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廣島蚤の市インタビュー
melang まざりあう

 
 
この度の廣島蚤の市のテーマは「melange まざりあう」。
混ざり合うという言葉は、異なる要素のものが一体となる様子が表現されています。暮らしの中にまざりあい馴染み、必要不可欠になっていくもの。それぞれの良さを引き立てあってまざりあい調和しているもの。みなさまの暮らしにもきっとそうなっていたものがあると思います。
今回はRobin's Patch、Kirsikka、BLANCHEの三店舗にインタビューし、ご自身の暮らしにまざりあっているものについてお聞きしました。ぜひお楽しみください。
 
 
 
 
 

 
 
Robin's Patch
金田さん
「くったりとしてきた質感が愛されてきた証拠」
 

ー今回のテーマである「まざりあう」。ご自身の暮らしにだんだんと混ざり合っていった、かけがえがないと思えるモノやコトについて、ぜひ教えてください。
買い付けでいつも使っている小さながまぐち。
お店を始めた頃に買い付けに行った際、国によって通貨が違うのでお財布の中はいろいろなお金が混ざり合って、とくに小銭はごちゃ混ぜになると使いづらく大変でしたので、買い付け先で小銭入れを見つけて使うことにしました。
その国のがまぐちにはその国の通貨を入れるようにして、ドイツでは東ドイツ製の赤いがま口を見つけたのでユーロを入れています。チェコのアンティークショップでは一目惚れした大人っぽいがまぐち、こちらにはチェココルナを。布製のがまぐちはオープン当初にお客様からの頂きもので日本の小銭入れにしています。
 

お店を始めて20年経った今でも同じ小銭入れをずっと使い続けていますが、大分年期が入って小汚くなってしまいました。その分愛着もあるし、使い慣れているから中を確認しなくてもどの通貨か一目瞭然。買い付けのバッグの中には一緒に育ってきた3つのがまぐちが混ざり合っています。

ーコインケースがだんだんと旅の一員として馴染んでいったのですね。
では、ご自身と馴染んだもの以外にも、物同士の面白い調和-まざりあいーを感じるものはありますでしょうか。
看板くまちゃん
オープン当初にチェコのバザールで出会った大きなサイズのくまちゃんがお出迎えしています。
入口に座らせてみたところ、良い雰囲気になったのでこの場所にしばらく座らせていたらご来店のお客様はもちろん、通学路の小学生やちびっこたちがあっ~くまちゃん!と言って頭や足を撫でてくれます。
最初は毛もちゃんとふさふさにあって、若々しいくまちゃんでしたがみなさまに愛されて、だんだんハゲハゲに、、、とくに頭と足がはげちゃびん。(笑)
店主とともにくまちゃんもなんだか老けてきました。途中からはもうこの子はお店と一体化しているので、非売品とさせていただいております。
最近は頭や足の布部分も少しづつ破れてきたので、ちょっと心配ですが(笑)、まだまだ現役で頑張ってもらいます。お店と一緒に混ざり合っているくまちゃんです。
 

ーそれでは最後に、当日お持ちいただけるものについてぜひ教えてください。
ドイツやチェコで見つけた古くてかわいいぬいぐるみたち。
東ドイツ時代、チェコスロヴァキア時代のぬいぐるみたちは洗練されすぎていなくて脱力系でちょっと気が抜けているところが好きです。
たまには力を抜いてもいいんじゃない~?と言われているようで、そんな感じの表情がとてもヘンテコかわいくて個人的にも気に入っています。
今年も買い付け先でいろいろなかわいい子たちに出会いましたので、みなさま廣島蚤の市にぜひ会いにいらしてください~~。
 
 
 
Robin’s Patch
愛知県名古屋市千種区稲舟通1-15-3
 
 

 
 
Kirsikka
落合
さん
「混ざり合い、想いも深まっていく場所」
 
 
ー今回のテーマである「まざりあう」。ご自身の暮らしにだんだんと混ざり合っていった、かけがえがないと思えるモノやコトについて、ぜひ教えてください。
北欧の自然、人、文化、暮らし、そしてデザインと古き良きもの。
私たちが初めて北欧を訪れたのは2004年の5月でした。前職の会社員時代から海外旅行が好きでさまざまな国々を旅してきましたが(現時点29カ国)、初めて訪れた北欧はなんだかとても居心地が良く、旅先であることを忘れてしまうような穏やかな気持ちで過ごしたことを今でも覚えています。
それから22年、現在は年に2回、毎回30〜40日間ほど滞在して、自分たちで見て触れて、そして琴線に触れたものを日本に持ち帰りお客さまにお届けしています。
 

その時に大切にしているのは、現地のディーラーさんやコレクターさんとのコミュニケーションやお譲りいただく方々の思い出なども大切にしながら、また私たちが買い付ける北欧ビンテージが生まれた国々の自然や文化、そして歴史や社会背景も含めて自分たちで見聞きしたり体験したりする事。日が長くなり始める春、少しくらい寒くても陽射しや春かぜを心から楽しんで屋外で過ごす人々。野の花で彩られる夏、サマーハウスやバケーションを自然と共に楽しむ日々。あっという間に日が短くなる秋、外は暗くても居心地の良い暮らしが整った家。暗い時間が長い冬、暖かな部屋からのぞむ雪の白さが光を感じさせるひととき。
どの季節に訪れても、何度訪れても北欧の魅力は尽きることがありません。
 
 
そして現地を訪れる度に新たな発見もあったり、22年経った今でも北欧と自分たちが混ざり合い、理解も思いも深まっていくのを実感しています。そしてこれから私たちと北欧との関係もどのように変化していくのか、楽しみながら歳を重ねられたら、と思っています。
そんな買い付けではこれは自分たちの暮らしの相棒にしたい、と思ったものも持ち帰ってきています。最近手に入れたのは、フィンランドのARABIA社の「Jaffa」シリーズのコーヒカップ&ソーサーとケーキプレートです。お気に入りのカップ&ソーサーでいただくコーヒーは格別です!
 
 
ー様々な国への旅を経験したことで、自分自身に馴染む文化を知ることができたのですね。
では、ご自身と馴染んだもの以外にも、物同士の面白い調和-まざりあいーを感じるものはありますでしょうか。
滋賀県信楽町に工房を構える陶芸作家・大谷桃子さんの小皿(写真周りの4枚)とフィンランドARABIA社の小さな手描きの小皿(写真中央)。
 
 
私たちが暮らしお店を構える長野県松本市は、民藝運動の精神が深く根を下ろし、現代へと受け継がれている「民藝のまち」。そして精神とものづくりの土壌が育まれたクラフトの街で、毎年5月には全国から工芸ファンが集まる「クラフトフェアまつもと」が開催されています。最近はお店の営業もあり、「クラフトフェアまつもと」にはゆっくり行く事が出来ずとても残念なのですが、以前手にしたものを今でも愛用し、北欧ビンテージとの組み合わせを楽しんでいます。
食器は、暮らしの中で長い時間をかけて関係を築いていく生活道具であると思うのですが、日本も焼きものも北欧のビンテージも、共に暮らしに根付いたデザインやものづくりという点で通ずるものがあると思います。そして、例えば植物や動物などのモティーフや色のトーンだったり、もしくは素材や製作手法だったり、何かしらの共通点を揃えてみることでその相性の良さに驚かされることもあったりします。
実は写真中央のフィンランドARABIA社の小さな手描きの小皿は、まだ北欧に行った事がなかった25年ほど前にオランダの蚤の市で見つけたもので、私たちが初めて手にした北欧ビンテージなのです!
あとでいつ作られたものかが知りたくて、バックスタンプの年代をを調べたのがとても懐かしいです。ちなみにこちらは1932-49年の間に作られたものになります。思い返してみると、この小皿に導かれて北欧ビンテージに従事することになったのかもしれません。
 
 
「廣島蚤の市」には、さまざまな国から私たち繋ぎ手たちが集めてきた古き良きものが揃っています。ぜひ物同士の混ざり合いも楽しんでいただきたいです。
 
ーそれでは最後に、当日お持ちいただけるものについてぜひ教えてください。
スウェーデン スポーンコリのリュック
さりげなく暮らしに馴染む北欧のビンテージ木製品は経年変化による味わいも楽しめるオススメアイテムのひとつで、こちらはスウェーデンの伝統のかご細工、薄く裂いた松の木や白樺の木で作られたスポーンコリです。
日常の生活道具として古くから広く愛用され、丈夫で長持ちなので、世代を渡って使われていたりもします。小さなものから大きなものまで、またかたちもいろいろなものが作られていますが、こちらはリュックタイプ。
革紐まできれいに残っているものは現地でも少ないと思います。革紐は着脱出来るので、もちろんお部屋の収納やインテリアとしてもおすすめです。ぜひ当日、廣島蚤の市会場にてご覧ください。
 
 
Kirsikka
長野県松本市深志3-1-4
https://www.kirsikka.jp
 
 
 

 
 
BLANCHE 
増田さん
「長い時間をかけて馴染んだもの、これからも使い続けたいもの」
 

ー今回のテーマである「まざりあう」。ご自身の暮らしにだんだんと混ざり合っていった、かけがえがないと思えるモノやコトについて、ぜひ教えてください。
学生時代に初めて買った、フランスアンティークのリネンのチャーチスモック。当時の自分にとってはかなり奮発して買ったもので、思い入れのある一着。デッドストックの状態から長い間着続けていて、今でもイベントのときなどによく着ています。
 
 
 
長い時間をかけて着ていくうちに、少しずつ自分に馴染んできたように思います。自分自身も年齢を重ねる中で、以前より自然に、背伸びせずに着られるようになってきたのかなと思います。
これからも年齢を重ねながら、その時々の気分で、自分らしく着続けていきたい一着です。

ーご自身と馴染んだもの以外にも、物同士の面白い調和-まざりあいーを感じるものはありますでしょうか。
アンティークの器に和食を合わせてみると、意外としっくりきて調和しているなと思います。
白い釉薬の器に、黄釉やテラコッタ、ぽってりとした錫釉の器を合わせてみると、色や質感がそれぞれ違っていても、不思議とうまくまとまります。
薬味の緑が差し色になって、器や料理がより映えるので、ついつい多めに添えてしまいます。
 
 
ご飯を盛った器は南イタリア・プーリアで作陶された一枚で、象牙色の釉薬と、手仕事ならではの揺らぎのある造りが、南イタリアらしいおおらかさを感じさせます。
魚の煮付けを盛ったのは、フランス南部のレシュフリット。もともとは暖炉やオーブンで肉をローストする際、滴り落ちる肉汁を受けるために使われていた耐熱皿です。集めた肉汁でソースを作ったり、野菜を調理したりと、余すことなく料理に生かされていたそう。道具としての素朴さと、長く使われてきた時間を感じられる一枚です。
卵焼きには、キュノワールの小さな器を。フランス北部で作られた民芸陶器で、「cul=お尻」「noir=黒」を意味し、背面に施された黒褐色の釉薬から「黒いお尻」という俗称で呼ばれています。
もともとは耐熱性や実用性を重視した日常使いの器。小ぶりなサイズ感も愛らしく、卵焼きをちょこんと受け止めてくれます。
副菜を盛った器は、詳細はわかりませんが、おそらくスペイン近郊のもの。南の地域ならではの、ぽってりとした釉薬の表情が魅力的な一枚です。
汁物には、小ぶりなカフェオレボウル。カフェオレボウルといえば、両手いっぱいほどのどんぶりのようなサイズをよく見かけますが、こちらは日本のお茶碗に近いほどの小さなサイズ。
洋の雰囲気を纏いながらも、どこか日本の食卓に馴染む、可愛らしい個体です。
 
普段食べている和食を、異国の古い器に盛ってみる。
そうすると、いつもの料理が少し違って見えるのも面白いなと思います。

―ヨーロッパの器と和食が混ざり合うだけでなく、いろんなヨーロッパの国の器も混ざり合っているのも、また楽しく、質感などが合うとこんなにも調和がとれるのですね。
それでは最後に、当日お持ちいただけるものについてぜひ教えてください。
フランスでコツコツと集めてきた、古手の大きめなものもいくつかお持ちします。
ファイアンス・フィーヌのピシェ、南仏のコンフィポット、古い燭台など、どれも装飾が強すぎず、素朴で静かな佇まいのものを選びました。
ファイアンス・フィーヌのピシェは、古手ならではのわずかな歪みや、繊細な釉薬の表情が魅力です。花器として使うのはもちろん、オブジェとして置くだけでも、空間に美しい景色をつくってくれます。
南仏のコンフィポットは、丸みを帯びた素朴なフォルムが魅力。キッチンで道具を入れたり、花器や鉢カバーにしたりと、用途を限定せず自由に楽しんでいただけたらと思います。
古い燭台は、ひとつ置くだけでも空間が引き締まり、器とはまた違った古物の魅力を感じていただけると思います。
 
長い年月を経たものだからこそ生まれる、色や質感、佇まい。ぜひ実物を手に取って、その雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。
 
 
 
BLANCHE
実店舗を持たずイベントを中心に出店。今年の12月、京都にて実店舗オープン予定。アンティークの器をはじめ、古着や、ゆっくりと過ごせるカフェスペース(@rown______)も併設予定です。

https://blanche0523.theshop.jp/
 

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