【六本松の6オシ！】2025年6月 VOL.2 旅担当者のオシ！『インフォーマル・パブリック・ライフ』／飯田美樹

当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ！』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。

■旅担当者のオシ！

『インフォーマル・パブリック・ライフ』

飯田美樹

－あの街にまた行きたくなるのはなぜか－

旅をしていると、いつかここに住んでみたいと感じる街があります。
ニューヨーク、パリ、イタリアの小さな町たち。
そういった都市には旅人でも、まるで住人のようにくつろげる場所や空気があるからです。そういった街がもつ魅力の秘密を知るために読んだのがこの本でした。

海外の街で住んでいた著者は、日本に帰国してから住んだ街で自分の居場所がないと感じました。その経験から世界の魅力的な街についての研究を始めます。
そして人を惹きつける街がもつルールについてまとめたのが、この本です。

よい街はどんな街か。歩きたくなるエリアとそうじゃないエリアの理由。よい街には必ずよいカフェがありその場が持つ多様な機能のことや、各国が街の中心部に人を呼び戻すために行っている大胆で先進的な取り組みなどが紹介されています。

私たちが自分たちの住む街をもっと面白くする、そのためにはどうすればよいのか。知的な刺激があふれた一冊です。

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これまで世界を3周し133カ国を訪問する「旅する書店員」。
旅の書棚ではジャンルを越えてセレクトし、旅先でおこる出会いの驚きを再現する。
イベント、フェア企画、観光プロモーション、メディア出演など、業務は多岐にわたる。

【旅担当／森】