TUNA SCOPE
展示終了|食
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS クリエイティブイノベーション部門 ACCシルバー
日本の水産業の伝統を支えてきた、マグロの品質を見極める職人技は、職人自身でも言語化が難しい「暗黙知」であるとされ、習熟するまで最低10年の独学が必要とされてきました。高齢化と共に、その技術の担い手の数は全盛期の半数以下にまで減少し、近い将来、後継者が途絶えてしまうと言われています。
【展示期間終了】
「TUNA SCOPE」 それは、熟練のマグロ仲買人の「目利き」の技を継承して生まれた、尾の断面から瞬時に品質を判定できるAIです。
日本の水産業の伝統を支えてきた、マグロの品質を見極める職人技は、職人自身でも言語化が難しい「暗黙知」であるとされ、習熟するまで最低10年の独学が必要とされてきました。高齢化と共に、その技術の担い手の数は全盛期の半数以下にまで減少し、近い将来、後継者が途絶えてしまうと言われています。
我々が着目したのは、マグロの「尾の断面」。ここには、味や食感、鮮度といった身の品質を指し示す、あらゆる情報が凝縮されています。1人の職人が一生をかけて取り扱う数のマグロを、断面の画像データに替えて収集し、ディープラーニングを活用した機械学習を行うことで、1ヶ月という人類には不可能な速度で目利きの技を習得。 「職人の勘」といわれる高度な人間の技術をAIが独自に解釈し、継承するアルゴリズムを開発しました。
「TUNA SCOPE」が世界中に普及していくことで、世界各地の漁場から集まったデータをもとに、公正な品質判定の世界基準が確立されていきます。近い将来、世界中の人々が確かな品質基準のもと、美味しいマグロを食べられる世の中を、我々は目指しています。