【展示 出展作家紹介】『陶芸の美─至高の名陶を訪ねる』(小林真理著)出版記念展

日本文化
銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前 2022年09月17日(土) - 11月11日(金)
銀座 蔦屋書店は、アートと日本文化をテーマとする書店です。陶芸や漆芸、金工など様々な伝統工芸を日本文化独自の美術品と捉え、「アートのある暮らし」を提案しています。

このたび、芸術新聞社より8月14日に刊行された『陶芸の美─至高の名陶を訪ねる』の出版を記念して、陶芸作品の展⽰を開催します。約2ヶ月に渡り、4テーマを設け、本書で紹介している陶芸家の作品を展示・販売いたします。
 
『陶芸の美─至高の名陶を訪ねる』出版記念展
会期:2022年 9⽉17⽇(⼟)〜11⽉11⽇(⾦)
1期:9⽉17⽇(⼟)〜9⽉30⽇(⾦)  備前つなぐ技 — 藤原啓・雄・和 三世代
2期:10⽉1⽇(⼟)〜10⽉14⽇(⾦) 「用の美」を受け継ぐ — 益子焼 濱田窯と島岡製陶所
3期:10⽉15⽇(⼟)〜10⽉28⽇(⾦) 有田の愛する「白」 — 井上萬二・康徳・祐希
4期:10⽉29⽇(⼟)〜11⽉11⽇(⾦) やきものの国 日本のこれから — 高橋朋子・谷穹・十六世松林豊斎・竹下鹿丸
 
 
1期:『備前つなぐ技⽉』 9⽉17⽇(⼟)〜9⽉30⽇(⾦)
(藤原啓・雄・和 三代)
1期では、六古窯にも数えられる備前焼の窯元の中でも三代続く藤原家を紹介します。まさに一子相伝とも言うべき技の伝承が現在まで続いている藤原家。当主の和の作品をはじめ、人間国宝の祖父・啓、父・雄の作品もそれぞれ展示販売いたします。
 
藤原 啓(ふじわら けい)
 
1899 年岡山県備前市生まれ。
少年時代から文学志望であり、俳句や小説に熱中した。文学への道は開かれなかったが、友人・正宗敦夫の勧めで備前焼を始める。'57 年岡山県指定無形文化財「備前焼」保持者に認定。'70 年「備前焼」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。'76 年備前市初の名誉市民となり、'77 年藤原啓記念館が開設された。'83 年死去。享年84 歳。
 

藤原 雄(ふじわら ゆう)
 
1932 年藤原啓の長男として、備前市穂浪に生まれる。目にハンデがあったが文学や音楽に傾倒した。大学卒業後、父・啓に師事。
'67 年日本陶磁協会受賞。各地、各国で個展を開き、備前焼を世界に紹介する。ダートマス大学、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館、シカゴ美術館に作品を寄贈。大英博物館にも所蔵される。'96 年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。2001年死去。享年69 歳。
 

藤原 和(ふじわら かず)
 
1958 年藤原雄の長男として備前市穂浪に生まれる。大学卒業後、帰郷。祖父・啓、父・雄に師事し作陶を始める。
'83 年京都知恩院に啓、雄と共に処女作「擂座花器」を献納。その後、啓、雄の個展および記念展のプロデュースを担う。岡山県展初出品奨励賞、県展賞、岡山市長賞等多数受賞。
 
 
第2期:「用の美」を受け継ぐ — 益子焼 濱田窯と島岡製陶所
期間:10⽉1⽇(⼟)〜10⽉14⽇(⾦)
日常から生まれる「用の美」を確立した濱田庄司、後継者の友緒。民藝運動を象徴するやきものでありながら、縄文文化に通じる「縄文象嵌(ぞうがん)」という作陶技法を創案した島岡達三、後継者の桂。江戸時代末頃から鉢や土瓶、水瓶を大量に生産し、民窯として発達してきた益子の中でも、今回は濱田家、島岡家のそれぞれの継承と現在についてスポットを当てます。
 
濱田庄司 (はまだ しょうじ)

近現代の日本を代表する陶芸家。1894年川崎市生まれ。陶芸家の道を志し東京高等工業学校窯業科に進学。河井寛次郎と出会う。自作の制作もスタート。1920年にバーナード・リーチとともに渡英、イギリスで陶芸家として活動。'23年帰国、翌年に栃木県益子に移住。柳宗悦や河井らと民藝運動を創始し、普及活動にあたる。'55年に第一回の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。'68年文化勲章受章。'78年死去。
 
濱田友緒 (はまだ ともお)

1967年栃木県益子町に、晋作の子、庄司の孫として生まれる。多摩美術大学と同大学院にて彫刻を学ぶ傍ら、濱田窯にて晋作の下で陶芸の修業も行う。'95年に初個展開催。以降、日本全国、世界各地の美術館や大学、陶芸施設、百貨店、ギャラリー、大使館などで展覧会、講演会及び陶芸実演などを行う。MASHIKO Product代表として、益子焼ブランドBOTE&SUTTOの制作に携わる。(公財)濱田庄司記念益子参考館館長、濱田窯代表。

島岡達三 (しまおか たつぞう)

1919年東京都生まれ。'41年東京工業大学窯業科卒業。'45年ビルマで終戦を迎え'46年復員。益子の濱田庄司に弟子入りする。'53年独立、築窯。'62年日本民藝館賞受賞。以降国内外で作陶指導、個展や多くの展覧会への出品活動をする。'96年民藝陶器(縄文象嵌)で国指定の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。'99年勲四等旭日小綬章受章。2007年死去。享年88。

島岡 桂 (しまおか けい)

1978年栃木県生まれ。'97年祖父島岡達三の門下として修業を始める。2003年本格的に作陶活動開始。以降毎年個展開催。'05年島岡達三の養子になる。'07 年島岡製陶所を継承する。'12 年半倒焔式の薪窯「角窯」を築窯。
 
 
第3期:有田の愛する「白」 — 井上萬二・康徳・祐希
期間:10⽉15⽇(⼟)〜10⽉28⽇(⾦)

有田焼を紹介する3期は、人間国宝の井上萬二、その後継者の康徳、祐希の三代に渡る白磁の表現に触れる展示になっています。時代を超えて受け継がれてきたものをさらに進化させつつ、「白」の表現を見せてくれます。
 
井上萬二(いのうえ・まんじ)
井上三代(左/康徳、中央/萬二、右/祐希)

1929年佐賀県有田町生まれ。十二代酒井田柿右衛門氏、奥川忠右衛門氏に師事。'79年現代の名工として労働大臣より表彰される。'87年日本伝統工芸展文部大臣賞受賞。'95年白磁で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。'97年紫綬褒章受章。2003年旭日中綬章受章。現在、日本工芸会参与、一水会運営委員。
 
井上康徳(いのうえ・やすのり)

1958年佐賀県有田町生まれ。大学卒業後、父・井上萬二に師事、陶芸の道に入る。'98年佐賀県展知事賞受賞。2001年一水会会員優賞。'02年、'03年西日本陶芸展文部科学大臣奨励賞受賞。'05年佐賀県展知事賞受賞。'11年西部伝統工芸展朝日新聞社大賞受賞。'20年死去。享年62歳。
 
井上祐希(いのうえ・ゆうき)

1988年佐賀県有田町生まれ。玉川大学芸術学部卒業後、アパレル業界を経て、2012年より人間国宝である祖父の井上萬ニに師事。三代目として白磁の伝統技術を継承しながらもファッションブランドとのコラボレーションなどを積極的に行う。'15年佐賀美術協会展最高賞受賞。'20年日本伝統工芸展入選。'21年佐賀新聞文化奨励賞受賞。'22年有田国際陶磁展入賞。
 
 
第4期:やきものの国日本のこれから — 高橋朋子・谷穹・十六世松林豊斎・竹下鹿丸
期間:10⽉29⽇(⼟)〜11⽉11⽇(⾦)

最後の4期は、次世代の作家たちに焦点を当てます。出発が違う4名の作家たちの作品は、今回の展示の締めくくりとしてふさわしい内容になっています。
 
高橋朋子(たかはし・ともこ)
 
札幌生まれ。1999年沖縄県立芸術大学大学院修了。2001年千葉県八街市にて開窯。'19年菊池ビエンナーレ奨励賞他、受賞多数。パブリックコレクション・茨城県陶芸美術館、東京国立近代美術館(MOMAT)
 
谷 穹(たに・きゅう)
 
1977年滋賀県生まれ。2000年成安造形大学卒。'07年双胴式穴窯築窯。’12年単室式穴窯築窯。’20年以降益子陶芸美術館、兵庫陶芸美術館等にて作品展示。パブリックコレクション・ポートランド美術館(U.S.A)
 
十六世 松林豊斎(まつばやし・ほうさい)
 
1980年 朝日焼十五世松林豊斎の長男として生まれる。2003年 同志社大学法学部を卒業後、日本通運(株)に就職。'04年の退職後、京都府立陶工訓練校にてロクロを学ぶ。その後、父豊斎のもとで修業。英国セントアイブスのリーチ窯での作陶などを経て、'16年、十六世豊斎を襲名。GO ON(ゴオン)などさまざまな活動にも積極的に参加している。
 
竹下鹿丸(たけした・しかまる)
 
1977年益子町生まれ。2000年窖窯を築く。'05年益子陶芸美術館にて個展。'12年震災にて倒壊した窖窯を再建する。'17年渡英し各地の陶芸家や窯を歴訪。'20年ブラジル・カンピーナスより招聘を受け制作、及び窖窯焼成。
 
  • 会期 2022年9月17日(土) - 2022年11月11日(金)※終了日は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 場所 銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 協力 芸術新聞社
  • 問い合わせ先 03-3575-7755
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