HISTORY

代官山の歴史

縄文の風景までさかのぼり、
私たちは舞台を代官山に定めました。

私たちが「文化の森を創ろう」と考えたこのプロジェクトの始まりから、
その場所は代官山以外に考えられませんでした。
いくつもの理由がありますが、何よりもまず、代官山の地に眠る物語に惹かれたからです。
中沢新一氏の著書『アースダイバー』(講談社)によると、
縄文時代の東京は非常に入り組んだ入り江になっていたそうです。
その時代の渋谷は海。一方、代官山は陸地で、人々は暮らしを営んでいました。
渋谷と代官山の間には位相の違いがあり、当時からここは山の手であったことが伺えます。


時代を経るにつれて、その地勢の良さが歴史と物語を育んでいきます。
古くから武家や大きな商家の屋敷が並び、
その後、諸外国がここに大使館を建てるようになりました。
由緒正しい土地柄にさらなる品格を加えたのは、
代官山のランドマークともなっているヒルサイドテラスです。
朝倉家と建築家・槇文彦氏により、30年もの年月をかけて作り上げられたヒルサイドテラスは、
街の顔つきと雰囲気、そして街の文化を丁寧に醸成していきました。

代官山T-SITEは、水戸の徳川邸屋敷跡地にあります。
向かいにはデンマーク大使館とエジプト大使館が、
そしてヒルサイドテラスの隣に位置しています。
基礎工事中には巨石がいくつも掘り出されました。
水戸徳川邸の庭にあったものではないかと言われていますが、出自は謎に包まれています。
この中のいくつかの石を、私たちは敷地内に置くことにしました。
代官山T-SITEを訪れた際には、この寡黙な石の物語に耳を澄ませてみてください。

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