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【六本松の6オシ!】2026年3月 VOL.6 文学担当者のオシ!『明日、あたらしい歌をうたう』/角田光代

 
当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
 
■文学担当者のオシ!
『明日、あたらしい歌をうたう』
角田光代
 
-その一曲との出会いが人生を変える。
  いまここで生きているということの尊さを問う人生賛歌。-

くすかとその息子あらたには、夫、父親はおらず二人暮らし。
二人の視点から現在、過去が交錯しながら描かれる。多感な少年期を迎えるあらたの心情、何も知らされていない父親のこと、くすかの過去が明らかになるにつれてそれぞれの思い読者の胸を打ちます。
 
いつだったかの対談で著者が、「音楽では救われたが、小説では救われなかった」と語っていたのを覚えています。
くすかは確かに音楽で救われたとのだと、生きる意味みたいなものをこの世に見出すことができたのだと思うと同時に、小説にも人を救う力はあるのだと私はこの作品を読んで改めて思いました。

あらたの青春小説でもあり、くすかの恋愛小説でもあり。くすかとあらたの親子の物語でもある、人生を尊ぶ人生賛歌。いま何かに悩んでいるならぜひ一読を。人生の新たな扉が見えるかもしれません。
 
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書店に勤めて幾星霜。
日々、入荷する本の荒波に揉まれながら、より良き売り場を目指して粉骨砕身奮闘中。
好きな作家は開高健、町田康、向田邦子、小川洋子等々。
読みたい本が多すぎて、積読本が山脈となりつつある今日この頃。
【文学担当/峯】

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