のオシ!
『乱歩殺人事件‐悪霊ふたたび』
芦辺拓
 
-江戸川乱歩の未完の大作が甦る!芦辺拓が紡ぐ乱歩の妖しく奇怪な世界
 
探偵小説という当時の最先端をゆく文学を日本に定着させ、大衆文学として花開かせた江戸川乱歩が1933年に連載をスタートさせた『悪霊』。
しかしこの小説は大衆の圧倒的な期待と支持を受けながら、連載三回にして中断。
休載をくり返しながら、謎が解かれることなく、著者の死によって未完のまま終幕を迎えました。
 
この未完の大作『悪霊』を補筆し、新たな息吹を吹き込み完成したのが本作です。
注目すべき点は、物語はもちろんですが、当時の乱歩がなぜ連載をたった三回で中断し、結果として書き上げることができなかったのかということを考察しているところにあります。
このタイトルはそういう意味では、言い得て妙という感じがします。
 
芦辺拓という作家が並々ならぬ情熱で、難産の末に此の世に送り出した、乱歩が生み出す物語と乱歩自身の物語が融合した類稀な世界をご堪能ください。
※『幽鬼の塔』には、『悪霊』が収録されています。

 
 
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6オシ!の商品はオンラインショップでも購入できます。

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