【5周年】梅田 蔦屋書店を巡るアート|米田知子「安部公房の眼鏡 - 「箱男」の原稿を見る」

写真家 米田知子の代表作のひとつ「Between visible and invisible」。谷崎潤一郎、サルトル、ヘッセ、フロイト、マーラー。文豪、小説家、哲学者、音楽家、それぞれの作家たちの視線。視した原稿を写真技術を用いることによって蘇らせた、秀逸な作品です。
 
 
こうして梅田 蔦屋書店に飾られた。

書店にとって、もっとも相応しい作品を探すこと。それが、オープンまでの準備段階で写真コンシェルジュに課せられた課題でした。店内の常設展示は合わせて7箇所。その中でもっとも観念的な依頼の結果に選ばれたのが当作品です。

写真コンシェルジュにとって、このオープン前の大仕事は大変でもあり、写真の中でも作品を購入する(それも美術品として)ができたことは、その後の業務にとっても大きな糧となりました。

美術館への収蔵などその価値は国内海外問わず評価をされる米田作品を自由に鑑賞することができ、安部公房の眼鏡を通した「箱男」の原稿を見るイメージは、いまもなお当店に来られたお客様を楽しませています。

 

 

[作品タイトル]米田知子「安部公房の眼鏡 - 「箱男」の原稿を見る」
[サイズ]750×750mm
[プリント]ゼラチンシルバープリント
[展示点数]1点

 

※記事は2020年3月の情報です。

 

      
 
 
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