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【六本松の6オシ!】2025年11月 VOL.4 アート担当者のオシ!『都市のリズム』/石橋純 伊藤嘉章

当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
 
■アート担当者のオシ!
『都市のリズム: 旅する音楽、人、街の物語』
石橋純 伊藤嘉章
 
-音楽と都市が織りなすカルチャーの物語
 
カルチャーを語る上で欠かせない音楽。
今では世界中の音楽をスマホで手軽に聞ける時代ですが、聞けなかった頃、音楽はどのように発展していたのでしょうか。

 
この本は、音楽は人の移動によって生まれ、深められたという視点で、都市と音楽との結びつきを描いています。
那覇の民謡、サンパウロのサンバのリズムのような土地に根付いた音楽、港町から生まれた文化、ソウルのK-POPのような新しいジャンルなど、音楽は都市と人々の移動の歴史とともにあります。
人やものが集まる都市にはそれぞれの文化があり、そこで花ひらくカルチャーは独自の発展を遂げていきます。
異質な文化が溶けあい発展してきたポピュラーミュージック。その背景には、音楽が生み出される舞台装置としての都市があるのです。
 
たとえば福岡の音楽シーンに感じる熱さは、九州各地から移り住む人々や、福岡の伝統的な文化が生み出しているのかもしれません。
時に社会を色濃く映し出し、国や境界、時代を越えて親しまれる音楽。
新しい街に行く時、そこに住む人の音楽にも注目したくなるエッセイです。
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アート・デザイン担当。学生の頃に書店で働いたことがきっかけで、書店や本を取り巻くカルチャーに興味を持ちました。
アート以外には漫画や雑誌が好きでよく読みます。
趣味はイラストを描くこと。にがおえを描くのが好きです。
【アート担当/前畑】

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