【湘南国際マラソン】未来のためのサステナブルアクション
マラソン大会では毎回大量のゴミが発生すること、知っていましたか?
だから、「ゴミを出さない!」湘南国際マラソン
だから、「ゴミを出さない!」湘南国際マラソン
マラソン大会では、ランナーが走りながら給水をするため、ゴミ箱を設置しても、どうしてもコース上に大量のペットボトルやカップが捨てられ、大量のゴミが出ることになります。
それは、毎年2万5000人のランナーが参加する湘南国際マラソンも同じでした。
ボランティアの方々の掃除の手間も大変になるし、環境にも人にも負荷をかけているのではないか?
それは、毎年2万5000人のランナーが参加する湘南国際マラソンも同じでした。
ボランティアの方々の掃除の手間も大変になるし、環境にも人にも負荷をかけているのではないか?
何かアクションを起こさなければ。
そこで、なるべくゴミを出さない大会を目指そうと、「マイボトル・マラソン」が企画されたのです。
企画の経緯や思いを、株式会社ゴールドウィン ザ・ノース・フェイス事業一部の後藤太志さんに伺いました。
そこで、なるべくゴミを出さない大会を目指そうと、「マイボトル・マラソン」が企画されたのです。
企画の経緯や思いを、株式会社ゴールドウィン ザ・ノース・フェイス事業一部の後藤太志さんに伺いました。
Q1. 湘南国際マラソンを「世界初のマイボトル・マラソン」にされた経緯を教えてください。
気持ちが良いはずの走るという行為が、
自然環境や人に負荷をかける?
我々が目指すのは、環境に配慮した大会をつくりだけでなく、大会を通じた「きっかけ」作りです。
走ることとは本来、健康促進、体力強化、リフレッシュ、レクリエーション等々、様々な身体への刺激やリフレシュなどの要素が強く、気持ちの良いものです。
しかしそんな走るという行為が、実は自然環境や人に負荷をかけている場合もあるのではないかと思う事が増えてきました。
走ることとは本来、健康促進、体力強化、リフレッシュ、レクリエーション等々、様々な身体への刺激やリフレシュなどの要素が強く、気持ちの良いものです。
しかしそんな走るという行為が、実は自然環境や人に負荷をかけている場合もあるのではないかと思う事が増えてきました。
マラソン大会で使い捨てられるペットボトルやカップは、
コース上に散らばり、ゴミとなってしまう
これまで、湘南国際マラソン大会では毎年、2万5000人のランナーに対して、3万1500本のペットボトル、50万個もの使い捨てカップが用意されており、そしてそれらは使い捨てられるだけでなく、コース上に散らばり、ゴミとなり、そのゴミを処理するのはボランティアの方々です。
ゴミをなるべく出さないために出した答え、
それが「マイボトル・マラソン」
コース上に散らばったゴミの上を走るのは気持ちの良い事ではないですし、ボランティアにも多くの負荷をかけてしまっている事実を目の当たりにし、ゴミや海洋汚染の問題が地球規模の問題となる中、このままでいいのだろうかと考えました。
そこで我々が出した答えが、ゴミをなるべく出さない大会を目指した、世界初の試みとなる「マイボトル・マラソン」です。
そこで我々が出した答えが、ゴミをなるべく出さない大会を目指した、世界初の試みとなる「マイボトル・マラソン」です。
「マイボトル・マラソン」が、
湘南の豊かな自然を守ることや
地球の未来について考えるきっかけになれば
自然豊かな湘南の海沿いを走る楽しさを享受しているランナーが、地球環境に負荷をかけずに大会を楽しんでもらいたい。
街を走ることは、コミュニティや社会に対する責任も生じています。
これは大会を走るランナーに限らない、すべてのランナーに言えることではないかと思います。
マイボトルを持って、走る。無駄な消費はしない。
ランナー一人ひとりがそうした環境への意識を持てば、走るというアクションが自分だけの楽しさや喜びを超えて、未来を担う子供のため、地域のため、ひいては地球環境のためになるはずです。
ゴミを減らす、マイボトルを持つという行動(ACTION)のきっかけを与え、皆で未来の地球について考えていってもらいたいと思っています。
街を走ることは、コミュニティや社会に対する責任も生じています。
これは大会を走るランナーに限らない、すべてのランナーに言えることではないかと思います。
マイボトルを持って、走る。無駄な消費はしない。
ランナー一人ひとりがそうした環境への意識を持てば、走るというアクションが自分だけの楽しさや喜びを超えて、未来を担う子供のため、地域のため、ひいては地球環境のためになるはずです。
ゴミを減らす、マイボトルを持つという行動(ACTION)のきっかけを与え、皆で未来の地球について考えていってもらいたいと思っています。
Q2.具体的には、新しい給水方法はどのような形になるのでしょうか?
給水ポイントがなんと500カ所に!
混雑を減らすことでタイムロス問題軽減
13か所の給水所に設けていた31,500本のペットボトル、50万個の使い捨てカップ。
それらをすべて廃止し、そのかわりに平均80メートルおき、約500ヵ所に下記のような新しい形の給水ポイントを準備する予定です。
それらをすべて廃止し、そのかわりに平均80メートルおき、約500ヵ所に下記のような新しい形の給水ポイントを準備する予定です。
これまでのような給水所がないことによりタイムロスになるのではとの声はありますが、500ヵ所に新しい給水ポイントがあることで一か所が混雑することなく、好きなタイミングで給水が出来るので、パフォーマンスアップにもつながるのではないかと思っております。
Q3.この取り組みに対する、ランナーを含めた皆さんの反応はいかがでしたか?
批判覚悟だったにもかかわらず、
ポジティブな意見が多数
当初は給水所に使い捨てカップが無くなることに、批判的なご意見が多く寄せられると予想していました。
「ボトルを持つことが煩わしい」、「給水に時間を要してタイムが遅くなる」等々、多くの意見が寄せられるのではと想像し、
なるべく参加者に不便をかけないようにソフトボトルおよびソフトカップの提案、500ヵ所の給水所を設けることによる渋滞回避と自由なタイミングでの給水、および水分補給が出来るような仕組みづくりを考え準備しています。
いざ、大会のコンセプトやルールを公表すると予想とは一転、
「ボトルを持つことが煩わしい」、「給水に時間を要してタイムが遅くなる」等々、多くの意見が寄せられるのではと想像し、
なるべく参加者に不便をかけないようにソフトボトルおよびソフトカップの提案、500ヵ所の給水所を設けることによる渋滞回避と自由なタイミングでの給水、および水分補給が出来るような仕組みづくりを考え準備しています。
いざ、大会のコンセプトやルールを公表すると予想とは一転、
「私も大会のゴミが気になっていた」、
「クリーンで環境にも負荷をかけない大会なら走りたい」、
「ごみが出ない大会を見てみたい」、
「むしろ給水所が混まずに速くなるのでは」
といったポジティブな意見が多数寄せられ、
若い方を中心に多くの方の支持を得ることが出来ました。
「クリーンで環境にも負荷をかけない大会なら走りたい」、
「ごみが出ない大会を見てみたい」、
「むしろ給水所が混まずに速くなるのでは」
といったポジティブな意見が多数寄せられ、
若い方を中心に多くの方の支持を得ることが出来ました。
日本全国に多くのマラソン大会があるなか、すべてがコンペティションな大会ではなく、このような形態の大会もあって良いと受け入れられたと思っています。
Q4.湘南国際マラソンのこの取り組みを通じて伝えたいことを教えてください。
減らせるゴミの量は微々たるものかもしれないけれど、
これからのアクションの「きっかけ」になれば
大会に協賛した経緯にも書きましたが、一つの大会でゴミを減らしても、環境汚染や温暖化は止められません。
CO2削減効果も世界的に見ると微々たるものです。
しかし、この大会を通じて環境に配慮していることが、視覚的にも心理的にも気持ちが良いと思ってくれるランナーが増え、大会を見たり聞いたりした方々が、自分にも何か一つでも出来ることは無いかと考える「きっかけ」を与えることが出来ればよいと思っています。
そしてこのような取り組みが湘南国際マラソンだけでなく、その他多くの大会やスポーツに広がっていけば、おのずとより良い未来に繋がるのではないかと思います。
CO2削減効果も世界的に見ると微々たるものです。
しかし、この大会を通じて環境に配慮していることが、視覚的にも心理的にも気持ちが良いと思ってくれるランナーが増え、大会を見たり聞いたりした方々が、自分にも何か一つでも出来ることは無いかと考える「きっかけ」を与えることが出来ればよいと思っています。
そしてこのような取り組みが湘南国際マラソンだけでなく、その他多くの大会やスポーツに広がっていけば、おのずとより良い未来に繋がるのではないかと思います。
「Take Action, Be Better」というタグラインには、よりよい未来のために、何か一つでも出来る事から行動しようというメッセージを込めています。
●次回の「湘南国際マラソン」は、2022年12月上旬に開催予定です。
大会概要は5月下旬以降に発表、
エントリー開始は6月上旬以降の予定です。
たくさんの方々のご参加をお待ちしております。