【トーク】まちとアートとアーティスト ~Fukuoka Wall Art Projectから考えるこれからの福岡とアート~
博多駅の活力と賑わいをさらに周辺につなげていく「博多コネクティッド」
Fukuoka Wall Art Project は、新型コロナウイルス感染症の影響で作品の発表・販売の機会が減少している美術分野のアーティストに、まちなかでの仮囲いを発表の場として提供し、また作品を展示・販売する機会をつくることで、多くの人にアートの素晴らしさを知ってもらい、アーティストのさらなる活躍につなげてほしい、という思いから生まれたプロジェクトです。
変化していく福岡のまちの中に10月からウォールアートというかたちでアートが景色にはいっていきましたが、今回のトークイベントではFukuoka Wall Art ProjectのチーフディレクターであるCCCアートラボの田尾氏と、福岡のカルチャーを牽引しつづけているTAG STÅ の橋口氏にFWAPの取り組みについてはもちろん、現在のアートの状況やアートをまちにインストールしていくこと、福岡のアート市場としての可能性について、東京や福岡という背景を交えながらお話ししていただきます。
またゲストアーティストに銀ソーダさんと坪山小百合さんをお迎えし、作品の制作の裏側など、普段はなかなか聞けないお話しも聞けたらと思っています。
質疑応答の時間もありますので、この機会に一緒にアートについて話しませんか?
六本松 蔦屋書店でお待ちしています。
【登壇】
田尾圭一郎(たお けいいちろう)
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 CCCアートラボ事業本部 プロジェクトプランニング事業部 ユニット長/「セイサクシャ」クリエイティブ・ディレクター。
1984年生まれ。国際基督教大学卒業。
大手広告代理店を経て美術出版社に入社後、「美術手帖」ユニットにてアートプロジェクトの企画、地域芸術祭の広報支援、雑誌・書籍の編集、展示企画などに携わる。主な書籍に『スウェーデン/Sverige』(美術出版社)。主な寄稿に『アートシーンを支える』(勉誠出版)、『アート・イン・ビジネス』(有斐閣)。
2019年「インバウンド質の向上プロジェクト協議会」参加。「ネットTAM」ゲストアドバイザー。2020・21年度「メセナアソシエイト」調査研究助成。アートプロジェクト「内にいて外。」(2021年)を企画。
Fukuoka Wall Art Project チーフディレクター
https://www.ccc-artlab.jp/case/?sort_cat=planning
橋口靖弘(はしぐち やすひろ)
1974年生まれ。福岡大学工学部電気工学科卒。
大学を卒業後、外資系IT企業で営業職として勤務。 大阪、東京、横浜などに暮らし、第二の故郷である福岡にカフェをオープンしようとUターン。
北欧雑貨とエスプレッソで人気の「ダーラヘストカフェ」は福岡のカフェシーンに多大なる影響を与え、惜しまれつつも閉店。
その後、2012年4月1日に福岡.春吉に拠点を構え、早朝からコーヒーが楽しめ、ギャラリー併設のエスプレッソスタンド 「TAGSTÅ」をオープン。 アートや音楽そして、 食の発信基地として、感度の高い 福岡っ子の心を捉えて離さない。 白い家のレストラン「trene」も営む。
また、2019年福岡市南区玉川町にカレーとチーズケーキのお店「townz:タウンズ」を オープン。 2020年6月にはホテル内カフェ「TIMEZ:タイムズ」もオープンし、現在福岡市内に4店舗を構える アートキュレータでもありギャラリストでもある。
台湾、シンガポール、バンコク、インドネシア、福岡でキュレーションも行う。
Fukuoka Wall Art Project サブディレクター
【ゲスト】
銀ソーダ
1995年 福岡県福岡市生まれ
2018年3月 九州産業大学 芸術学部デザイン学科 ビジュアルアート領域 卒業
記憶は断片的で人生の時間は有限である。人生において自分の中に何が残っていくのか興味を持ち、「記憶と時間の可視化」をテーマにその残っていく『なにか』を作品として表現している。
何層にも絵具を積み重ね、その絵具から現れる像を俯瞰することで様々な気づきがある。空や海のように、物事の向こう側を意識させる表情豊かな青を使い”Ginsoda Blue”シリーズを中心に様々な時間軸の作品を発表している。
坪山小百合
1983年 福岡県生まれ
2010年 東京藝術大学大学院 美術研究科絵画専攻油画修士課程修了
原始的な生物である「植物」と知恵を活かし生き続けてきた「人間」、この二つの生物を対極に捉えて “人と自然界の関わりやそれぞれが立ち入れない境界”をテーマに絵を描く。
植物をモチーフにした「Flowersシリーズ」は、人間のいない植物が主役の世界。下描きやエスキースはあえてせずに、キャンバスの中で自由に植物たちが立ち現れ存在するように描いている。
人をモチーフにした作品は、人の遺伝子の中のどこか片隅に残っているはずの、自然との深い関わりの記憶を「花」という形で表し描いている。
- 開催日 2021年12月13日(月)
- 時間 19:00~20:30
- 定員 25名
- 観覧 無料
- 場所 アートスペース
- 予約 092-731-7760(六本松 蔦屋書店)