【六本松の6オシ!】2025年8月 VOL.6 文学担当者のオシ!『天使と歌う』/愛野史香
当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
■文学担当者のオシ!
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■文学担当者のオシ!
『天使と歌う』
愛野史香
-コンクールに懸ける、様々な事情を抱えた参加者たちの思いが胸を打つ、音楽小説の白眉ここに誕生!-
引退した世界的なヴァイオリニストを師に持ち、自身もヴァイオリニストを志す青年を中心に、音楽の世界で生きていきたい若人たちを鮮烈に描いた著者渾身の二作目です。
目に見えないもの、とりわけ味や匂い、音といった五感の一部に訴えるものを人に伝えるのはとても難しいものですが、この作品の素晴らしさの一つは、彼らの奏でる「音」の描かれ方の多様性と表現の豊かさにあるといえます。紡がれた音色が見える、いや聴こえる、五感が震える。
様々な事情で音楽を離れたり、諦めざるを得なかったいわゆる「敗北者」たちが、自分のすべてを賭してコンクールという舞台に立つ姿は、読む者の胸を打ちます。感動作!
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書店に勤めて幾星霜。
日々、入荷する本の荒波に揉まれながら、より良き売り場を目指して粉骨砕身奮闘中。
好きな作家は開高健、町田康、向田邦子、小川洋子等々。
読みたい本が多すぎて、積読本が山脈となりつつある今日この頃。
日々、入荷する本の荒波に揉まれながら、より良き売り場を目指して粉骨砕身奮闘中。
好きな作家は開高健、町田康、向田邦子、小川洋子等々。
読みたい本が多すぎて、積読本が山脈となりつつある今日この頃。
【文学担当/峯】