【展示】鮫島大輔 -FLATBALLS-

BOOK|フェア・展示
六本木蔦屋書店 2F BOOK (美術コーナー) 2021年07月01日(木) - 08月16日(月)
鮫島大輔は球体や額、メリーゴーランドの馬などを支持体として、郊外や都市の風景を描きこみ、まるでそこに空間が凝縮されたような作品を制作しています。
 
鮫島の描く風景は、どこかの郊外の住宅街や地方のロードサイドによくみる何某かの店舗風景といった、無個性で匿名的でどこまでいっても繰り返されるパッチワークのような街の風景です。多くの日本人が「ここは私の住んでいる街のどこかだろうか?」と既視感を覚えることでしょう。そのような風景を鮫島は強引に剥ぎ取り、立体物に貼り付けていきます。
無個性であるが故に、どこを切り取っても同じで取り換え可能であるかのように思える風景たち。しかし、現実世界で広がっていたパノラマが裏返されて、球体やメリーゴーランドの馬などといった立体物に貼り付けられた途端に、凡庸だった風景は全く別の意味を生み出していきます。
 
作品は立体の中心へと向かっていくような遠近感で描かれており、鑑賞する私たちを吸い込むかのような心地よい感覚を引き出します。鮫島の手によって、どこにでもある凡庸な風景は、鑑賞者にある種の快楽を与える存在へと生まれ変わるのです。
 
本展では、球体に風景が描かれている鮫島の代表的なシリーズ「FLATBALL」を中心に発表いたします。この機会に作家と書店の作り出す特殊な作品空間を是非ご高覧ください。
 
 
オンラインストアでもお求め頂けるようになりました。
 
【作家プロフィール】
 
1979 兵庫県尼崎市生まれ
2005 多摩美術大学美術学部大学院美術研究科博士前期課程 絵画専攻修了
現在 多摩美術大学 美術学部統合デザイン学科、美術学部絵画学科油画専攻 非常勤講師
 
主な個展
2002 「トーキョーワンダーウォール都庁2002」東京都庁舎(東京)
2003 TWS-Emerging 037「WALK IN CUBE」トーキョーワンダーサイト本郷(東京)
2006 「Everyday Journey ~次元を超えたランドスケープペインティングへ~」equal(大阪)
2008 「Wednesday Night & Thursday Morning」Art Center Ongoing(東京)以降2011、2014個展開催
2008 「round and round 」ヒロ画廊(東京)以降2015個展開催
2010 「ギャラリースタッフセレクション♯33 鮫島大輔展」相模原市民ギャラリーアートスポット(神奈川)
2010 「daisuke samejima - invisible spaces」super superficial gallery7(ロンドン/イギリス)
2015 「GLIMPSE」ヒロ画廊 伊豆高原(静岡)
2016 「AMBUSH」CRISPY EGG Gallery(神奈川)
2017 「STRAY GOATS」FEI ART MUSEUM(神奈川)
2018 「EXPLORER」伊豆高原ホテル五つ星(静岡)
2018 「FATHOM」1期:三渓園 旧燈明寺本堂(神奈川)2期:CRISPY EGG Gallery(神奈川)
2019 「FISH GONG」Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi(東京)
 
主な受賞 その他
2002 トーキョーワンダーウォール公募2002 大賞
2004 「ストリートペインティング事業第1弾 六本木トンネル」六本木トンネル歩道壁面(東京)
 

 

 

 

 

  • 会期 2021年7月1日(木)から8月16日 (月)まで
  • 時間 11:00~20:00 ※予告なく変更の可能性があります
  • 場所 六本木蔦屋書店 2F BOOK (美術コーナー)
  • 協力 CRISPY EGG Gallery
  • 備考 新型コロナウィルス拡散防止対策により、展示日程および営業時間が急遽変更になる可能性がございます。ご来店の際には必ず当店SNSもしくはHPをご確認ください。

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