【イベントレポート】広島 蔦屋書店 リトルプレス博2
広島 蔦屋書店
リトルプレス博実行委員 河賀由記子
広島 蔦屋書店にて11月27日(日)10時~17時、スクエアギャラリーで開催された「広島 蔦屋書店 リトルプレス博2」のイベントについてレポートさせていただきます。
2回目とはいえ、まだリトルプレスについてあまりご存じない方もいらっしゃると思いますので簡単にご説明します。リトルプレスとは、個人または少人数で作られている雑誌で、制作から流通まで製作者が自ら行います。購入手段は一部のECサイトのみか即売会などでの手売りだったりと、どこにでも入手できるものではなく、また部数も少ないので言わば一期一会です。内容はというと、ジャンルは様々ですが個人で作るが故にとてもニッチなものが多く、ワンカップ(酒)だけをひたすら集めたものや、トイレへの飽くなき探求心について、また誰にも知られていない消えゆく遺産を追いかけ続けたもの、その作品でしかきっと知ることのできない情熱のこもったものです。
そんな希少なリトルプレスの作家さんに広島 蔦屋書店に出店していただき、直接購入できるというイベントが「リトルプレス博」です。
そんな希少なリトルプレスの作家さんに広島 蔦屋書店に出店していただき、直接購入できるというイベントが「リトルプレス博」です。
昨年に続き第2回目の開催となり、出店は16店、お菓子屋さんも出店していただきました。
直接作品についてお話を聞きながら購入できることは、このイベントの魅力のひとつであり「話が楽しすぎて買っちゃった(笑)」というお客様も多くいらっしゃいました。
直接作品についてお話を聞きながら購入できることは、このイベントの魅力のひとつであり「話が楽しすぎて買っちゃった(笑)」というお客様も多くいらっしゃいました。
また、前回好評だった全員によるリレートークも開催し、制作するにいたった経緯や制作秘話など熱いトークが繰り広げられました。どうしてそこまでするのかという面白さや、通常見過ごしてしましそうな景色、きっとここでしか知りえなかった記憶についてのお話は、聞いているとこちらまで熱くなりました。
では出店していただいた方々と主な作品をご紹介します。
・リトルプレス 1/f(エフブンノイチ)『「 1 / f 」エフブンノイチ』
・大阪大学トイレ研究会『Let's Benjoy』
・小幡明『Papel Soluna(ぱぺる・そるな)』
・かんたんのゆめ『東方を往く』
・黒田ミキ『看板』
・雑居雑感『雑居雑感』
・シカク『シカクはこうしてこうなった』
・タカノメ特殊部隊『集まれ!おかやま 名もなき素敵な景色たち 第1号』
・食べ方学会『食べ方図説』
・tamazo(鉄窓花書房) 『台湾鉄窓花蒐集帖』
・仁科勝介『どこで暮らしても』
・ハレアメ~第一次産業はポップカルチャー~『ハレアメ』
・まちくさ研究所『まちくさ図鑑』
・ムサシノ工務店『昭和街道』
・わたのはらさゆ『らしくないMUSEUM』
・ヨンジュウワンカップ『ワンカップ手帖』
・広島 蔦屋書店
・tremolo(トレモロ)パン、焼き菓子
このようにたくさんの作家さんに全国各地から集まっていただき、とても貴重な一日となりました。来ていただいたお客様からは「前回とても楽しかったのでまた来ました」と言っていただいたり、「初めて来ましたがこんな面白いイベントがあるんですね」などと興味を持って楽しんでいただけました。何より嬉しかったのは出店者の方々が「こんなイベントに出るのは初めてで楽しいです」「皆さんのトークが聞けて嬉しいです」「よんでいただきありがとうございます」など感謝のお言葉をいただけたり、「準備おつかれさまでした」「続けることが大事ですよ。またぜひよんでください」と労いのお言葉をいただけたことです。個人的な感想にはなりますが、リトルプレスの作家さんは自分の好きに正直で、それはとても素晴らしいことだということも知っています。周りに何を言われようとも楽しむことができ、それは生きていくうえで大切な強さや優しさになるのだと思います。そんなみなさんの温かさに触れて、改めてリトルプレスの楽しさを認識する感慨深い一日となりました。
ご参加いただいた出店者の皆様、ご来場いただいたお客様、本当にありがとうございました。
このイベントを通じてリトルプレスを楽しんでいただけたり、興味を持っていただけたなら嬉しいです。第3回も開催したいという思いがふつふつと湧き上がってきております。その時はまたぜひお会いしましょう。
このイベントを通じてリトルプレスを楽しんでいただけたり、興味を持っていただけたなら嬉しいです。第3回も開催したいという思いがふつふつと湧き上がってきております。その時はまたぜひお会いしましょう。