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矢口加奈子と、特別なクリスマス

多くの人にとって特別な、クリスマス・シーズン。そんな季節に当店へお越し頂いたお客様に、より満ち足りた時間をお過ごし頂きたいと思い、毎年この時期の広島T-SITEでは一つのテーマに基づいた館内装飾・フェア・イベントを行っています。
 
今年のテーマは「特別なクリスマス」。シンプル・イズ・ザ・ベストを体現した様なタイトルですが、そんなテーマを、館内装飾やメインビジュアルといった視覚的な側面で表してくれたのが、今回その制作を担当して頂いた美術家・切り紙作家の矢口加奈子さんです。
 
 
「広がるPage」
ページをめくる時の感触、手にする本の質感、重なる紙美しさ
クリスマスリースに願いを込め
 
 
「あふれる文字」
本の中から飛び出すように
様々な本の分野を世界中の様々な文字のかたちを模様に
世界中の本を楽しもう!
 
 
 
では一体、そもそもなぜ矢口さんなのか?
なぜ切り紙なのか?
 
我々広島 蔦屋書店は、その名の通り「書店」であり、本の魅力や可能性をみなさまにご提案するお店です。そうであるならば、この季節の店を象徴するビジュアルや装飾は、やはり本に近しい何かで表現したい。そんな時に思い起こされたのが、日本でも古い歴史を持つ「切り紙」でした。
切り紙とはつまるところ、何の変哲もない紙きれを、想像力と業とで、一つのアートにまで昇華したものであると思います。言い換えれば、一枚の紙に可能性を与える作為であると言えるでしょう。
一方、本は言うまでもなく、紙から出来ています。
その紙の上に、小説なら物語が、図鑑なら知識が載っている訳ですが、それもやはり「一枚の紙に可能性を与える作為」という点で切り紙とリンクしている様に感じられ、そんな経緯で我々は、切り紙の作家さんを探し始め、その末に辿り着いたのが矢口さんでした。
 
その作風はまさに繊細。
ただ、繊細であるが故に生じやすい鋭利な冷たさは感じられず、反対にどこか円い温かみさえ感じさせてくれるのが不思議な魅力となって我々の目を掴んで離しません。またその繊細さが高じて、恐らく一目見ただけでは、それが紙から出来たものである事を感じさせず、例えるならば反物の様な趣があります。そんな唯一無二の表現力を持った素晴らしい作家である矢口さんに、今回はメインビジュアル・館内装飾・フェア・ワークショップと、それぞれ異なる視点でお楽しみ頂けるコンテンツを依頼し、実現する事が出来ました。
当店にお越し頂いた際には、是非とも矢口加奈子の世界をお楽しみください。
そして、その時間がみなさんにとって「特別なクリスマス」の一部となる事を祈っています。
 
 
2023年11月21日(火) - 12月25日(月)
 
 2023年11月20日(月) - 12月25日(月)
※贈る本箱「本の輪」掲載
 
2023年 12月15日(金)
 
 
 
 

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