【イベントレポート】「エシカル白書2022-2023」出版特別企画 〜Z世代と語るわたしたちの未来〜
6月5日(日)、湘南博のエンディングイベントとして、一般社団法人エシカル協会編集の書籍『エシカル白書2022-2023』の出版特別企画トークイベントが開催されました。
一般社団法人エシカル協会の代表理事を務める末吉里花さんと、博報堂DYホールディングスSDGs推進担当部長の川廷昌弘さん、そしてこれからを担うZ世代の方々が、100年先のまちづくりについて対話を通して考える本イベント。
一般社団法人エシカル協会の代表理事を務める末吉里花さんと、博報堂DYホールディングスSDGs推進担当部長の川廷昌弘さん、そしてこれからを担うZ世代の方々が、100年先のまちづくりについて対話を通して考える本イベント。
飛び込み参加の方も多く、会場は満席です。
イベント当日の6月5日は「世界環境デー」。1972年に制定されてから、今年で50周年を迎えました。
偶然にも、そんな記念すべき日に、暮らしのこれからについて考える場を設けることができました。
末吉さんは、一般社団法人エシカル協会の代表理事として、今回のイベントのタイトルにもなっている『エシカル白書2022-2023』を出版されました。
本書は大人にも子供にもわかりやすく、データを用いながら、エシカルに関する世界の動向を知ることができる書籍です。
今日は、特にこれからより長く生きていくZ世代の方と対話を通して、生活の中で感じるリアルな声を聞きたいです、と末吉さん。
本書は大人にも子供にもわかりやすく、データを用いながら、エシカルに関する世界の動向を知ることができる書籍です。
今日は、特にこれからより長く生きていくZ世代の方と対話を通して、生活の中で感じるリアルな声を聞きたいです、と末吉さん。
川延さんからは、「5P」についてお話しいただきました。
「5P」とは、People(人間)・Planet(地球)・Prosperity(豊かさ)・Peace(平和)・Partnership(パートナーシップ)の頭文字からきており、SDGsの目指す世界のキーワードとなるものだそう。
SDGsの17のゴールを考えるを考える上では、この「5P」を理解することが必要になります。
『エシカル白書2022-2023』でテーマになっているのが、「エシカル消費」という考え方。
これは、人動物を含むすべての生き物、社会地域に思いやりがある消費のことです。
本書では、この「エシカル消費」をテーマに、全国6000人へ行ったアンケート結果や、今の地球で起こっていることを写した写真が掲載されており、わかりやすく「エシカル消費」に触れることができます。
エシカル消費への興味、エシカル消費に対するイメージ、エシカル消費で妥協できる要素など、様々な質問やその答えが掲載されていますが、Z世代の皆さんの意見はどうでしょうか。
まず意見をくれたのは、小学5年生の参加者の方。
普段はビーチクリーンをしたり、環境活動家の方と曲を作ったり、積極的に環境に関する活動をしているそうです。
SDGsは知っているが、エシカルの意味は難しいと話します。
SDGsは知っているが、エシカルの意味は難しいと話します。
別の参加者の方からは、例えばゴミを減らすという大きな話ではなく、どう減らしたら良いか、どう廃棄するのが良いかなど、論点を絞って具体的に議論されるべきだという意見も挙がりました。
この意見に対して、ペットボトルが昔は良いものとされたように、時代によって答えが変わるもの、答えがないのが難しい点です、と川延さん。
この意見に対して、ペットボトルが昔は良いものとされたように、時代によって答えが変わるもの、答えがないのが難しい点です、と川延さん。
エシカル消費についてどう思う?という質問に対しては、
・環境に配慮していることは、商品の加点理由にはなるが、それを選ばないといけない理由にはならない。だから、認知が広がりにくいのではないか。
・価格は妥協要素と回答した人が多いのに驚いた。学生には、そこまでお金がかけられない。
・メディアでの伝わり方にも問題があるのではないか?環境に配慮すること以外の課題を伝えることも大切。
など、様々な角度から意見が挙がりました。
・環境に配慮していることは、商品の加点理由にはなるが、それを選ばないといけない理由にはならない。だから、認知が広がりにくいのではないか。
・価格は妥協要素と回答した人が多いのに驚いた。学生には、そこまでお金がかけられない。
・メディアでの伝わり方にも問題があるのではないか?環境に配慮すること以外の課題を伝えることも大切。
など、様々な角度から意見が挙がりました。
他にも、茅ヶ崎でフリーペーパーを作っている方からは、同世代に対しては、真面目ではなく楽しく伝えることが大切という意見、また、おからのグラノーラを作り販売しているという高校3年生の参加者からは、多少価格が高い商品でも、量り売りという形で楽しさがあれば、多くの人に買ってもらえるのではないかという意見もあり、みなさんの積極的な行動、また説得力のあるお話に、新しい視点で私たちの暮らしとエシカル消費について考えることのできる時間となりました。
本イベントにお越しいただいていた元パタゴニア日本支社長の辻井隆行さんは、環境問題について、みんながワーワーいうことが大切とおっしゃいます。
誰かを批判するのではなく、わたしはこう思っているという意見を発信できることが、これからの地球にとって必要、という辻井さんの言葉には、みなさん大きく頷いていらっしゃいました。
それぞれが普段の生活や活動から感じていることや考えていることを議論することができ、どの世代の参加者にとっても、気付きのある時間になったのではないかと思います。
まずは身の回りのことから自分の声を上げることが、私たちの暮らす環境を良くしてくれるのだと感じることができる会でした。
まずは身の回りのことから自分の声を上げることが、私たちの暮らす環境を良くしてくれるのだと感じることができる会でした。
イベントの様子は、こちらからご覧いただけます。
末吉さん、川延さんの対談はSHONANTIMEにも掲載されています。ぜひそちらの記事もご覧ください!
6月26日(日)には、湘南T-SITEで本イベントにご登壇いただいた、川延昌弘さんの新著「わたしからはじまる!SDGs」の出版記念イベントを開催予定です。
【トークイベント】 『わたしからはじまる!SDGs』出版記念イベント~SDGsを使ってわたしの未来をワクワク探究!~
【トークイベント】 『わたしからはじまる!SDGs』出版記念イベント~SDGsを使ってわたしの未来をワクワク探究!~
みなさまのご参加を、お待ちしております!