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【六本松の6オシ!】2025年10月 VOL.2 旅担当者のオシ!『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』/著:ジョン・ウォーターズ・訳:柳下殻一郎


当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
 
■旅担当者のオシ!
『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』
著:ジョン・ウォーターズ・訳:柳下殻一郎
 
ーリアルの旅がもつ力-
 
もしジョン・ウォーターズを知らない人は、心してこの本を読んでください。その知識と創造力は常人が及ばない域にあり、そして本人曰く「誰も彼もお下劣キャラにしてしまう」と述べる嗜好により彼の監督作品は変態的でグロテスクと評される。そして熱狂的に称賛もされている。
その彼が66歳になってアメリカ大陸を東から西へヒッチハイクで横断した紀行がこの本だ。

「70歳になってもワルでいる」ためにこの企画をたて、まずは妄想で最高と最悪のヒッチハイクについての中編小説を書いてみせる。その発想もユニークだが、描かれたドライバーや出来事の異常性は、本で眺めるには最高だが実際には決して巻き込まれたくないことばかりだ。そして自由すぎる発想を羽ばたかせた後、実際の旅の様子が描かれる。
もちろん現実に変人は現れず、彼の前には礼儀正しく善良で寛容な人々が彼を助けて西へと運ぶ。
そんな平凡な人々が過激な妄想よりも彼を揺さぶるのは、やはり人はリアルな世界にこそ心を動かされるのだと教えてくれる。
旅が持つ力である。

 
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これまで世界を3周し133カ国を訪問する「旅する書店員」。
旅の書棚ではジャンルを越えてセレクトし、旅先でおこる出会いの驚きを再現する。
イベント、フェア企画、観光プロモーション、メディア出演など、業務は多岐にわたる。
【旅担当/森】

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